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「マシュマロをすぐ1個もらう? それともがまんして、あとで2個もらう?」
目の前のマシュマロを、15分間食べずに我慢できるか。
子供の我慢強さを測るこのテストで、将来の成績の良し悪しや、社会的に成功するか否かを高い確率で予測できるとシリーズの初回のコラム「人生の成功を導く子どもの資質」に書きました。
なぜたったこれだけのテストで、子供の将来が予測できるのでしょうか?
その理由が、我慢強さを失わずに維持する方法、そして育てる方法を探すために行った実験の中で次々に明らかになりました。
まず、我慢強さの源は全て共通であるということが、どのようなときに人は消耗していくのかを探す中で明らかになりました。
勉強や仕事に集中して取り組むことも、苛立ちや不満などの感情を抑えることも、衝動的な欲求を抑えることも、よく考えて決断をすることも、全て同じエネルギーを使っているのです。
つまり幼いの時点で我慢強さを備えた子は、成長すれば勉強や仕事に集中して取り組み、感情に振り回されず冷静に振舞い、規律高く自己の欲求をコントロールし、決断力のある人間となります。
成功しないはずがありません。
そして、後天的に我慢強さを鍛える方法を探すために、生活の中のある面を向上させたいと考えている人たちを対象として行った実験においてもまた、我慢強さを鍛えれば向上させようとした面以外にも良い効果があったことが確認されました。
健康を増進したいが定期的に運動していない人を集めて行われた実験がありました。
定期的なエクササイズの計画を立て、その実施状況について日誌を書かせ、全てのエクササイズを記録させました。
また、勉強の効率を上げたいと思っている学生を集めて行われた実験もありました。
長期的な目標を達成するための課題を設定し、目標達成までの手順をより細かなステップに分け、学習の進捗状況の記録や日記を書かせてどれくらい進歩したかをチェックしました。
また、お金をためたいと考えている人を集めた実験もありました。
実験者が手伝いながら予算を決めたり、貯金を増やす方法を考えたりします。
そして、被験者は収支だけでなく、自分の感情と出費を抑えるためどんな努力をしているかも記録します。
結果は、全ての実験で、被験者たちはそれぞれの目標に向かってまい進しました。
さらに、被験者たちは他のことでもうまくいくようになりました。
成績向上プログラムに参加した学生は、普段より運動も行い、以前より衝動買いも減ったと報告しました。
また、健康増進プログラム・金銭管理プログラムの参加者も、前より真面目に勉強するようになったと答えました。
我慢強さを鍛え、何か1つうまくやれるようになると、他のこともまた同じようにうまくいくようになるのです。
私たちは、教え子に幸せな人生を送ってほしいと考えています。
勉強において良い成績を修めることは、そのために役立つことではありますが、それで十分ということではありません。
本当に必要なのは、勉強することを通じて、我慢強さなどの自己コントロール力を身につけることなのです。
それさえ身につければ、あらゆることがうまくいくようになるのです。
だから私たちは、親や指導者が主導して、子供を管理して勉強させることを良しとしていません。
それでは学力は身についても、肝心の自己コントロール力は身につかないからです。
前回の「我慢強い子はこうして育てる」で書いたように、ご家庭ではしつけを通じて我慢強さを育ててください。
私たち塾は、学習の指導を通じて我慢強さを鍛えます。
そうやって子供の周囲の環境が足並みを揃えて、子供の人生において最も大切な力を身につけさせましょう。
そして、幸せな人生を送れる子に育てましょうね。
最後になりますが、私たちの指導の中の中心的なものを、無料メールセミナーにまとめてあります。
今回のコラムを読み共感していただけた方には、ぜひお子様の教育に取り入れていただきたい内容となっています。
特に幼児や低学年のお子様がいらっしゃるようでしたら、先を見据えてできることから少しずつ習慣にして下さい。
例えば日記を書くとか、決まった時間になったらスケジュール通り勉強を始めるなどです。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
文責:伸学会代表 菊池洋匡
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コラムの一覧
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3.自制心は何をすると消耗するか2
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