子供が小さいうちだからできる記憶力の高め方

 

 

同じ授業を受けていても、

 

1人はさっぱり覚えておらずテストもボロボロ、

 

もう1人はだいたい覚えてしまってテストも高得点。

 

 

そんな差が子供達には生まれます。

 

できれば我が子には、覚えている方の子になってほしい。

 

そう願うのであれば、今回の記事の内容をぜひ活用してください。

 

 

記憶は脳の本能的な働きです。

 

魚だってネズミだって、エサの時間やエサの取り方を学習します。

 

人間の脳も同様に、必要な情報を記憶し、学習するようにできています。

 

しかし、私たちはせっかく勉強した内容を忘れてしまうことが頻繁にあります。

 

テストでがっかりした経験は、きっとあなたにもあることでしょう。

 

なぜそんな悲しいことが起こるかというと、

 

テストの点数なんて悪くても命に関わることはありませんから、

 

私たちの本能にとってはどうでもいいことだからです。

 

本能にとって大切なのは、「生きるために必要」なことです。

 

「あの果実は食べたら甘くておいしかった」

「あの森には蛇がいて咬まれると痛い」

「仲間があの川でワニに襲われたからこれからは近づかないようにしよう」

「この鳴き声は狼の声だから、聞いたらすぐに逃げるか闘うか決断しなければいけない」

 

生きるのに必要とはこういうことです。

 

これらは私たちの記憶にしっかりと刻まれます。

 

 

 

こういった生きるのに必要なことは、多くの場合”強い感情”をともないます。

 

嬉しい・楽しい・幸せ、あるいは怖い・苦しい・つらい、などなど。

 

 

だから、こういった感情がともなう記憶というのは、

 

記憶に保存されやすくできています。

 

 

日々の夕食の献立はほんの1~2週間前でも忘れてしまうものですが、

 

数年前の楽しかった旅行で食べた料理などははっきり覚えていたりするものですよね。

 

 

冗談のような本当の話ですが、

 

テキストを読んで勉強するときに、

 

劇の台本を読むかのように感情を込めて音読すると記憶に残りやすかったりします。

 

 

 

脳のこうした特性をふまえると、「楽しい」と感じることは記憶に残すためにとても重要なことです。

 

そんなこと知ってるわ!というあなたの心の声が聞こえてくるようですが、

 

その重要性はきっとあなたが思う以上です。

 

 

中学受験の歴史に出てくる重要人物100人そこそこを覚えられない子が、

 

ポケモンは800種類その特性までバッチリ覚えているなんてよくある話なのです。

 

 

では、どうすれば勉強を楽しくすることができるのでしょうか。

 

そのためにお母さんができることのうちの大切な1つが、

 

「先に『好き』の種を蒔いておくこと」です。

 

と言っても難しいことではありません。

 

 

塾や学校で「勉強」として触れる前に、

 

先に遊びで触れさせて、知っておくようにすれば良いだけです。

 

 

人は知っているものに対しては好感を持つようにできているからです。

 

これは心理学者が「単純接触効果」と呼ぶものです。

 

 

アメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが論文にまとめ、

 

知られるようになりました。

 

 

例えばこういったカルタやトランプで何度も繰り返し遊んでいると、

 

意味はわからなくてもその言葉・数字・名前などを覚えてしまったりします。

 

 

そうすると、授業でその言葉などが出てきたときに「あ!それ知ってる!」となり、

 

好き・嬉しい・楽しいという気持ちに繋がるのです。

 

 

こういうちょっとした積み重ねで、

 

同じ授業を聞いていてもすぐに覚えられる子になっていきます。

 

 

伸学会では高学年の子達もよく休み時間に遊んでいます。

 

 

あるいはこういった地図や歴史人物のアプリで遊ぶのも良いかもしれませんね。


ことわざアプリでものすごい高得点を出して記念撮影(ちょっと照れてる)の図

 

お母さんがこんなおやつを作ってくれたら、

 

嬉しくてとっても記憶に残るんじゃないでしょうか。

 

アイデアは無限ですね(^^)

 

ぜひお父さんお母さんも一緒に楽しんでください。

 

 

最後に1つ大切なことをお伝えしておきます。

 

それは、あくまでも「先に」触れておかなければいけないということです。

 

よく歴史でつまずいたからといって後から歴史マンガをあわてて買い与えるお母さんがいますが、後からでは手遅れです。

 

ザイアンスは、人の顔を繰り返し見せることによる好感度の変化を実験により検証しています。

 

それによれば、触れる頻度を高めることで、

 

確かに全体として好感度が高まる傾向が見られました。

 

一方で、好感度が高まらない顔も中には見られました。

 

 

そのものに対する好みが中立である場合には、

 

繰り返し触れることで好きになっていくけれども、

 

好みが固まってしまってからでは変化はしないと考察されています。
(参照:Zajonc, R. B. (1968). Attitudinal Effects of Mere Exposure. Journal of Personality and Social Psychology, 9(2), part 2, pp.1-27)

 

そのため、好みができるより先に触れさせておかなければいけないのです。

 

小さいうちだからできるというのはそういうことなんですね。

 

ですから、私たちは先々受験勉強となったときに、

 

多くの子どもたちが苦手にしやすいところを優先的に先につぶしていくようにしています。

 

子どもたちに「勉強させられている」と気付かれないように、こっそりと。

 

ぜひご家庭でも、遊びの中に学びを取り入れてみてくださいね。

 

文責:伸学会代表 菊池洋匡

 

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