中学受験をする小学生に教えたい!成績アップする勉強法のまとめ

(このページは2020年10月21日に更新されました)

「小学生のうちに良い勉強法を身につけさせたい」
「子供の成績が上がらなくて悩んでいる」
「短時間で効率よく勉強して成績を上げたい」
「子供の勉強へのやる気を引き出したい」
  
この記事はそんな方に向けて書いています。
  
この記事の目的は、
中学受験をする小学生とその保護者に、
成績アップの秘訣をお伝えすることです。
  
はじめまして。

私は東京都の自由が丘と目黒と中野で「伸学会」という塾を運営している、
菊池洋匡と申します。
    
私は自分自身も中学受験を経験し、
開成中学校に合格しました。
  
また、指導者としても、
開成や桜蔭といった難関校に教え子たちを合格させてきました。
   
もちろんそういったトップクラスの子たちだけでなく、
入会したときにはなかなかパッとしない子たちの成績も引き上げてきました。
    
私自身や、成績が大きく伸びた生徒たちのことを振り返ると、
ある程度の共通点があります。
   
ざっくり言えば、
「基礎学力があり」
「効率の良い勉強のやり方をしていて」
「人並み以上の努力をしている」
ことです。
   
これらを「心理学」や「脳科学」の裏付けにもとづいて、
多くの子に再現可能なものにしたのが『伸学会の勉強法』です。
   
私たちはこれらをWebサイトやメルマガで情報発信してきました。
  
それらがかなりの量になってきたため、
この記事では『伸学会の勉強法』のまとめとして、
各記事へのリンクを整理しようと思います。
  
あなたのお子さんの成長の一助になれば幸いです。
  
  
これらが出版社の方の目にとまり、
一部は本にもなりました。
  
よろしければ本屋さんで手に取ってみてくださいね。

目次

基礎学力について

同じ「これから受験勉強を始めるぞ!」という子たちの間でも、

最初の段階ですでに基礎学力がある子とない子の差があります。

    

そして、最初のその基礎学力の順位は、

そのまま成績の順位となって、

多くの塾で8割方変わらず6年生まで続きます。

   

順位が変わらないだけでなく、

上位の子と下位の子の学力の差は、

普通にしていたら時間とともに開く一方です。

   

逆転するのはどんどん難しくなります。

  

ちょっと極端な場合を想像してみましょう。

  

小学校1年生の子たちの中で、
「できる子」と「できない子」の差を。

  

そして次に、
高校3年生の子たちの中での差を。

   

どちらの方が差が大きいかは明らかですよね?

   

その途中の過程が、
受験勉強が本格化する小4~小6の間で急激に進行していきます。

   

中学受験期間を通して、
楽しく気持ちよく勉強し、
能力を伸ばすには、

  

受験勉強スタート前の低学年のうちに
基礎学力をしっかり育てておくことが、

  

簡単かつ効果的です。

   

逆に基礎学力が足りないと、
私たちも指導が大変です。

   

勉強のやり方も改善した、
勉強量も増えてきた、
なのになかなか成績が上がらない。

   

何とかしてあげたいのに、成果を出させてあげられない。

   

そういう場合は私たちも特に強く悔しさを感じます。

   

しかし、以下で説明するように、

『基礎』学力は教えてすぐ身に付くものではありません。

  
その子の気持ちがめげないように励ましながら、

長期的に育てていくことしかできないのです。

   

これはご家庭でも同様です。

   

頑張っているのに、勉強のやり方も悪くないのに、

それでも成績が上がらないなと思ったら、

この後に説明する基礎学力が不足していないかチェックしてみてください。

   

  

もし不足があったら、補うためのトレーニングを、長い目で行ってください。

   

また、後から不足を補うよりも先にやっておいた方がずっと楽なので、

できる限り早めに基礎学力の育成に着手してください。

   

〇算数のセンスを身につけよう

算数のセンスは

「図形(平面・立体)の感覚」

「大きさの感覚(量感)」

「仮説思考力」

の3つに大きくわけることができると考えています。

  

この3つがそろっている子は算数を得点源にできます。

   

それぞれをもう少し詳しく説明しますね。

  

・図形(平面・立体)の感覚

以前2人の生徒に、特別課題として立体の切断の練習をさせました。

男の子と女の子なのですが、普段の成績は男の子の方が良いです。

でもその立体の切断の練習の時には、女の子が圧勝しました。

こういう図形の切断面を書き込む練習だったのですが、

男の子の方は「空間が歪んでるね・・・」という図を連発していました。

   

そして、なんとか解き方の「技術」を身につけましたが、
かなり苦労していました。

   

その男の子も決して算数ができない子ではありません。

むしろ優秀な子です。

そういう子でも立体図形は苦戦しがちです。

   

それに対して女の子の方は、

初めてやる難しい問題でもいきなりちゃんと「それっぽい」図が描けました。

   

そして、ちょっとコツを教えるだけですぐに納得し、

スラスラ解き進めてしまいました。

   

なぜこんな違いが生まれるのか?

  

それは立体図形をイメージするセンスの有無の違いによるものです。

   

その違いのせいで、
彼らは文字通り「違った世界」を見ているのです。

   

もしこの話の内容に興味があったら
こちら↓で詳しく解説していますので読んでみてください。

『図形のセンスが無い子のつらさを体験してみませんか?』
http://www.singakukai.com/column/9612.html

こちらの動画もおすすめ↓

桜蔭入試解説
麻布入試解説

    

・大きさの感覚(量感)

「割合と比」「速さ」といえば中学入試超頻出の単元。

そして苦手にする子が多い単元でもあります。

   

残念ながら、
これらが苦手だと中学受験はもはや負け戦と言っても過言ではありません。

  

それは子供もお母さん方もわかっていて、

なんとかしようとはしているのですが、

なかなか克服できずに悪戦苦闘します。

   

一度苦手になってしまったら、

それを挽回するのは並大抵のことではできません。

では、この2つを得意にするためにはいったいどうすれば良いのでしょうか?

   

その答えがこちらに書かれています↓

『なぜ割合と速さが苦手になるのか?』
http://www.singakukai.com/column/11422.html

   

〇国語のセンスを身につけよう

国語が苦手な子が文章を読むとき、

いったいどんな気分なのか体験してみたくないですか?

国語ができなくて悩んでいる生徒が伸学会にもよく訪れます。

その原因は生徒によって様々です。

・言語的な理解力が低い子

・処理速度が遅くて時間内に終わらない子

・国語のルールがわかっていなくて問いに答えることができない子

それぞれ必要なトレーニングは変わってきます。

そして最近多いなと感じているのが、

「背景知識が足りないから、文章の内容がイメージができずに理解が進まない」

という子です。

私の個人的な経験では、

高校の時に古典の文章を読んでいて、

単語も文法もわかるのに文章の意味がわからなかったことがあります。

そのとき先生に、

「当時の風習など古典常識が無いからだ」と先生に言われました。

それと同じように、現代語なのに、

普通これって常識じゃないの?

みたいなことがわかっていないせいで文章が読めない子が多いです。

そういった背景知識が無い子が国語のテストで本文を読むとき、

いったいどんな気分かをあなたにも体験してもらう方法を考えました。

解決策も書いてありますので、ぜひ早めに着手してください。

続きはこちら↓

『体験!国語ができない子の気持ち』
http://www.singakukai.com/column/9079.html

こちらの記事もおすすめ↓
『国語の勉強法:受験国語の成績を伸ばすために必要な力とは?』
https://www.singakukai.com/column/12385.html

  

こちらの動画もおすすめ↓

   

   

〇理社などの知識の種をまこう

中学受験の歴史に出てくる重要人物100人そこそこを覚えられない子が、

ポケモンは800種類その特性までバッチリ覚えているなんてよくある話です。

そんなことが起こる脳の仕組みと、

これを活用して子供を賢くしてしまう方法について書きました。

ご覧ください↓

『子供が小さいうちだからできる記憶力の高め方』
https://www.singakukai.com/column/8597.html

    

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効率の良い勉強法について

〇絶対にやってはいけない2大ダメ勉強法

真面目に勉強していれば、多かれ少なかれ成長は見られるものです。

しかし、このやり方をしていると、

長時間勉強していてもまったく成績が上がらない「2大ダメ勉強法」があります。

努力を無にするダメ勉強法、ぜひちゃんと知ったうえで回避してくださいね。

詳しくはこちら

『絶対にやってはいけない2大ダメ勉強法』
https://www.singakukai.com/column/11145.html

   

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〇記憶に残りやすい最適な学習サイクル

試験の前日に慌てて一夜漬け。

中高時代によくやっていました。

試験が終わるたびに、「次の試験こそもっと前から勉強しておこう。」

でも、そんな反省ものど元過ぎれば忘れるもので。。。

1か月前:まだいいや

1週間前:まぁいいや

3日前:もういいや

そんなことの繰り返し。

あなたは同じような経験はありませんか?

もしかしたら、逆に試験前に慌てて一夜漬けをしている子供に、

「もっと前からやっておきなさいよ!」と叱っている側でしょうか?

全部一気に勉強するより、毎日少しずつ勉強するようにした方が良いんじゃない?

そんな風に母に言われたことは何回もありました。

もちろんわかってはいるんですが、やる気がしないので仕方ありません。

なにしろ一夜漬けでもなんとか点数がとれているのです(赤点ギリギリも多かったですが笑)。

むしろ、覚えたことを忘れないうちに試験を受けられるから、

目先の点を取るにはお得だと思っていました。

しかし、そのツケは高くつくことになります。

実際私は、中1~2の頃は何とかそんな勉強でしのいでいましたが、

中3くらいからはどうにもならなくなりました。

その理由が今はよくわかります。

一気に覚えたことは、一気に忘れやすいのです。

テストが終わって1週間もすれば、記憶からきれいに消えてしまいます。

その結果、英語や数学などの積み重ねが必要な科目がどうにもならない事態に陥ったのです。

まさにツケがどんどんたまってしまいました。

そういった反省を踏まえて、

生徒には同じ時間学習するのであれば、

何回かに分けて間隔を空けた方が記憶が長持ちすると教えています。

では、どれくらい間隔を空ければ良いのでしょうか?

数時間?数日?数週間?

その科学的な研究の答えをこちらで解説しています↓

『一夜漬けvs分散学習』
http://www.singakukai.com/column/8610.html

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〇学習効率を高めるちょっとしたコツ

授業の前にちょっとひと手間加えると、

同じ授業を受けていてもテストの点数が10%上がるとしたら、

お子様にやらせてみたいと思いませんか?

エリザベス・ビョークという心理学者が、

自身が担当するUCLAの心理学の授業で実験を行いました。

すると、事前にそのひと手間を加えた内容に関連する部分は、

そうでなかった内容に関連する部分に比べて、

テストをしたところ点数が10%高かったそうです。

詳しくはこちら↓

『授業の前にやると学習効率が10%上がるひと手間』
https://www.singakukai.com/column/8754.html

   

〇なぜ「蛍光ペンでマーク」はダメ勉強法なのか?

頭を使うと覚えられる

先日のことです。生徒の1人が塾に自習に来てテキストを読んでいました。読み終わったというので、読んだところから口頭でいくつか簡単なテストをしたところ、何一つ答えられませんでした。そのときのその子の表情ときたら、ずいぶんと気まずそうでした。
テキストを何度も読んだはずなのに記憶に残っておらず、テストのときに答えられない。あなたにも似たような経験はないでしょうか?
1回読んだら覚えられる子と、何回読んでも覚えられない子は、いったい何が違うのでしょうか?

頭の使い方が記憶の残り方の違いになる

私たちは五感を通じて何か情報を得たときに、それに対して何らかの処理を行います。
このときに、頭をよく使う「深い処理」をしたときほど記憶に残りやすくなることが知られています。
テキストを読むような文字情報の処理であれば、形態的処理→音韻的処理→意味的処理の順に処理が深くなっていき、記憶に残りやすくなります。
これを処理水準説(Craik&Lockhart,1972)と言います。
 

このことは、例えばこんな実験を行うと確かめることができます。
いくつかの単語のリストを用意して、一つひとつのことに対していろいろな質問に回答させます。
形態的処理であれば、「ダイコン」という単語に対して「漢字ですか? カタカナですか?」のような質問をします。
音韻的処理であれば、「筑紫山地」という単語に対して「つくしさんちですか? ちくしさんちですか?」のように質問します。
意味的処理であれば、「キャベツ」という単語に対して「どちらに典型的にあてはまりますか? 高冷地栽培/促成栽培」のように質問します。

このとき、実験参加者たちには、「出てきた単語を覚えてください」とは言いません。ただ、質問に答えてもらうだけです。
しかし、すべての単語についての質問のあとで、どんな単語が出てきたか思い出すように指示されると、最も思い出せるのが意味的処理、次に音韻的処理、最も思い出せないのが形態的処理をした単語になります。
意識して覚えようとしなくても、深い認知的処理、要するに「頭を使う」ことをすると、自然と記憶に残るのです。

この実験を踏まえて考えると、蛍光ペンでマークする勉強法は…

続きはこちら↓

なぜ「蛍光ペンでマーク」はダメ勉強法なのか?
https://www.singakukai.com/column/12400.html

   

努力を継続するマインドの育て方

〇成長する性格と成長しない性格の違い

以前読んだコロンビア大学心理学博士のハイディ・グラント・ハルバーソンさんが書いた

『やってのける――意志力を使わずに自分を動かす』

という本に面白い心理テストが載っていました。

これをやると、

成績が上がりやすい考え方をしているか、

上がりにくい考え方をしているかがわかります。

私はちょっと「上がりやすい」寄りでした(^^)

あなたももし興味があったら

お子さんと一緒にこちら↓をやってみて下さいね。

それではいきます。

以下の質問に正直に答え(させ)てください。

「まったくそうは思わない」は0、

「その通りだ」は5として、

その度合いで数字を選んでください。

テストの内容はこちら↓

[性格診断]あなたの子は伸びる性格か?
http://www.singakukai.com/column/8924.html

  

〇やる気のある子の落とし穴


私たちは、「目標を達成できないのは、やり方を知らないからだ」と考えがちです。

そのため、例えば

「保護者セミナーの記事のテーマを募集します。どんなことを話してほしいですか?」

とアンケートを取ったりすると、

「効率の良い学習法」というテーマに人気が集まります。

しかし、実際には多くの失敗の原因は、

「やり方を知らない」ことではありません。

ほとんどの場合、

部屋が散らかっているのは、片付けのやり方を知らないからではありません。

太っているのは、食べすぎはダメだと知らないからではありません。

成績が上がらないのは、何を勉強したら良いかを知らなかったからではありません。

問題の原因は、「やり方」よりも「実行」そのものにあります。

わかっちゃいるのにやるべきことができなかったり、

やってはいけないことをしてしまったりすることなのです。

その原因はいろいろありますが、【やる気】が逆に落とし穴になってしまうことがあります。

そうならないようにするためには、これ↓が必要なのです。

続きはこちら↓

『やる気のある子の落とし穴』
http://www.singakukai.com/column/11022.html
  

〇子供の成長をつぶす声かけ12選


声かけ1つで子供は良くもなり、悪くもなる。

いろいろなところで言われることですから、

それはきっとあなたもわかっていることでしょう。

でも、褒め方・叱り方って難しいですよね?

いったいどんな声かけをするのが正解なんだろう??

そんな悩めるあなたに、

今日は子供をつぶしてしまう声かけ12のパターンをお教えしようと思います。

これはトマス・ゴードン博士の『親業』という書籍に載っている話で、

子供が育つ上で親がいかに関わるかについて焦点を当てた内容です。

この『親業』によれば、

【親子関係を破壊する12種類の言葉】

というものがあるそうです。

そう、ご存知のように、ちょっとした言葉が

子供の成長を阻んでしまうことが多々あります。

ですから、もしあなたが

お子さんを伸ばしたいと思っているのであれば、

こんな悪い声かけをしていないか、ぜひチェックしてみてください。
続きはこちら↓

『子供の成長をつぶす声かけ12選』
http://www.singakukai.com/column/10981.html
  

〇根性論の科学的な根拠

模試の成績が悪かった生徒が「もう無理だ・・・」と弱音を吐いていました。

まぁよくあることですね。

あなたのおうちでも、お子様がうじうじメソメソしていることはありませんか?

本人の気持ちもよくわかるのですが、

しかし伸学会ではその振る舞いはNGとされています。

壁にも大きく「挫折禁止」を掲示し、弱気を取り締まっています。

その生徒にも大きな声で「やればできる!」を10回唱えてもらいました。

私たちはこれがとても大切なことだと考えています。

なぜなら、言葉には力があるからです。

それを示す心理学研究にこんなものがあります。

続きはこちら↓

『根性論の科学的な根拠』
http://www.singakukai.com/column/8965.html


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