国語の成績の伸ばし方

こんばんは。伸学会の菊池です。

冬期講習前半戦が一昨日で終了し、昨日はYouTuber仲間のにしむら先生・ユウシンさんと一緒に日帰りサウナツアーに行ってきました。

↑寒くてバスタオルを体にかけて外気浴するユウシン&菊池

行き帰りの車の運転はユウシンさんがしてくれたので、ひたすら爆睡して睡眠負債を返済することができました。

おかげで今日は仕事が捗ります♪

というわけで、勢いに乗って本日は2024年最後のメルマガとして、国語の成績アップの秘訣についてお話しようと思います。

中学受験ナビの方で「国語ができない子に国語をどう教えるか?」という記事が本日公開されたのですが、その続編です。
https://katekyo.mynavi.jp/juken/55849

まだ読んでいない方は、↑こちらもぜひ読んでいただくと理解がより深まって良いと思います。

端的に言うと、国語の成績が伸びない理由は、「解き方のお約束」を知らないか、「文章を読む力が無い」かのどちらかです。

前者のほうは、「算・社・理の偏差値は70近いのに国語だけ50台」のような「他の科目に比べて国語が苦手」な子にありがちなパターンです。

こういう子は、記述の書き方や選択肢の絞り方などのテクニックを教えることで、比較的すぐに点数を上げることができます。

それに対して、後者のほうは「国語の偏差値が40前後」のような「塾のカリキュラムについていくのに苦労している」子にありがちなパターンです。

こういう子は、解き方のテクニックを教えても成績の改善はあまり期待できません。

まずは読めるようにする訓練が必要です。

その訓練として私は「読み聞かせ」「音読」「読書」が大事だと思っていて、中学受験ナビの記事では、「読み聞かせ」と「音読」を楽しみながら効果的に行うための私の試行錯誤のストーリーをお伝えしました。

それに続いて、今回は「読書」についてのお話です。

読書をする子の方が頭が良くなり、成績も良くなることは世界各国の研究で示されています。

日本においても仙台市と東北大学の共同研究でそのことが示されています。

毎日家で2時間以上勉強している子でも、読書を全くしない子は偏差値が平均で50をギリギリ超えるくらいしかありません。

それに対して、家での勉強時間が毎日30分未満でも、毎日1~2時間読書をする子は偏差値が50を超えています。

ちなみに、ここでは4教科の成績がグラフ化されていますが、算(数)・国・理・社の4科目だけでなく、英語も読書をする子の方が成績が高かったとのことです。

ただし、たくさん読書をしていても、睡眠時間が短い子は成績がはっきり悪いので、寝不足になるほど読書をしたりしないようには気を付けて欲しいのですが…
↓↓↓

なんにせよ、読書は学力アップのためにはとても効果的なことはお分かりいただけると思います。

この点について、「読書をする子の頭が良くなる」んじゃなくて、「頭が良い子ほど読書を好む」んじゃないの?という疑問を持つ方もいると思いますが、それもまた正しいことがわかっています。

読書をすると頭が良くなり、頭が良くなると本を読むようになるという好循環が生まれるとのこと。

子どもには読書をたくさんさせたいものですね。

ですから伸学会では子どもが読書好きになるようにいろいろな働きかけをしています。

あなたのご家庭でもぜひ子どもが本好きになるようにサポートをしてあげてください。


で、ちょっと前置きが長くなってしまったのですが、今回の記事でお伝えしたいことは、子どもに読書をさせるときに、その効果を台無しにしてしまう落とし穴についてです。

最近はkindleなどの電子書籍も普及していて、子どもにそうしたデジタルデバイスで読書をさせるご家庭もあるのではないかと思います。

しかし、最近の研究では、子どもにデジタルデバイスで読書をさせるのは、効果が減ってしまうのではないかということが指摘されています。

・Do New Forms of Reading Pay Off? A Meta-Analysis on the Relationship Between Leisure Digital Reading Habits and Text Comprehension
https://journals.sagepub.com/doi/10.3102/00346543231216463

↑こちらはバレンシア大学の研究者らが行ったメタ分析(超信頼性の高い研究手法)なのですが、世界36カ国から約47万人を対象に行われたデータを分析したところ、「若い人は紙の印刷物を読む方が、デジタル機器を使って読むよりも読解力が向上する」ということがわかったそうです。

どれくらい読解力の向上に差があったかというと、最大で紙の方がデジタル機器の8倍ほど読解力が向上していたそう。

思春期前の子どもたちに関しては、オンラインで文字を読む量が多いほど、読解力が低下する傾向があったとのことです。

その原因については様々な可能性が指摘されていますが、まだはっきりとはわかっていません。

大人だとデジタル機器で読んだ場合にもプラスの効果があったそうですので、年齢により違いが生まれるのは興味深いですね。

ということで、お子さんが小中学生の間は、スマホやタブレットのようなデジタルデバイスではなく、紙の本で読書ができる環境づくりをしてあげてください。

物語を読むときだけでなく、何かを調べるときにも、タブレットで検索をしたくなってしまうと思いますが、昔からの図鑑や辞典で調べて読む方が、お子さんの頭が良くなります。

知らずにデジタルを使っていると、子どもの賢さが育つチャンスを手放してしまってもったいないので、覚えておいてくださいね。

中学受験ナビの記事もぜひ読んでおいてください。
https://katekyo.mynavi.jp/juken/55849

それでは2025年も、あなたのお子さんが賢く育つように、子育てを頑張っていきましょう^^

これからも役立つ情報を発信していきますのでよろしくお願いします。

良い年をお迎えください^^

それでは。



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