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秦です。こんにちは。
さて、「伸学会の人材育成」について、第7回目です。
今回は趣向を変えて、「生徒が書いたもの」をお見せします。
現在6年生が取り組んでいる、過去問演習の様子です!
最終的に生徒が自分でこれをできるようになるために指導しています。
そして講師たちには、これができるように育てる方法を教えています。
過去問演習は、以下の4つのステップで進めています。
①ポイント発見
②次回への戦略
③類題演習
④解き直し
今回はこの内の「ポイント発見」を紹介します。
「出来なかった問題を、出来るようにする」
ために必要不可欠なステップです。
![](https://www.singakukai.com/wp-content/uploads/WS710-398x300.jpg)
教育心理学っぽく「教訓帰納」と言おうかと思っていたのですが、
流石に伝わらないだろうということで命名に迷い、
結果「ポイント発見」に落ち着いたという経緯があります(笑)
その実践例をごらんください。
![](https://www.singakukai.com/wp-content/uploads/WS711.jpg)
算数では、式・図などを使って、
解き方・考え方を説明することを求めています。
解説を聞いて、十分に理解・納得できていないと書くのは難しいです。
そのため、全問について書くよりも、
「これは次回には取れるようにしないと」
という問題を選び出して行うことも多いです。
無理に全問行っても、全て忘れてしまうことがあります。
![](https://www.singakukai.com/wp-content/uploads/WS712.jpg)
国語は、「知らなかった語句・漢字は自分で調べて意味をまとめる」からスタートです。
自分で調べたほうが、人から聞くより記憶に残ります(生成効果)。
その際、ただの辞書の丸写しにならないよう、
例文や熟語を考えさせています。
文章読解については、
ここに記述の書き方・文章の内容まで詳細に説明を書くのは小学生には難しいので、
選択肢の正誤チェック(自分が選んだものは何が間違いだったのか)や、
記述の解答例の要素は本文のどこにあったのか探して線を引く、
といった作業を行うこともあります。
![](https://www.singakukai.com/wp-content/uploads/WS713.jpg)
理科は、図示してまとめるとわかりやすくなります。
この例の、「鏡の中心角と像の数」は、
真上から見た図を書いたほうがわかりやすそうですね。
関連事項をまとめるのも大事です。
「火成岩と火山岩」「冬の星座」などで間違えていたら、
この機に全て確認をしましょう。
![](https://www.singakukai.com/wp-content/uploads/WS714.jpg)
社会は、知らなかった知識を「~は、~のこと」とまとめるところからスタートです。
「なぜそうなったのか」という因果関係や、
「他にはこういうものも」という関連事項を思い出して追記できれば相当良いです。
理解が伴うほど、情報は記憶に残りやすくなります。
6年生の 2 学期にこの過去問演習を始めるまでに、
4年生・5年生の2年をかけて練習していきます。
アタックテストや日能研模試でポイント発見の練習をしていますし、
日頃の宿題でも「ポイント発見」を評価しています。
スタート地点として、
4年生の宿題ノートを見てみることにしましょう。
![](https://www.singakukai.com/wp-content/uploads/WS715.jpg)
真面目に授業を聞いて、
宿題を満点で取り組んでくれている子のノートです。
これくらいのクオリティは4年生として上出来です。
(新潟の「潟」が違いますね…私がチェックで見逃していました。
次回伝えなければ…)
もちろん、この手前の段階、
「問題を家で解く」「丸付けをする」
を習慣化することが課題の子もいます。
焦らず一歩ずつ進んで貰えればと思います。
講師たちにも、
生徒がこういうことをできなかったときには、
「なぜできないんだろう?」「どうしたら良いだろう?」
を考えてもらうようにしています。
やり方がわからない?
→やり方を具体的に教えよう
やる気がわかない?
→これをやるとどんな良いことがあるかを伝えよう
→実際にやってみてどんな違いができたか体験させよう
やろうと思っても実行できない?
→スケジュール管理に問題はないだろうか?
→テレビやゲームなどの誘惑に負けていないだろうか?
といった感じですね。
さて、最後に伸学会の研修課題についてのご紹介です。
だいぶ間が空いてしまいましたが、
前回に紹介した問題はこちらでした!
①「意志力」とは何か。
②「意志力」は、どのようにして養うか。
この問題について、
浅野百合花先生・井ノ上夏音先生の解答を公開します。
![](https://www.singakukai.com/wp-content/uploads/007170-1-150x150.jpg)
![](https://www.singakukai.com/wp-content/uploads/WS716.jpg)
![](https://www.singakukai.com/wp-content/uploads/WS456-150x150.jpg)
![](https://www.singakukai.com/wp-content/uploads/WS717.jpg)
二つ見比べてみてください!
私のコメントも違いますね。
伸学会では授業を担当するようになってからも、
こうした継続的な研修でスキルアップをしてもらっています。
先生たちもみんなそれぞれ勉強してスキルアップしようという雰囲気があるところが、伸学会の良い文化だなと思います。
それではまた次回!
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