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こんばんは。
先週木曜日の親ゼミ、日曜日の育脳セミナーを終え、
ほっと一息つく暇も無く本の執筆に追われている菊池です。
2冊同時に進行しているので頭の切り替えが混乱…
しばらくメルマガとかYoutubeとかの配信頻度が落ちるかもしれませんが、
大変なんだな…
と思っておいてくだされ(笑)
さて、今回の記事では、
そのうちの1冊に載せるために書いた原稿を公開しようと思います。
ほんのりタイムリーな話題なので、
今このタイミングで配信することには価値があるかもと思いました。
先日湯川先生が書いた
「良い行動を見逃さないで褒めよう」
https://www.singakukai.com/diary/blog/3217.html
の裏側で、ダメ上司菊池がやらかしたってお話しです。
ご覧ください。
—
『なぜ叱るより褒める方が子どもが伸びるのか?』
本書を執筆している少し前のことです。
伸学会スタッフの一人が嬉しそうに報告をしてくれました。
曰く、保護者さんからとても嬉しいメールをもらったとのことでした。
最近担当している生徒が積極的に質問をしてくれるようになったそうです。
シャイな子で、自分からは全く質問できなかった子が、今は1日に4つも5つも質問を持ってくるようになりました。
その変化が素晴らしかったので、伸学会の塾内ニュースレターの表彰コーナーで、その子のことを表彰したそうです。
すると、その子の保護者さんから塾にメールがありました。
「娘は『先生はちゃんと見てくれているんだね!』と言ってとても喜び、ますますやる気になっています」とのことでした。
そのメールが嬉しかったようで、こんなメールをもらいました!と私に報告をしてくれました。
良い変化を見つけて褒めることの大切さがわかるストーリーですね。
この話のオチはここではなく、まだ続きがあります。
その報告を聞いて、私はどうしたか。
まだ解決されていないそのクラスの他の子たちの問題ある行動を指摘し、次はその子たちの指導も頑張ろう!とエールを送りました。
その結果、報告をしてくれたスタッフはしょんぼりしてしまいました。
そして、「嬉しい報告をしたのに、叱られたような気分になりました」と言いました。
「やってしまった!」
と反省し、一生懸命フォローしましたが、下がったテンションは戻りません。
良い行動に目を向けポジティブなフィードバックを返したそのスタッフとは対照的な、典型的なダメ上司の行動をしてしまったというわけです。
自戒と懺悔を込めて、ここに告白いたしました。
本書を読んでくださっているあなたには、ぜひ私のこの行動を反面教師としていただければと思います。
〇褒められる方がモチベーションがあがる
このできごとからもおわかりいただけると思いますが、アドバイスをするより褒めた方が、シンプルに子どものやる気を引き出せます。
私たちはついつい、まだできていない点に注目してしまいがちです。
なぜなら、より良い成果を出すためには、できていないところを改善する必要があると思っているからです。
子どもがテストで90点を取ってきたときにも、まだできていない10点分が気になって指摘してしまいます。
私がしてしまったのと同じような失敗です。
これは「次も頑張ろう」「もっと頑張ろう」というモチベーションにつながらないのはご覧の通りです。
やる気がでて行動が増えれば、悪いところは遅かれ早かれ改善できます。
ですから、モチベーションを高めることが最優先です。
そのために、改善点を指摘するよりもできている点を褒めることを心がけてください。
〇失敗を直すより成功を続ける方が簡単
叱るよりも褒める方が良い理由がもう1つあります。
それは成功率の問題です。
植木算が苦手な子がいるとします。
公式に当てはめて解こうとしても、木の数と間の数の関係がよくわかりません。
ひく1するのか、たす1するのか、いつも迷って混乱してしまいます。
「ちゃんとやりなさい」と言われても、わからないものはわからないのですからどうにもなりませんよね。
しかし、試行錯誤した結果、実際に図を簡単に書いてみるとイメージができて解けました。
こうしたときに、「それもう一度やって!」と言われれば、それを再現できる可能性は高いでしょう。
これはどんなことでも同じで、
できないことをできるようにするより、
できていることを再現する方が容易です。
例えば「宿題」についても同様です。
子どもは1週間の宿題がちゃんとできるときもあれば、できないときもあります。
宿題ができていなかったときに「なぜできなかったんだろう?」と考えて改善するのは難しいですね。
それよりも、できていたときに「これが成功するときの勝ちパターンか!」と気づかせて再現させる方が、子どもにとって簡単です。
良い行動ができたときに、それを見逃さずにすかさず褒めておくことが、子どもの良い行動を増やし悪い行動を減らす一番の方法なのです。
まぐれ当たりでできた良い行動を褒めることで続けさせ、
良い行動を習慣にしてどんどん増やしていきましょう。
自然と悪い行動は減っていきます。
以上2つの理由で、子どもへのフィードバックは、ネガティブなものよりポジティブなものの方がおすすめです。
ついつい良かれと思って、悪い点を指摘して改善を促そうとしてしまうクセがあったら、今日から切り換えていきましょう。
叱るより褒める方が子どもが伸びる!を日々意識してみてくださいね。
私と同じ失敗をしないようにご注意を…
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と、こんな内容が、来年春ごろに出版される本に載る予定です。
本のテーマは、「子どものやる気を引き出す褒め方・叱り方」って感じです。
正式タイトルがどうなるかはまだ分かりませんが、
楽しみにしていてくださいね。
それでは!
—
P.S.
子どものやる気を引き出す秘訣
幻冬舎ゴールドオンラインでも紹介されました。
MIT「『情報』を与えた子は学力が伸びた」…何を教えたのか?
https://gentosha-go.com/articles/-/29358
まだご覧になっていなければ読んでみてくださいね。
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