子どもの学力と食事の関係:大学・研究機関が行った調査のまとめ

(このページは2020年11月19日に更新されました)

「子どもの脳の発育を良くしたい」
「心身ともに健康な子に育てたい」
「子どもの成績を上げたい!」
「落ち着きがある子になって欲しい」
「子どもの勉強へのやる気・集中力を引き出したい」
  
この記事はそんな方のために書いています。
  
「なかなか勉強ができるようにならなくて、うちの子は頭が悪いのかも…」
「いつも落ち着きがなくて、人の話を聞けなくて、こっちがイライラしちゃう!」
「アトピーですぐ肌がかゆくなって、見ているのがつらい…」
「季節の変わり目にはよく喘息になって苦しそうにしていてかわいそう…」
「集中すればすぐに終わる宿題をなんでテキパキできないの!?」

思い当たるものはないでしょうか?
 
その原因はもしかしたら食事にあるのかもしれません。
このページでは、それらが食事で改善できることを示す
科学的なエビデンスをご紹介しようと思います。
 
私たちの体は日々食べる食事によって作られています。
食べるもの次第で脳の働きも体質も大きく変わります。

それなのに、私たちは「食事に関する正しい知識」を教えてもらえずに大人になってしまっています。
そして、「便利で美味しくて身体に悪い」食事を日々食べてしまっています。
まだ身体が小さく、これから身体を作っていく子どもは、
その影響を大人よりも大きく受けます。
 
結果として、
「記憶力が働かない」
「勉強に集中できない」
「体調が良くない」
といったことが起こりがちです。
  
しかし、「食事に関しての正しい知識」を手に入れれば、
多くの問題は解決します。
お子さんの持っている脳の本来の働きを取り戻すことで、
学力・成績も向上するでしょう。
親を悩ませる問題行動も減るでしょう。
そして、見ていてかわいそうになる
アトピー・喘息・アレルギーといった疾患も改善していくでしょう。

実際にこの「食事に関しての正しい知識」をまとめた私の本を読み、
実践された方は、こんな風に素晴らしい状況をAmazonレビューで報告してくださっています。

星が少ない否定派は毒飯を食べ続ければいいと思います笑
当たり前のことが書いてあるいい本です。
我が家で実験してみました。
子供が3人います。未就学児です。3人男の子です。
そわそわそわそわそわそわしてて毎日私はイライラ。
ふと思うと朝ごはんもパンにチョコクリームを塗ったものや、とりあえずお腹を満たせればいいやとスティックパンやうどん等簡単なものでした。夕飯も忙しいので簡単な麺類が中心でした。
それを一念発起してご飯に変え味噌汁をつけて…朝ごはんも夕飯を作る際におにぎりを作ってきます。やってみたら意外と大変じゃないし三男はお米が大好きなのでよく食べます。
それを始めて1ヶ月だったかなぁ〜
そういえば、そわそわしてない!!

あ、トイレに行きたい時はそわそわしてますが(^◇^;)
前より人の話を聞くようになりました。おやつも、米粉を使ったものや果物、ごくたまに駄菓子!笑
ストレスがたまらない程度にやってきますが、大人と違って子供は…特に未就学児は純粋なので目に見えて変わっています。
来年一年生で不安すぎていましたが、これなら一年生になっても大丈夫かな!と、最近思えてきました。
毒飯が全くだめ!とは買いていません。
ちゃんとこの本を読んでいない偽レビューにお気をつけください。
私も初めは、塾の偉い人が書いてるやつか…なんだかなぁ…と、思ってましたが見直しました笑
仕事しながら子育て、大変ですが大好きで大切な子供たちのためにできることならやってます!
具沢山の味噌汁!むり!笑
味噌汁だけでも体にいいからお湯に味噌を溶いて適当に入れられる具材をいれてます!納豆とか…卵とか…キャベツとかなんでも笑笑
本の通りじゃなく、応用して自分なりにやっています。
子供達もきちんと座ってご飯を食べるようになった時点で本当感激!!
保育園でもイライラはあまりしないらしく、友達とぶつかってもあまり問題は起きず。
軽い発達障害かと思うほど酷かったからびっくりです。
我が家としては救われた本でした。

https://amzn.to/3jC6UIE


たった1ヶ月で、
感激するほど子供が変わりました。

この「食事に関しての正しい知識」をまとめた本は、
Amazonで発売中です。

アマゾンレビュー132件のうち78%が☆5評価のベストセラー。
子どもを賢く育てる食事2020年最新のまとめ

(2020年11月19日現在)

本書の目的は、
小学生~未就学児の子どもを持つ親御さんに、
食事を通じた成績アップの秘訣をお伝えすることです。
  
このWebページの最後の自己紹介に書いているように、
私は中学受験指導を専門としています。
  
なぜ受験指導の専門家が食事について語るのか?
  
それは学力アップのためには、
心身が健康で、パフォーマンスを発揮できる状態であることが欠かせないと考えているからです。
  
このページでは本書を書くにあたって参照した
食事とパフォーマンスに関する論文などをご紹介しています。
  
難しい話も多いので、
本書ではこれらをわかりやすくまとめ、
効果が大きく優先順位が高いことを簡単にお伝えしています。
  
このページを読んで、
「結局何をしたら良いの?」「何から手を付けて良いの?」
と思ったら、
本書を購入してお読みいただければすぐに実践できると思います。
  
お子さんを賢く健康的な子に育ててあげてくださいね。
  
    


目次

栄養素による脳の働きへの影響

〇脳の働きを悪くする栄養素

・たった1週間のジャンクフードで脳がダメージを受けて記憶力が低下したという実験結果

記憶力って人によって差がありますよね。
勉強した内容をすぐに覚えられる人と、なかなか覚えられない人がいます。

もし記憶力が良くなって、
覚えられる量が増えたら嬉しいと思いませんか?

もしかしたら、
お子さんは本来の記憶力を発揮できていないだけで、
食事を改善したら記憶力が上がるかもしれません。

マッコーリー大学のリチャード・スティーブンソン教授が
2020年に発表した最新の研究によると、
ジャンクフードを食べると記憶力の低下が起こるそうです。
https://royalsocietypublishing.org/doi/10.1098/rsos.191338

この研究がどんなものかもう少し詳しくご紹介すると、
健康な痩せている大学生110人を対象に、
1週間ジャンクフードを食べるグループと
いつもの食事を続ける対照群グループに
ランダムに分かれて経過を観察したそうです。

この実験で食べてもらったジャンクフード(☆)というのは
・トーストサンドイッチ
・ミルクシェイク
・ベルギーワッフル
・人気のファーストフードチェーンの食事とデザート
といった内容です。
(☆論文ではウェスタンスタイルの食事という表現になっています)

多くのご家庭でお子さんに食べさせたことがあるものばかりではないでしょうか。

ビタミンやミネラルがとても少なく、
飽和脂肪と砂糖が大量に入っています。

食事の日記をつけつつこうした食事をしてもらいながら、
脳機能のテストとアンケートを行い、
2つのグループで学生たちにどんな違いが見られたか観察しました。

その結果、
・ジャンクフードを食べ続けたグループは、お腹がいっぱいな時でもお菓子を食べたくなってしまう
・さらに、ジャンクフードグループは、記憶力テストでも成績が悪かった
ということがわかりました。

記憶力テストの成績にどの程度差が出たかというと、
ジャンクフードグループの平均は、
対照群と比較して偏差値にして4.3の低下でした。
  

ほんの1週間ジャンクフードを食べただけで記憶力が低下するのは
驚きじゃありませんか?

この実験の目的は、
「食欲が暴走する理由は、
脳の海馬機能へのダメージによって
食欲制御が損なわれることなんじゃないか?」
という予測をテストしてみようということです。

しかし、教育者の私としては、
食欲暴走のメカニズムの前に、
海馬がダメージを受けて記憶力が低下することの方が見逃せないポイントです。

そして、結果を簡潔にまとめると、
「ジャンクフードを子どもに食べさせてると、
食欲が制御できなくなって子どもが肥満になるうえに、
記憶力が低下して成績が下がる危険がある!」
とのことでした。

脳が学習に適した良い状態を維持するには、
健康的な食事が大切ですね。

今回は「記憶力が落ちる」という
成績ダウンに直結する結果が示されていましたが、
「落ち着きが無くなる」「集中力が無くなる」
ことを示す研究もあるのでこの後ご紹介します。

落ち着きが無くなり集中できなくなったら、
勉強したって頭に入らなくなるから、
やっぱり成績は下がりますよね。

やる気はあるのに、
頑張ろうと思っても頑張れない原因がもし食事だとしたら・・・


ジャンクフードは必ずしもファーストフードだけではありません。

例えば菓子パンなども、
だいたい飽和脂肪と砂糖が多いですから、
ジャンクフードにあたります。

この実験に参加した学生たちは、
ジャンクフードを食べるのをやめて元の食生活に戻したところ、
3週間後の記憶力テストでは記憶力が回復していたそうです。

もし今までそういった脳の働きを下げるものを知らずに食べてしまっていたとしたら、
食事を見直すことでお子さんの記憶力が良くなるかもしれませんね。
  
 
記憶力が良くなれば、
勉強した内容が学力アップに直結し、
成績アップ・クラスアップ・受験合格につながっていきます。

試してみてはいかがでしょうか。

・脳の働きを悪くする食事、脳の働きを良くする食事のまとめ
購入はAmazonから→https://amzn.to/3kPIjl6
  

〇Amazonレビュー

中学受験を考えている小4生の母です。
以前から、「子どもが小さければ小さいほど、食べたものが心身の成長に与える影響は大きいだろう」と強く思い、3度の食事には自分なりに気を配ってきましたが、この本は、私の「なんとなく強くそう思う」を、いくつもの実験例を挙げて分かり易く解説してくれており、確信と新たな知見を得させてくれました。
購入してから2週間がたちましたが、この間にいくつか、本書を参考にして新たに食生活で変えたことは以下のとおりです。
(中略)
変化については、まずは私の体調がよくなりました。運動習慣は以前と同じですが、体重が少し減りました一番うれしいのは、それまでいつも後頭部がずしんと重くて、頭がぼーっとすることが多かったのですが、それがなくなったことです。クッキーやケーキなどの甘い物をしばらく絶っていたことがよいのでしょうか?以前の私はクッキーや焼き菓子を頻繁に食べていましたので。
子どもの変化については2週間では判断できませんが、少なくとも「うかるメシ」という言葉が我が子には精神的にとても効いているように思います。本書の内容を参考に食事を用意して、「今日の夕飯は受かるメシだよ」と話すと、「そうだね」と嬉しそうに食べてくれます(夫はテーブルの向いでその様子をニヤニヤして見ています)。
実際、一昨日の組分けテストでは目標のクラスにとどき、本人的にとても満足していました。
前向きに受験勉強に取り組めている今の状態を、我が子がこの先ずっと続けられるよう、私は本書を参考にして食事の面から支えていこうと思います。
https://amzn.to/2HzQW4O
  
  
  


・高飽和脂肪食が食後の集中力を低下させるという研究結果

お昼ご飯や夕ご飯の後、
眠くなったり頭がボーっとしたりして、
集中できなかったりしたことはありませんか?
  
あなたのお子さんも、
お昼の給食の後や晩ごはんの後の勉強は、
勉強への集中力が落ちてしまって、
せっかく勉強しているのに身になっていないかも・・・
 
こうした集中力の低下は必ず起こることで、
仕方ないものと思っている方も多いと思います。

しかし実はそうではありません。
何を食べるかで違いがあります。
 
オハイオ州立大学のアネリーズ・アマディソン教授らが行った研究によると、
飽和脂肪が多い食事をすると、
食後すぐに集中力が低下することがわかりました。
https://academic.oup.com/ajcn/article/111/6/1150/5835679
  
アマディソン教授は

これらの発見は、飽和脂肪の多い一食でも注意力を損ない、
職場の生産性を低下させる可能性があることを示唆しています。

と結論で述べています。

実験は以下のようなものでした。


51人の女性に集中力を試すテストを食事の前に行ってもらいました。

そのあと、女性たちに2つのグループに分かれてもらい、
・飽和脂肪の多いメニュー
・不飽和脂肪の多いメニュー
をそれぞれ食べてもらいました。

どちらのメニューも、脂肪60 g、炭水化物60 g、タンパク質37gの930kcalで、
総カロリーの60%が脂肪でした。

そしてどちらも卵、七面鳥のソーセージ、ビスケット、グレービーソースが含まれていました。

ただし、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の比率は異なります。

高飽和脂肪食にはパルミチン酸が含まれ、
高不飽和脂肪食にはオレイン酸ヒマワリ油が含まれていました。

食後5時間してから再度集中力テストを受けてもらったところ、
飽和脂肪の多いメニューを食べていたグループは集中力が約10%低下しました。


加えてこの実験では、
血液検査で体内のエンドトキシン(内毒素)の量を分析し、
リーキーガット(腸管壁浸漏症候群)の症状がある人にはどのような影響が出るかも確認しています。

その結果、
軽いリーキーガットの疑いがある人は
食事の違いによる集中力の差が大きいことも示されました。

腸内環境が良くない人は
食事のダメージを受けやすいのですね。

リーキーガットを含む腸内環境に関しては、
記憶力・集中力といった脳の働きや、
子どもの発達障害との関連を示唆する研究もありますので、
そちらも後ほどご紹介します。


長期的な高脂肪食が認知機能(注意力、速度)を損なうことは
以前の研究でも示されていました。
https://academic.oup.com/ajcn/article/93/4/748/4716920
 
今回の新しい研究では、
たった1回の食事でも認知機能の低下が生じることが示されました。
  
この研究は高脂肪食同士で
飽和脂肪が多いメニューと少ないメニューとの比較でしたが、
上記のように高脂肪食自体に認知機能を低下させる可能性があるので、
健康的な食事と比較したときにはもっと差が生じるかもしれません。
  
お子さんの脳の認知機能の低下すれば、
「職場の生産性」ではなく「勉強の生産性」が低下してしまうでしょう。

逆に、高脂肪食、とりわけ飽和脂肪(動物性の脂肪に多め)が多い食事を減らし、
ヘルシーな食生活に変えたら、
お子さんの認知機能が高まって、
学力がよく伸びるようになるかもしれません。

身体も健康になって一石二鳥ですね。

お子さんの集中力を高めるために、
試してみませんか。

・ヘルシーな食生活ってどんなもの!?
簡単にまとめてあります。
購入はAmazonから→https://amzn.to/3kPIjl6
  

〇Amazonレビュー

小学生の子供が三人います。2週間、できる範囲でやってみました。
上の子は味覚過敏が改善されたのか、偏食が減って、食事を完食することが増えました。美味しいね、という言葉が多くなりました。
食後眠くなることが減って、集中してこなせる勉強量も増えているように思います。
思春期のはじめのせいか、イライラして人に当たることも多かったのですが、少し減っているような。

下の子は、パン大好きで、しょっちゅう、パン食べたい!と言っていましたが、一週間たった頃から言わなくなりました。
市販のお菓子やパンを減らす、やめるなんて、無理。そう思っていたのですが。
筆者は、普通の塾の先生よりも、子供たちの生活や将来のことを深く考えてくださっているように拝察します。
私は、身近な人が病気になって、初めて本当の意味で、食事の大切さに気づきました。食べるものが体を作る、脳にも影響する、ということを、意識して生活するのは意外と難しいものです。
この本は、子供たちがもともと持っている能力を最大限発揮できるようにする(この意味で天才にする)ために、努力してみようかという動機付けになってくれます。
https://amzn.to/3oscW29
    
   

   


・3966人の子どもを対象にした調査で判明:小児期の加工食品がIQを低下させる

IQ=知能の高さは、
学んだ内容をすぐに理解したり、隠された規則性に気付いたり、
勉強をする上で有利に働きます。
  
お子さんには一を聞いて十を知る知能の高い子になってほしいと思いますか?
  
もし思うのであれば、  
イギリスのブリストル大学の研究者ケイト・ノースストーン博士が行った、
食事と子どもの知能の関係について調査研究は参考になるでしょう。
https://jech.bmj.com/content/66/7/624

7,044人の新生児の親にアンケートを依頼して、
3歳・4歳・7歳・8歳の時点で
「子どもがどんな食事をしているか?」
のデータを収集し、
そのうえで8歳の時点でIQ検査をしてどんな違いが出たかを観察しました。

IQ検査はウェクスラー知能検査(WISC)を使用しています。


食事パターンは

・加工食品:脂肪と糖分が多い加工食品およびコンビニエンスフード
・伝統的食事:肉、鶏肉、ジャガイモ、野菜など
・健康志向:サラダ、果物、野菜、魚、パスタ、米など(※サラダと野菜が重複しているがそのまま引用)

の3つのパターンに分類されました。


IQに影響を与えることがわかっている

・子供が経験したストレスの多いライフイベントの数
・母乳育児期間(生後6か月で確認)
・各時点での推定摂取カロリー量
・生後18か月で評価された育児の尺度(HOMEスコア)
・母親の教育レベル
・母親が出産した年齢
・母親が妊娠中に脂の多い魚をどれくらい食べたか

などの要因は考慮され、
ふさわしくないデータは除外し、
最終的に3966人の子どもに関する完全なデータを利用しているようです。


その結果、

・3歳の時点で加工食品が多いほど、8歳の時点でIQが低い傾向があった
(1SD(標準偏差)あたり、IQが1.67減少していた)
・8歳の時点で健康志向の食事をしているほど、8歳の時点でIQが高い傾向があった
(1SDあたり、IQが1.20増加していた)

ということがわかりました。


なお、4歳・7歳時点の食事とIQとの関係は、
性別、検査時の年齢、WISC管理者など最小限の要素のみを調整した結果では、
確実な相関関係(統計的有意性)は見られませんでしたが、

加工食品が多いほどIQが低い
(4歳時:−2.53  7歳時:−3.09 )
健康食が多いほどIQが高い
(4歳時:+2.46  7歳時:+1.86 )

という結果にはなりました。
     
この研究を行ったケイト・ノースストーン博士は

幼児期の加工食品、脂肪、砂糖の摂取量の増加に関連する貧しい食生活は、8歳でのIQの低下に関連している可能性があります。さらに、同時に健康的な食事をすると、IQが高くなる可能性があります。

と結論付けています。


この研究結果から学べることは

・健康的な食事をすることによるプラスの効果よりも、加工食品が多いことによるマイナスの効果の方が大きい
特に幼児期の食事は大事で、何年も後まで影響が残る
・数年前にしていた健康的な食事のプラスの効果は残らないが、少なくとも現時点で健康的な食事をしていると現時点でのIQは高くなる

といったことではないかと思います。

お子さんの成績が上がってほしいとお考えでしたら、
加工食品を減らして健康食を増やしてみると良いかもしれません。
 
そうすれば、お子さんのIQが高くなり、
学んだことの吸収が良くなる可能性がありますよ。

・他にも賢い子どもに育てるために避けた方が良い食事・食べさせた方が良い食事について読みやすく簡単にまとめてあります。
購入はAmazonから→https://amzn.to/3kPIjl6
  

〇Amazonレビュー

砂糖、小麦(グルテン)、牛乳の取りすぎが体に良くないことは以前から知っていたものの、食品添加物ほど悪いものではないよね!と考え、さほど意識せずに家族の食事を作り続けていました。
本書はそれらの理由がとても分かりやすく書かれており、我が家の食生活を見直す良いきっかけとなったので感謝しています。
これらのことを知らずに子育てを続けていたら…と思うと恐ろしくなります。
以前は自分が食べたいもの、子供が欲しがるもの(特にお菓子)があると、「食べたら気持ちが満たされる」ものであればすぐに購入していましたが、本書を読んでからは、「これ美味しいんだけど、毒メシだよなぁ…」と買うのを控えたり、回数を減らすようになりました。
その効果なのか、落ち着きがなかった我が子たちの集中力が上がったような?
子供の頭が良くなる10分簡単レシピは、シンプルな調理だけどとても美味しそうで、料理べたな自分もチャレンジしたくなりました。
著者の菊池先生はメルマガやToutubeでも有益な情報を無料で発信されていて、私は先生のお知恵を拝借できたお陰で、我が子との関係が劇的に改善することができました。これからは我が家の食生活を改善し、家族の健康をキープしたいと思います。
https://amzn.to/2TsYfh3
  
  

   


・約4000人の子どもを対象にした調査結果:4歳時の「ジャンクフード」の増加は7歳での多動性の増加と関連していた

お子さんの落ち着きの無さにイライラしてしまうことはありませんか?

食事中も勉強中も、ソワソワして落ち着いて座っていられない。
だから食事も勉強も時間がかかって仕方ない。
それに付き合わされて、時間を奪われて、家事を片づけるのが遅れて自分の時間が削られる。

怒っちゃいけないとわかりつつも、
ついつい怒ってしまい、
「早くしなさい!」
が口癖になってしまったりしていませんか?

もしそんな状態であれば、
イギリスのブリストル大学の研究者ニコラ・J・ワイルズ博士が行った、
「ジャンクフード」の食事と小児期の行動上の問題の関係
についての研究は解決のヒントになるかもしれません。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2664919/

この研究の目的は、
4歳半の時点での「ジャンクフード」の食事が、
7歳の時点での行動上の問題と関連しているかどうかを判断することです。

上記のノースストーン博士の研究と同じ調査データを用いて、
IQではなく行動上の問題に対してはどんな影響があったかを研究しました。

行動上の問題は、Strengths&Difficulties Questionnaire(SDQ)を使用して7歳で測定されました。
5つのサブスケール(多動性障害、行動の問題、仲間の問題、感情的な症状、および向社会的行動)の合計の難しさとスコアが計算されました。

ジャンクフードとは
・高脂肪の加工食品(ハンバーガー、コーティングされた家禽など)
・脂肪や糖分が多いスナック食品(ポテトチップス、チョコレートなど)
といったものを指しています


ここでもやはり
・子供の性別
・母親の喫煙(妊娠中および子供が4歳のとき)
・子供の誕生時の母親の年齢
・兄弟の数
・社会経済的状況(母親の教育、住居の所有権、世帯の過密、車の所有権)
といった要因は考慮しています。


合計で7725人の子どもが7歳で完全なSDQデータを持っていました。

ジャンクフードによる変化を見るために、
4歳時点で各SDQサブスケールの行動障害のある子ども上位3分の1を除外し、
それぞれ約4000人のデータを検証しました。

その結果、
・4歳半でのジャンクフード摂取量の増加は7歳での多動性の増加と関連していた
ことがわかりました。

ジャンクフード摂取量が1標準偏差増加すると多動性サブスケールの上位33%に入る確率が19%増加し、
上記の要因を調整しても16%増加することが示されました。


観察研究であるため、
完全にその他の要因を排除しきれていないという問題はあります。

ワイルズ博士も、
「これは、長期的な栄養の不均衡、または育児の違いを反映している可能性がある。」
と述べています。

ただ、データの数も多くそれなりに信頼できる研究ではないかと思います。


多動性=落ち着きのなさは、
日々の生活はもちろん、
勉強をする上では大きな支障になります。

落ち着いて授業が聞けないとか、
集中して宿題に取り組めないとか、
そんな状態では成績アップは難しいと思いませんか?

子どもの落ち着きの無さは、
持って生まれた性格ではなく、
食事による「症状」として表れているのかもしれません。

落ち着き・集中力がある子になって欲しい。

そうお考えでしたら、
「ジャンクフード」は控えめにすると良いかもしれません。

個人差はありますが、
Amazonレビューでも、
食事の改善に取り組んだら子どもに落ち着きが出たという感想は多いです。
  
比較的効果が早く出ますので、
試してみてくださいね。
  
・落ち着きのある子に育てる食事法のまとめ。
購入はAmazonから→https://amzn.to/3kPIjl6
  

〇Amazonレビュー

この本を読む前から食改善をある程度やってる、母親の立場として少しだけ書くと、現在5歳の子供は食を変えて、子供は明らかに体力がついたし、集中すべきシーンではかなりの集中を見せるようになりました。
人に自分の話を伝える能力に至っては検査の結果、7歳から8歳と言われました。
教育も大事ですが、どうせなら脳への栄養も一緒にやってあげると、効果的だと思います。
やってみるのは損でもなんでもないですしね😊
https://amzn.to/37GLoAb

  


〇脳の働きを良くする栄養素

・過酷な環境で戦う兵士御用達!集中力・やる気をアップさせる栄養素

受験戦争で戦う親子にとって、勉強をするときの集中力はとても大切です。
しかし、人間の脳はストレスの強い環境だと、働きが悪くなってしまいます。
イライラして怒りっぽくなったり、すぐにやる気を失ってしまったり…
そういった症状に親子でお悩みではありませんか?

それを解決するためのオススメの栄養素があります。
「子どもが天才になる食事」の中で「子どもの能力をアップさせる10の栄養素」として1番目にご紹介したチロシンです。
  
チロシンはアミノ酸の一種で、ドーパミンやノルアドレナリンといったやる気ホルモンの材料になる成分です。
また、チロシンを飲むことで、脳のワーキングメモリの働きが良くなるということも、様々な研究によってわかっています。

ワーキングメモリはご存知のように脳の重要な機能のひとつで、
短期記憶能力・思考力・判断力といったものと深くかかわっています。
国語の文章読解や算数などの問題を解くときに必要な機能で、
この能力が成績に直結していることを示す研究も多いです。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24959155/

つまり、ざっくり言えば、
「ワーキングメモリの働きが良い」=「頭が良い」なわけです。

そのワーキングメモリの働きがストレスや不安によって悪くなると、
成績が顕著に下がることもわかっています。
https://journals.sagepub.com/doi/10.1111/j.0956-7976.2005.00789.x

受験に向けた日々のストレス・本番の緊張や不安、
そういったもので本来の頭の良さが発揮できず、
テストで点数が取れなかったり受験で不合格になってしまったらもったいないですよね。
  
チロシンはそんな受験生の味方になる栄養素です。
  
このチロシンの効果を検証した実験は昔からたくさんあるのですが、
面白いのは陸軍とか海軍とかの研究所が行っている研究が多いところです。

・アメリカの海軍医学研究所が行った、ストレスの多い環境でもワーキングメモリの働きが良くなったという研究
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/8029265/
・海軍航空宇宙医学研究所が行った、睡眠不足な状況下でも認知能力が改善できたという研究
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/7794222/
・陸軍環境医学研究所が行った、環境へのストレスを軽減できたとする研究
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/2736402/
など。

オランダで行われた厳しい軍事戦闘訓練コースに参加する士官候補生を被験者とした実験でも、チロシンが豊富な飲み物を与えられたグループは炭水化物が豊富な飲み物を与えられたグループよりも、記憶と追跡タスクでより良いパフォーマンスを示したそうです。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10230711/

こうした研究を取りまとめた比較的新しい2015年の系統的レビュー研究でも、チロシンは「厳しい環境によって誘発される作業記憶と情報処理の減少を急激に打ち消す」とされています。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25797188/

厳しいストレスにさらされる受験戦士たちに、しっかり摂って欲しい栄養素ですね。

集中力・やる気・記憶力・思考力・判断力。
これらが改善されれば、成績アップに直結すると思いませんか?
お子さんの成績アップのために、ぜひ日ごろからチロシンを積極的に摂るようにしてくださいね。

チロシンがどんな食材に含まれているか、どんな料理がオススメかは
「子どもが天才になる食事」の中にもまとめてあります。
残りの9つの「子どもの能力をアップさせる10の栄養素」とあわせて、ぜひ読んでみてくださいね。
 

〇Amazonレビュー

凄く解り易く書いてくださっている善書だと思います。
内容をしっかりと読んでみれば、口に入れるものがいかに大切なことかがめちゃくちゃわかる内容です。
エビデンスのURLもしっかり記載されているし、食事のレシピも書いてある。
お子さんのいらっしゃる方にはちゃんと中身を読んで判断して貰いたいです
  
    
  


・タブリーズ医科大学の研究で判明:子どもの注意力は○○で改善される

タブリーズ医科大学の研究チームが行った研究によると、ADHDを持つ平均9.6歳の子どもの注意力が、ある栄養素を取らせたところ改善したそうです。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31841818/

動画で解説しましたのでご覧ください。

https://youtu.be/6YjKB76lG24

  


・ニューヨーク大学の研究で判明:新生児に○○を飲ませるとIQが3.5ポイント上がった

https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/1745691612462585
(準備中)

  


・約1000人の自閉症スペクトラム障害児童(ASD)の臨床試験で判明:ASDの症状を和らげる栄養素

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31586029/
(準備中)


腸内環境と脳の働きについて

・プレバイオティクスで腸内環境を整えたら記憶力がアップしたという研究結果

イギリスのカーディフ大学のアンドリュー・スミス教授が
オリゴ糖と食物繊維からなるプレバイオティクス(腸の善玉菌のエサ)の効果を確かめる研究を行いました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26516908/

その結果、
このプレバイオティクスを飲んだ日は、
プラセボを飲んだ日に比べ、
・幸せを感じた
・消化不良が少なかった
・空腹感が少なかった
記憶力が向上した
ということがわかりました。
  
この実験で用いられた食物繊維「イヌリン」は、
脂質代謝を改善し、腸内の酵素的および化学的保護機能の両方を増加させ、
腸と脳の間にリンクを作成することが知られている一連の腸内分泌由来ペプチドを生成します。

グレリンなどのこれらのいくつかは、
学習と記憶を改善することが知られています。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23865799/


人間の脳は「血管」「リンパ管」「神経系」の3つの経路で腸とつながっており、他にも様々な物質を脳に送り込んでいます。

例えばドーパミンという集中力ややる気のアップに欠かせない神経伝達物質は、およそ50%を腸が供給しています。
また、セロトニンという幸福感を感じさせメンタルを安定させる神経伝達物質は、なんと約90%が腸由来です。

上記のスミス教授の実験結果に見られた「幸せを感じた」というのも、
腸内環境が整ったことによりセロトニンの分泌が正常化したのではないかと思われます。

また、酪酸という短鎖脂肪酸の一種は研究例も豊富で、
腸内を守るバリアになってリーキーガットを治す効果や、
脳の炎症を抑える働きがあることが示されています。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11024006/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/14744800/

脳に炎症が起これば、
当然頭は働かなくなりますし、
メンタルの調子も乱れていきます。

腸はそういったダメージから脳を守ってくれているのですね。


このように、
脳と腸が互いの健康状態に関わっていることは「脳腸相関」と呼ばれ、
現在研究が盛んな分野です。

「お子さんがいつもイライラしていて不機嫌」といった状態であれば、
腸内環境を整えてセロトニンの分泌を促すと、
状況が改善されるかもしれませんね。

もちろん、記憶力アップは成績アップにもつながりますので、
そちらの効果も魅力的です。

お子さんの腸内環境の改善に取り組んでみませんか?


・腸内環境ってどうしたら整えられるの?
簡単な腸に良い食事法のまとめ、購入はAmazonから。
  

〇Amazonレビュー

菊池先生の本は3冊目です。メルマガを拝読し子供たちのことを大切に考えていると思える先生ですので、初めて特定の先生の本を3冊も購入してしまいました。
今回の本は、あまりに酷評なのと、アレルギー持ちのため、あまり役立たない内容かもと思い、すぐに購入できませんでした。しかし、身体を作るのは食べ物であること、小麦粉と糖分、牛乳について日頃意識して調べていたので、興味があり購入しました。
結果としては、是非読んだ方がいいと思い☆5です。
内容は、私と娘が実践しているものとほぼ同じで目新しくないけれど、周りに実践している人がいなくて、自分が神経質すぎるのかとたまに迷うことがあったので、本当に自信がつきました。菊池先生に本当に感謝しております。
下記に本の内容に少し触れた感想を書きます。内容について分かりやすいレビューをしている方が多いので私は省き、すでに長期間実践しているので参考までにレビューします。
・小麦粉の残留農薬について。
娘は1歳の頃から万年腹痛便秘ガスで苦しんでいました。昨年度から怪しんでいて、長期休暇で小麦粉ほぼ除去を試しておりました。そこでグルテン不耐症かと思いましたが、グリホサートの可能性も視野に試しに外国産小麦粉をやめて、食べるなら国産の小麦粉にしたところ、何人もの医者が成長過程とか便秘体質とか原因不明と言っていた腹痛便秘が綺麗さっぱりなくなりました。夢のようでした。
グリホサートは知らず知らずのうちに腸内細菌の成長を阻害するし、ポストハーベストやプレハーベストなど危険だと考えています。
我が子は卵アレルギーがあり、卵除去で学校給食を食べていて、幼稚園の時より腹痛が酷くなったことに気が付きました。学校給食は定期的に外国産小麦粉が使用されているため、お腹が休めず毎日の腹痛が酷くなりました。あまりに酷いため外国産小麦使用の学校給食も停止にしたところ、綺麗さっぱり治りました。
世の中には、我が子と同じような方々が多くいらっしゃるかと思うと、食べ物が大切、中には小麦粉に原因があるとする菊池先生のお話が社会全体に広まったら救われる方々がいるだろうにと思いました。
・目的別に栄養を摂る時間。
意識していました。やはりあっていたんだなと思い勇気づけられました。せっかく食べるなら効果の高い時間がいいですね。
・砂糖について。
4年ほど前から着目し娘も自覚し、砂糖入りおやつは手の平分にしています。
本人も自覚するほど明らかに感情コントロールが違います。
お友だちが大声で喚いて自己主張してきても娘は最後まで落ち着いた口調で話をしていたり、周りのお子さんと比べても、どんな疲れても、疲れから感情が爆発することもないです。
料理には蜂蜜を使い、砂糖はパンを作る時以外にしか使いません。調味料に含まれているのまでは徹底していませんが。知らずに砂糖を過剰摂取していたころは、私を蹴ったり大声で喚いていたのが嘘のようです。
日本の農作物の農薬は気にしながらもあまり徹底できていなかったので今後、少しずつ改善していこうと思います。
ざっくりと書きましたが実践したら、納得のいく内容の本だと思います。
購入してよかったです。
https://amzn.to/3kMdu0t


     


・ハーバード大学医学部の公式サイトが分かりやすく解説:アレルギーなど万病の元「リーキーガット」とは?

ここまでに何度かリーキーガットという言葉が出てきましたが、あまり聞きなれない言葉だったのではないでしょうか。
これは日本語では「腸管壁浸漏症候群」と呼ばれ、文字どおり腸の壁に穴が開き雨漏りを起こしてしまっているような状態です。
まだ新しい概念なので知らない人も多いかもしれません。
ハーバード大学医学部の公式サイト(2019年10月更新)でも

最近、医療ブログやソーシャルメディアで「リーキーガット」という表現が注目されていますが、医師がこの用語を認識していなくても驚かないでください。腸透過性の増加とも呼ばれるリーキーガットはやや新しく、ほとんどの研究は基礎科学で行われています。

と書かれています。
https://www.health.harvard.edu/blog/leaky-gut-what-is-it-and-what-does-it-mean-for-you-2017092212451

マルセロ・カンポス医師が執筆した同サイトの内容をここに簡単にまとめます。

・リーキーガットとは何か?
腸の内壁が適切に機能しているとき、腸の内壁は血流に吸収されるものを制御するタイトなバリアを形成します。
不健康な腸の内壁には大きな亀裂や穴があり、消化が不十分な食物、毒素、虫がその下の組織に浸透する可能性があります。
これは、全身の炎症や腸内細菌叢(正常な細菌)の変化を引き起こし、体中に問題を引き起こす可能性があります。
この分野の研究は現在盛んにおこなわれており、腸内細菌と炎症の変化がいくつかの一般的な慢性疾患の発症に関与している可能性があることを示す研究があります。
腸透過性の増加が、セリアック病、クローン病、過敏性腸症候群などの特定の胃腸疾患に関与していることはすでにわかっています。
さらには、腸の漏れが体の他の場所で問題を引き起こす可能性も指摘されていることが最大の問題です。
ヒトでの臨床試験はまだありませんが、いくつかの研究は、リーキーガットが他の自己免疫疾患(1型糖尿病など)、慢性疲労症候群、線維筋痛症、関節炎、アレルギー、喘息、にきび、肥満、さらには精神疾患に関連している可能性があることを示しています。

・リーキーガットの原因は何か?
現代の生活は、腸の炎症の主な原因となっている可能性があります。
食物繊維が少なく、糖分と飽和脂肪が多い標準的なアメリカの食事がリーキーガットの原因になる可能性があるという新たな証拠があります。
大量のアルコール摂取とストレスも腸のバランスを崩しているようです。

・健康な腸になる方法
私(マルセロ・カンポス医師)の診療では、患者がより健康的な食事を始めたときに、患者が大幅に改善するのをよく目にします。
健康的な食事とは、炎症を起こし、腸内細菌叢の変化を促進する可能性のあるアルコール・加工食品・特定の薬・およびアレルギーや過敏症を引き起こす可能性のある食品を取り除くことです。
リーキーガットが人間の胃腸管外の病気の発症を引き起こすかどうかについては、まだ論争があります。
ただし、炎症を鎮めるのに役立つ(そして炎症を引き起こすことが知られている食品を避ける)食品を含む栄養価の高い未加工の食事を食べることは確実に良い考えです。
これは、少なくとも理論的には、腸の内壁を再構築し、腸内細菌叢のバランスをとるのに役立つ可能性があります。
健康的な食事は、副作用なしに気分を良くすることができるので、それは間違いなく試してみる価値があります。


といった内容でした。

少し補足すると、特定の薬というのは非ステロイド性抗炎症薬や抗生物質のことかと思われます。
抗生物質は細菌を殺すものですから、腸内の善玉菌も殺してしまって、腸内環境を荒らすことがあります。

また、アレルギーや過敏症を引き起こす可能性のある食品として、拙著「子どもが天才になる食事(https://amzn.to/3kEDZ7Z)」の中ではグルテン・カゼイン・糖質を挙げています。

グルテンは「ジョコビッチの生まれ変わる食事」などでも有名になり、グルテンフリーの食事が健康食として世界的に流行っていますね。
世界No.1テニスプレーヤーであるジョコビッチはグルテン不耐性という体質で、食事を改善したところ一気に世界の頂点に上り詰めたことでグルテンフリーが有名になりました。
研究によると、小麦アレルギー・セリアック病・グルテン不耐性といった体質が無くともグルテンがリーキーガットの原因となる可能性が示されています。
https://gut.bmj.com/content/65/12/1930.abstract?sid=6a1deaeb-8cfb-4833-8643-0c9fc2b54324
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21248165/

カゼインは牛乳などの乳製品に多く含まれるたんぱく質です。
ジョコビッチは乳糖不耐性という体質でもあり牛乳もダメだったようですが、同じように牛乳やチーズでお腹が痛くなる子は多いですね。
カゼインとヒトの健康との関連に関する系統的レビュー研究では、牛乳に含まれるカゼインの消化器系の健康への悪影響は中程度の確実性とされています。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30722004/

糖質は人間にとって重要な栄養素です。
しかし、砂糖や白米・白い小麦などを多く食べすぎると、腸内のカンジダ菌が増えすぎてしまい、病原性を示すようになる場合があります。
腸粘膜を貫き、腸に根をはってしまうので、腸管粘膜が荒れてしまうのです。

断定はできませんが、こういったものがリーキーガットの原因となる可能性があるので注意した方が良いのではないかと思います。

ハーバード大学医学部の公式サイトをご覧いただいてもわかるように、リーキーガットはまだそうなる原因も特定されておらず、リーキーガットを原因としてどんな不調・病気になるのかも確定的にはわかっていません。
ですから、リーキーガットの原因となる可能性があることをどの程度警戒し、避けるかは、本人及び親に委ねられています。

もしアレルギー、喘息、にきび、肥満といった不調があるなら、リーキーガット対策を試してみるのも良いかもしれません。
また、そういった目に見える体調不良が無くとも、前述のように腸を健康的な状態に保つことはメンタル面でも学力面でもプラスがありますから、日ごろから少し意識してみるのはおすすめです。

「そんなこと言われても、小麦と乳製品と砂糖を使わないなんて、いったい何を食べたら良いの!?」
きっと困りますよね。

もちろん急に完全に0にしなければいけないというわけではありません。
少しずつ置き換えていくだけでも大丈夫です。
簡単にできることから、ちょっとずつやっていきましょう。

やり方については「子どもが天才になる食事」にまとめましたので、興味がありましたらぜひ読んでみてくださいね。

・腸内環境を整え、お子さんを健康で賢い子に育てる食事法のまとめ、購入はAmazonから↓

   


・腸内細菌移植や乳酸菌で腸内環境を整えたら発達障害の症状が改善されたという研究結果

アメリカアリゾナ州立大学の調査で、自閉症児の腸内環境は腸内細菌の多様性が低く、腸がもろい傾向にあることが分かりました。
さらに、胃腸障害があるほど、より自閉症スペクトラム障害の症状が重いことも分かりました。
そこで、同大学の研究チームが、ASDの児童18人に抗生物質や健康な人の腸内細菌移植を組み合わせて、腸内細菌叢を変化させる治療を行いました。
すると、その後の2年間の追跡調査で、腸内細菌叢の変化に伴い、症状の大幅な改善が見られたそうです。  
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30967657/

試験の開始時に、参加者の83%が小児自閉症評価尺度による重度のASDと診断されました。2年間のフォローアップでは、17%のみが重度と評価され、39%は軽度から中程度の範囲であり、44%はASD診断のカットオフスコアを下回りました。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30967657/より

統計分析を実行したところ、胃腸障害の改善とASD症状の改善は有意に相関していました。胃腸障害の緩和が子どもの行動の重症度を改善する可能性があることを意味しています。
研究チームは

腸内細菌叢全体の多様性が増し、ビフィズス菌や、腸を守る上皮細胞の栄養となる酪酸をつくるプレボテラ菌の増加が見られました。これらの有望な観察は、集中的なMTT介入が、消化管に問題のあるASDの子供を治療するための有望な治療法であることを示しています。

としています。

また、台湾の国立陽明大学の研究でも、7歳~15歳のASDの男児71人に毎日乳酸菌を摂取させたところ、7歳~12歳の子たちは比較用のプラセボ偽薬を飲んだグループの子たちに比べて癇癪を起したり反抗的な態度を取ったりすることが減り、ADHDのスコアに改善が見られたそうです。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6521002/

ただし、13歳~15歳の中学生では有意な改善は見られず、研究チームは

この介入の有効性は年齢に依存しているようであり、年長の子供よりも年少の子供でより良い効果が認められ、早期介入の重要性が強調されました。

としています。

ラットによる実験でも、腸内環境を荒らしたマウスは攻撃的になることが確認されています。そして、幼少期のうちに腸内環境を治すと性格がおとなしくなりますが、大人になってから腸内環境を直しても性格は攻撃的なままになるそうです。人間でもそれに近いことが起こるのかもしれませんね。

子どものうちの方が、食事の改善による良い効果は大きいようです。
今日から腸内環境の改善に取り組んでみませんか?

・腸内環境を整え、賢い子どもに育てる食事法のまとめ、購入はAmazonから↓

〇Amazonレビュー

子供が通塾しているものの、理解してそうなのにテストの成績にイマイチ手応えがない。夜遅くなるので何を食べさせようか?色々気になりだしたので、何かのヒントがあるかなと手に取ってみました。
塾の先生らしく、大変分かりやすく簡潔な文章で、しかも見開いた時に重要なポイントには線が既に引いてあるので、読み進めるのも楽です。
悩みのきっかけになった上の子は、私と一緒にスイスイ読み自分でも納得して、朝ごはんをパンからおにぎり&味噌汁に変えました。下の子たちも真似をしています。
特に一番下の子は、上二人に比べキレやすいのが悩みの種。朝から甘いパンにシリアルにたっぷり牛乳が好きな子なので、最初は渋がられましたが、ふりかけの味を工夫して今のところ5日ほど朝おにぎり続いています!性格も穏やかになり勉強も集中してくれるとといいねーと家族と話してます。
過大な期待をしたり、毒メシ全てをいきなり排除しようとは思いませんが、「朝はハムチーズパンかシリアル」を10年以上続けてきた我が家に、きっかけをくれたことはありがたいです。
ちなみに、根拠になる文献や栄養学の引用もきちんとありますよ。別の書籍でも聞いたことのある話ですし、キーワードは強烈ですがそこだけで読まず嫌いになるのは勿体ない気がします。
小学生でも読めて、自分でもご飯にチャレンジしよう、小麦や甘いものを減らしてみようと思える書籍です。


ハーバード大学医学部の公式サイトが分かりやすく解説:アレルギー・喘息・湿疹・ニキビ・乾癬などの原因になる「慢性炎症」とは?

お子さんに健康でいてほしいという願いは、
成績優秀になってほしいという願い以上に大きいものだと思います。

ですから、
「子どもが天才になる食事」は、
頭が良くなるだけでなく、
体のためにも良いということをお伝えしようと思います。
  
  
お子さんが熱を出したりお腹が痛くなったりしてつらそうにしていると、
親御さんは胸が締め付けられるような思いをするのではないでしょうか。
  
ましてそれがアレルギーのような慢性的なずっと続く疾患であれば、
いっそう見ていてつらくなってしまいますよね。

近年そうした慢性的な疾患は、
「慢性炎症」が原因である可能性が指摘されています。

ハーバード大学医学部の公式サイトの記事
「炎症のすべて」
https://www.health.harvard.edu/staying-healthy/all-about-inflammation
の内容を簡単にまとめると以下のように書かれています。


怪我や感染症は急性炎症を引き起こします。これは、雑菌などの危険な侵入者を取り除き、バランスの取れた状態に戻すことを目的とした身体の迅速な反応メカニズムです。
これに対し、慢性炎症は、同じように免疫系が体に害がある外来の敵を取り除こうとするプロセスを介して始まります。ただし、たとえ知覚された脅威が人の健康に本当に有害でなくても、永続的な状態になる場合があります。

急性炎症は、次のような非常に明白で即時の症状を引き起こします。
・発赤
・痛み
・熱
・腫れ

これに対し、慢性炎症は、より緩やかで微妙なプロセスです。症状が現れる場合は、次のようなものがあります。
・倦怠感
・筋肉痛と関節痛
・便秘、下痢、およびその他の胃腸の問題
・体重の増加
・頭痛
・皮膚の発疹

急性炎症とは異なり、これらの症状は長期間続くか、時間の経過とともに現れたり消えたりします。
炎症とそれが生成する有害な化学物質は、次のすべての状態につながる可能性があります。
・アルツハイマー病およびその他の形態の認知症
・癌
・不安とうつ病
・高血圧、心臓病、脳卒中
・2型糖尿病
・アレルギーと喘息
・ニキビ、湿疹、乾癬などの皮膚の状態

・関節炎

特定の病気によって引き起こされたのではない軽度の慢性炎症では、
ライフスタイルの改善が予防と治療の両方の中心です。

炎症とそれによる体への多くの有害な影響を防ぐには以下の対策が効果的です。

・主に果物、野菜、ナッツ、全粒粉、脂肪の多い魚(サーモン、イワシ、マグロ)、健康的な油を含む抗炎症食を食べましょう。
単糖(ソーダ、キャンディー)と精製炭水化物(クッキー、パイ)を多く含む食品を制限しましょう。
・毎週、少なくとも150分の有酸素運動と2回以上の筋力トレーニングセッションを行うようにしてください。
・ダイエットと運動で体重を管理しましょう。
・毎晩少なくとも7〜9時間眠りましょう。
・喫煙をやめ、アルコールを1日1〜2杯に制限しましょう。
・深呼吸、瞑想、ヨガなどのリラックスした活動に従事することにより、慢性的なストレスを軽減しましょう。


このように、食事と睡眠と運動という健康的な生活が、
慢性炎症を軽減し、
アレルギーなどの症状を改善するために効果的であることが示されています。

食事に関しては、
同じくハーバード大学医学部公式サイトの別ページ
「炎症と戦う食品」
https://www.health.harvard.edu/staying-healthy/foods-that-fight-inflammation
にもう少し詳しく書かれています。

以下に簡単にまとめます。


炎症と戦うための最も強力なツールの1つは、薬局からではなく、食料品店から来ています。
「多くの実験的研究は、食品または飲料の成分が抗炎症効果を持っている可能性があることを示しています」
とハーバード大学公衆衛生学部の栄養学および疫学の教授であるフランク・フー博士は言います。

適切な抗炎症食品を選択すれば、病気のリスクを減らすことができるかもしれません。
間違ったものを選び続けると、炎症性疾患のプロセスを加速させる可能性があります。

〇炎症を引き起こす食品
これらの食品をできるだけ避けるか、制限するようにしてください。
・白パンやペストリーなどの精製炭水化物
・フライドポテトやその他の揚げ物
・ソーダやその他の砂糖入り飲料
・赤身の肉(ハンバーガー、ステーキ)と加工肉(ホットドッグ、ソーセージ)
・マーガリン、ショートニング、ラード

「健康的な食事は、慢性疾患のリスクを減らすだけでなく、気分や全体的な生活の質を改善するのにも役立ちます」
とフー博士は言います。  



このように、慢性炎症の元になる食事を控え、
抗炎症効果の高い健康的な食事をすることが、
アレルギーや喘息や皮膚の疾患を改善するために推奨されています。
  
このハーバード大学医学部も推奨する食事法は、
「子どもが天才になる食事」
にも取り入れています。
  
子どもが才能を発揮するためには、
心身ともに健康であることが欠かせません。
  
学力の大前提となる健康な体を育てるために、
健康に良い食事と悪い食事について学んでみませんか?
  
「子どもが天才になる食事」
Amazonで好評発売中です。
https://amzn.to/36BOhA2
  
  

〇Amazonレビュー

「子どもが天才になる食事」は分子栄養医学の知識が全くない親御さんでも分かりやすい内容で、科学的根拠をもとに分子栄養医学を用いてお子さんの成績を上げることだけではなく、生活の質を上げる良書というべき書籍です。
本書の活用方法は大切なところや、覚えておきたいところなど付箋を貼って勉強させていただいています。私は5歳と2歳(アトピー性皮膚炎の娘)のアレルギー持ちの子どもの父親です。私の娘は重度のアトピー性皮膚炎でしたが本書に書かれている分子栄養医学を知識を用いて治療した結果、現在は全くアトピー性皮膚炎だった面影はありません。
本書に書かれているグルテンとカゼインの摂取を控えて腸内環境を整える食事指導は症状を一変し、食の重要さを身に沁みて体感しました。5歳の子どもの集中力や学習能力も100%オレンジジュースや甘いお菓子を辞めさせた結果、向上しました。また、調理方法や家庭で詳しく知りたい調味料の選び方なども書いてありとても参考になります。
また、本書は特に分子栄養医学でありがちなサプリメントの推奨ではなく、食事から変える方法をとっています。分子栄養療法では質の高い安全なサプリメントを使用するため高額になってしまうことがありますが、食事を変えるという低予算での提案をされていて読者に寄り添った内容もさらに良いと思います。
医学教育の段階でこれほど大切な栄養学が組み込まれてない現代医学は栄養医学の知識は全くないため「医学的根拠がない」と言われても仕方がないと感じます。お医者様が栄養学を日常の診療に取り入れることは診療時間もかかるし、診療報酬もないので扱いにくいかと思います。
しかし、医学の流れもフードミクスやCulinary Medicine(料理医学)という世界的に栄養や食事は見直され、最新の医学・医療であり本書はその流れを組んでいるかと思います。本書は現代の栄養学の常識にメスを入れたマイノリティー的な位置付けなのかもしれません。
https://amzn.to/3kJdXAt
  
  
  

  


食事を通じて子どもを賢く育てる簡単な方法とは

子どもには健やかに育ってほしい。
これは親御さんに共通する願いですよね?
あなたもきっと、それを願っているのではないでしょうか。

そして、子どもには成績優秀になってほしい。
これもまた、多くの親御さんに共通する願いでしょう。

これらをまとめて解決するために、
私は「子どもが天才になる食事」を執筆しました。

子どもを健康にして、
なおかつ成績を上げるための簡単な方法をまとめてあります。

食事が健康に与える影響について、疑問を持つ方はいませんが、
食事が成績にも影響することは知らない方も多いです。

しかし、ここまで読んできたあなたは、
子どもの知能・集中力・我慢強さ・メンタルの安定といった、
学力に影響を与える様々な要素が、
食事によって変わることがお分かりになったと思います。

脳が正常に働いていない状態では、
勉強しても理解できませんし、
テストのときにも問題が解けません。

そして、悪い食事をしてしまうことで、
脳は容易にその正常な 働きを失ってしまうのです。


子どもの能力を引き出すためには、
健康な食事がとても大切である。
  
そう考えたことが、中学受験指導を専門とする私が
「学力と食事」をテーマにした本書を執筆しようと思った理由です。
  
成績を上げるためには、効率の良い勉強のやり方で、
人一倍たくさん勉強することが必要です。
  
私は科学的な根拠に基づくそれらの方法を、
さまざまな書籍・研究論文を読んで学び、
自塾で実践してきました。
 
それにより、他塾ではなかなかやる気になれなかった子たち、
成績が上がらなかった子たちを急成長させてきました。
 
また、その方法を本にまとめて出版もしました。
  
「勉強を楽しくする方法」をまとめた1冊目の著書は、
出版から約1年が経つ現在で 第8版まで増刷を重ね、
現在も売れ続けています。

そして、「効率の良い勉強法」をまとめた2冊目の著書は、
出版後に即重版となり、現在第3版となっています。

拙著が多くの皆様に支持されていることをうれしく思います。
本書は、それに続く3冊目の著書です。
  
これまでの著書のテーマが、
塾の先生が書く本として正統派だったのに対して、
今回は少し違った角度からのアプローチになります。
  
しかし、これまでの2冊以上に、
子どもの学力アップのために役立つ情報をお伝えできると思っています。
  
本書の最大の特長は、
保護者がすぐに実践できることです。
  
子どもを勉強好きにさせることや、
子どもに効率の良い正しい勉強法をやらせることと、
健康的なご飯を食べさせることと、
どちらが簡単でしょうか?

間違いなく、
健康的な食事をさせることでしょう。
  
想像してみてください。
  
正しい勉強法を子どもに教えたら、
子どもはすぐにその通りにしてくれそうですか?
  
式や図をノートにちゃんと書かなかったり、
答えは合っているのに字が汚くてバツにされたり、
そういった明らかな問題点を矯正するだけでも
苦労している親御さんが多いはずです。
  
子どもの行動を変えるのは大変ですよね。
  
それに比べれば、
食事を健康的なものに変えていくのは、
親自身ができることというだけでもずいぶん楽でしょう。

ここまでに紹介したレビューでも
「最初は文句を言われたが子供もすぐに慣れた」
といった内容が多かったですよね。
  
  
しかも、本書には、
効果絶大な食事改善のポイントを3つに絞ってまとめました。
  
その3つのポイントとは、
・腸内環境を整える
・血糖値をコントロールする
・脳の働きを妨げる栄養を減らし、脳の働きをよくする栄養を摂る
です。
  
それらのポイントに沿って、どんなご家庭でも、
今すぐに始められる方法を盛り込んでいます。
  
そして、楽なうえに効果はバツグンです。
  
これまで食事にあまり気を使ってこなかったご家庭ほど、
ちょっと意識して食事を変えるだけで大きな変化を実感できるでしょう。
早ければ1~2週間で違いが表れるはずです。

普通に勉強をしていて、
1~2週間で成績が急に上がることなど、
なかなか無いですよね。
  
しかし、ここまで書いてきたように、
悪い食事をしていて脳が正常に働いていない状態から、
良い食事に変えて脳が正常な働きを取り戻せば、
1~2週間で成績が変わることも不思議なことではありません。
  
それはあたかも、
私たち大人が、お酒にほろ酔いだったのがさめたかのような変化です。
テストの点数がどれくらい変わるかを想像してみてください。
  
簡単さと、
それによる効果の大きさがイメージできたら、
ぜひ本書を購入して、
今日から取り組んでみてください。

伸学会で受験を終えた子どもたちに体験記を書いてもらうと、
多くの子が書くのがお弁当への感謝です。
体験記のようなきっかけでもない限り、
子どもはありがとうと言ったりしないかもしれませんが、
みんな心の中では感謝しているのです。

中学受験の勉強はちょっと特殊で、
親御さんが勉強を見てあげようと思っても、
なかなか難しいものです。
お父さんもお母さんも仕事や家事に忙しく、
時間がとれないというのもあるかもしれませんね。

だから、保護者の方に受験体験記をお願いすると、
「あまり勉強を見てあげられなかった」
「お弁当を作っていただけだった」
といったことを書かれる方が多いです。
でも、日々美味しいお弁当を作ることで、子どもたちの成長を支えているのですから、そのことをもっと誇ってもらいたいと思います。

もちろん、お弁当がない塾でも、中学受験をされないご家庭でも、中高生や未就学児のお子さんがいるご家庭でも同じです。
あなたがテーブルに並べる食事が、お子さんの成長を支えています。

そして、本書の知識を活用していただければ、お子さんの能力をより一層引き出すことができます。
せっかくですから、日々の食材選びの際にもうひと手間かけて、子どもを賢くする食事を作ってあげてくださいね。
  
本書が、
あなたのお子さんの天才=天から授かった才能を取り戻すのに
お役に立つことを願っています。

   


この記事は私が書きました

はじめまして。

私は東京都の自由が丘と目黒と中野で「伸学会」という塾を運営している、
菊池洋匡と申します。

私は自分自身も中学受験を経験し、
開成中学校に合格しました。

また、指導者としても、
開成や桜蔭といった難関校に教え子たちを合格させてきました。

もちろんそういったトップクラスの子たちだけでなく、
入会したときにはなかなかパッとしない子たちの成績も引き上げてきました。

伸学会が実践している、
教育心理学の研究に基づく
科学的なエビデンスのある教育の成果だと自負しています。
  
 
教室の中で実践しているのは、
・やる気の高め方
・効率の良い学習法
・自己コントロール法
といった内容が中心ですが、
パフォーマンスアップのためには心身が健康であることも重要です。
  
ですから、伸学会では
・授業内でのマインドフルネス瞑想の実践
・運動する習慣の奨励
・学習効果を高める睡眠法
といったことも指導しています。
 
そして、メルマガやYoutubeでは、
「子どもの学力を伸ばす食事」についても
情報発信を行っています。
  
この記事は、それらの
「子どもの学力を伸ばす食事」
に関する情報をまとめでした。
 

私自身も1人の健康オタクとして、
食事と運動には人一倍気を使っています。
  
私は18歳のときに痛風に罹りました。
大学受験を目前に控えた1月のことです。
足の激痛で目覚めた朝のことは今もよく覚えています。
大事な時期に数日間勉強どころではなくなりました。

極端な例ではありますが、
勉強をするためには健康であることが大事ですね。
  
  
普通であれば中年になってからなる生活習慣病に18歳でなったことは、
少なからずショックでした。
 
将来的に腎臓が悪くなる可能性が高いと言われ、
そこから食事と運動など、
健康に気をつかう生き方をするようになりました。
  
しかし災い転じて福となすと言いますか、
いろいろ調べるうちに、
自分の能力を最大限発揮するためにも
こういった取り組みはとても効果が大きいことを知りました。

日ごろから食事に気をつかって健康オタクな生活をすることで、
仕事のパフォーマンスが高まっていることを実感しています。
(暴飲暴食をした後は顕著にパフォーマンスが落ちます笑)
 
   
脳は他の臓器よりも、
食べたものによる影響を受けやすいそうです。
  
例えばアルコールを飲んだ時も、
極度にお酒に弱い人でもなければすぐに胃腸が悪くなったりはしませんが、
脳はすぐに働きが鈍り、思考力・判断力が低下します。
  
そのことを考えれば、
アルコールほど顕著ではなくとも、
食べたものによって脳の働きが変わるのは
あなたも想像できるのではないでしょうか。
  
  
パフォーマンスを下げる食事を避け、
パフォーマンスを高める食事と摂ることで、
脳の性能は高められます。
  
脳の性能とは思考力・処理速度といった「知能」だけでなく、
集中力・我慢強さといった「自己コントロール力」も含まれます。
    
食事は子ども自身が管理できる部分は少なく、
また塾で子どもに指導するのも難しいものです。
  
ぜひこの記事をご覧になっているあなたが、
お子さんのパフォーマンスアップのための食事を
ご家庭に取り入れてあげてください。
  

・賢い子どもに育てる食事のまとめ、購入はAmazonから↓