- 自走できる子に育てる秘訣(2025年07月01日)
- ポジティブな声かけができる人になるコツ(2025年06月01日)
- なぜ体験学習で頭の良い子が育つのか?(2025年05月23日)
- 子どもが成績優秀に育つ旅行先3選(2025年04月29日)
- コスパの良い解き直しのやり方・タイミングとは?(2025年04月17日)
- 小3・4の子に勉強のやり方を教えるときの手順(2025年04月05日)
- 人生で成功するための4つの秘訣(2025年03月31日)
- 子どもの先延ばし癖の直し方(2025年02月19日)
- 受験結果にはこだわるべき?(2025年02月14日)
- 国語の成績の伸ばし方(2024年12月31日)
こんばんは。伸学会の菊池です。
今日は、旅行を通じて子どもを賢く育てる秘訣についてお話します。
子どもが乳幼児のころの旅行って、荷物が増えすぎて移動が大変だったり、子どもがぐずって計画通りに進まなかったり、苦労された親子さんも多いんじゃないかと思います。
でも、小学生くらいになると体力もついてきて、ぐずることも少なくなってきますし、家族での旅行がより楽しめるようになってきますよね。
こうした旅行の機会って、子どもの学力を伸ばすためにもめちゃくちゃいいチャンス!
子どもは日々の体験から多くのことを学び、どんどん頭が良くなっていきます。
そしてそれは、日常生活以上に、旅行のような非日常の体験だと一層大きな効果があるんです。
やっぱり、特別感のある体験って記憶に残りやすいですから、学び成長する大チャンスです。
今回の記事では、そのチャンスを生かして、子どもの学力をぐっと伸ばすためのポイントをお話ししていきます。
ぜひこちらを参考にしながら、ゴールデンウィークや夏休みの旅行を最高の学びの機会にして、賢い地頭を持ったお子さんに育ててあげてください!
さて、まずは楽しみながら子どもの頭が良くなる旅行先を、大きく3つの枠組みでお話ししたいと思います。
この3つのどれかを旅行の行き先に取り入れることができると、先々お子さんの成績がぐっと良くなりますよ!
【子どもと行くべき場所その1:地理体験】
その地方の地形や気候、地域的な特色に合わせて生産されている農作物や海産物、伝統工芸品などを、目で見て、手で触れて、舌で味わう。
こういった経験が、子どもの成長につながります!
「地理的な体験を何かできないかな?」という視点で、行き先を考えてみてください。
【子どもと行くべき場所その2:歴史的な体験】
その地域の史跡をたどったり、ゆかりのある歴史人物について学んだりする機会を作れないか考えてみましょう。
たとえば、その地域で生まれた歴史上の有名人の旧宅が保存されて観光スポットになっていることもあります。
そんな場所に行けたら、学びのきっかけになりますよね。
【子どもと行くべき場所その3:自然科学体験】
キャンプに行って自然に触れるのもとてもおすすめですが、それだけじゃありません。
科学博物館、恐竜博物館、動物園、水族館、植物園など、科学や自然をテーマにした施設もとても良い体験になります!
なかには化石発掘体験ができる施設もあります。
恐竜好きなお子さんなら、きっと大興奮ですよね!
そこからさらに興味・関心が広がっていくと、理科好きな子に育っていくかもしれません。
このように、地理体験・歴史体験・自然科学体験。
こういったものを旅行先に取り入れられないか、ぜひ考えてみてくださいね!
さて、ここからは、せっかくの旅行体験を子どもの成長につなげるために大切な「心得」についてお話していきます。
まず最初に結論をまとめてしまうと……
【楽しいことを最優先しよう!】
これに尽きます。
これから詳しく5つの心得をお話ししていきますが、結局は「楽しいことを大事にする」という話になります。
どこに旅行に行くかよりも、どう過ごすか・どう感じるかがずっと大事なんですね。
せっかくいい場所に行っても、親御さんが「勉強させよう!」と鼻息荒く連れていくと、子どもにとっては「やらされ感」につながってしまい、途端につまらなくなってしまいます。
そして、つまらないことは記憶に残りません。
だからこそ!
いかに楽しくするか!?
これを一番に考えるようにしてください!
それでは、【楽しく学びになる旅行にするための心得トップ5】をお話しします。
まず第5位は「計画を立てるときに子どもに関わらせる」です。
旅行の行き先を決めるとき、親御さんが全部決めるのではなく、子どもの意見も聞いて、できるだけ取り入れてあげるようにしましょう。
そうすることで、子どもも「楽しい!」という気持ちを持ちやすくなります。
とはいえ、子どもは知識が少ないので「自分で全部決めてごらん」と言われても難しいです。
そこで、大人がいくつか候補を提案して、その中から選ばせる形がいいでしょう。
小学校高学年や中学生くらいになったら、だんだん自分で一から決められるようになるかもしれませんが、低学年のうちは、ある程度枠を作ってあげた方がスムーズです。
もし宿泊先がすでに決まっている場合は、その周辺にどんな体験ができる場所があるかを探してみるのがおすすめです。
今のタイミングだと、ゴールデンウィークの行き先はもう決まっているご家庭も多いでしょう。
そんなときは、現地でちょっと足を伸ばせる場所を追加してみると良いですね!
夏休みの旅行で、まだ行き先が決まっていない場合は、ゼロベースで行きたい場所を探して、それを軸に組み立てるのもありです。
たとえば、すでに広島に行くことが決まっているなら、
・世界遺産の原爆ドームを見学する
・厳島神社にも行ってみる
・牡蠣の養殖が全国1位だから食べてみる
・レモンの生産量も日本一らしいので、現地で味わってみる
といったように、その地域ならではの体験を組み込んでいくのがポイントです。
そうした行き先を探すうえで役立つおすすめ本がこちら!
『るるぶ 地図でよくわかる 都道府県大百科』:https://amzn.to/4jH8Zmc
→ 各都道府県ごとに見どころが整理されていて、見ているだけでも楽しいです!
行き先だけじゃなくて、その周辺まで合わせて見てみると、より広い範囲でその地方の特色がつかめてよいのではないでしょうか!
『るるぶ 地図でよくわかる 47都道府県の歴史大百科』:https://amzn.to/3GtRJSW
→ 中学受験の社会科で一番大きな割合を占め、子どもたちが暗記に苦労するのが歴史!
それを楽しみながら先の予習をして、塾や学校で習った時にも「あ!それ知ってる!」と楽しく授業を受けられるようにしたければ、ぜひこちらを参考にしながら旅先に加えてみていただけると良いかと思います。
また、海外旅行を検討している場合には、
『るるぶ 地図でよくわかる 世界の国大百科』:https://amzn.to/42xnjYz
もおすすめですよ。
中学受験の地理の学習では、世界各国との貿易も重要なテーマになっています。
このときに、どの国がどの地域にあるのかがわからない、名前も聞いたことがない、って状態だと覚えるのに苦労するんですよね。
先に名前と場所だけでも覚えておくと、学習がかなり楽になります!
目先のゴールデンウィークの連休はすでに宿泊先が決まっていて大きな行き先変更は難しいと思いますが、これから夏の旅行の計画を立てるというのであれば、行きたい場所を先に決めてから宿泊先を決めるパターンもおすすめです。
たとえば、
・歴史好きなら「国宝・松本城を見に行こう」
・宇宙に興味があるなら「名古屋市科学館の世界最大級プラネタリウムへ」
・恐竜や化石に興味があるなら「福井県立恐竜博物館へ」
という感じです。
このパターンで行き先を決めるなら、
『旅するほどに賢く、心豊かに! 47都道府県 ニッポン学び旅200』:https://amzn.to/4d9AD8W
という本がとっても便利!
こちらは、都道府県別ではなく、科目別(理科・社会・国語・美術など)にスポットがまとめられているので、
「理科に強くなりたいから、科学館を探したい」
「社会に興味があるから、史跡を巡りたい」
といったテーマに合わせて探しやすいんです。
それぞれ良さがありますので、ぜひ使いこなしてくださいね。
続けて成績アップにつながる旅の心へ第4位は「予習をしておく」です。
行き先が決まったら、その地域の地名や県庁所在地、名産品について学習しておきましょう。
例えば、
・新幹線や飛行機に乗るなら乗り物図鑑を読む
・水族館に行くなら海の生き物図鑑を読む
・プラネタリウムに行くなら星座の本を読む
など、事前に興味を育てておくと、現地での吸収力がぐっと高まります!
旅行って、行く前のワクワク感が一番強いですよね?
このタイミングを生かさない手はありません!
第3位は「できれば旅行のしおりを作る」ということです。
これはちょっとハードルが高いのですが、「できれば」でかまいません。
ただ、旅行前にお子さんと一緒に「旅のしおり」を作ることは非常に効果が大きいです。
「どこに行く?」
「何をする?」
「何時に出発する?」
「持ち物は何が必要?」
などを調べてまとめることで、計画力が育ちます。
実際、塾生のご家庭や、オンラインサロンのメンバーさんの中でも、
「旅行のしおり作りで子どもの成長が見られた!」という話をたくさん聞いています。
しおりがあると、子ども自身も予定を意識して動けるようになり、旅行中の親のストレスも減りますよ!
少し手間はかかりますが、やる価値は絶対にあります。
「親に連れて行かれる旅行」から、「自分で動く旅行」に変わる瞬間です!
成績アップにつながる旅の心得第2位は「復習をしよう」です。
旅行から帰ってきたら、ぜひ振り返りの時間を作ってみてください。
・地図を見ながら行った場所をたどる
・図鑑や本を読み返して再確認する
・見てきたものをまとめてみる
・日記を書く
・写真を整理してアルバムを作る
こうした軽い復習をすることで、記憶がグッと定着します。
私自身、趣味でスキューバダイビングをしているんですが、ダイビングのあとには必ず「ログブック」という記録ノートをつけています。
・どんな海だったか
・どんな生き物を見たか
・どんな気づきがあったか
そういったことを文字や絵で記録していくうちに、「これ書こう、覚えておこう」という意識が自然と働くようになるんですね。
この「あとで書こう」という意識が、学びの質をぐっと高めてくれるんです。
実際に書いているものはこんな感じ
お子さんにも、旅行後に日記を書かせたり、絵を描かせたり、アルバムを一緒に作ったりしてみてください。
文字にするのが難しければ、写真にコメントを添えるだけでもOKです!
最後に、子どもが賢くなる旅の心得第1位!
それは「親子一緒に感動できる体験にしよう!」ということです。
これが実は何より大事!
子どもを楽しませたいと思ったら、まずは親御さん自身が心から感動し、楽しんでください。
「せっかく来たんだから勉強させなきゃ!」と鼻息荒くなっていると、その空気感が子どもにも伝わって、「つまらない」と感じさせてしまいます。
逆に、親が夢中で楽しんでいると、子どもも自然と楽しくなってきます。
たとえば――
・鉄道好きの親御さんが楽しそうに鉄道旅に連れまわした結果、子どもも見事に“鉄オタ”に育っていた!
・歴史が大好きな親御さんが、史跡巡りを家族で楽しんでいたら、子どもも“歴オタ”に育っていた!
といった例がたくさんありました。
もちろん、中には親の趣味に冷ややかな視線を送るタイプのお子さんもいますが(笑)、それでも、親が楽しそうにしていると、「楽しい旅行」になる確率はグッと高まるんです。
ちなみに、私の妻も、お母さんの影響であるアーティストのファンになり、親子でライブに行くのが習慣になっています。
そういった親の楽しむ姿は、子どもの価値観にも大きな影響を与えます。
ぜひ、「自分たち家族が心から楽しめる体験」を探してみてください。
【まとめ】
いかがだったでしょうか。
本日は、旅行を通じて子どもを賢く育てるためのポイントについてお話ししました。
・計画に子どもを関わらせる
・予習をしておく
・旅行のしおりを作る
・復習をする
・親子一緒に感動する
この5つのポイントを実践していただければ、楽しい体験を通じて、お子さんはどんどん賢く育ちます。
受験勉強をする際にも、こうした体験によって身につけた知識が土台となり、一を聞いて十を知る子になるんです。
もし、ゴールデンウィークや夏休みの旅行の行き先がもう決まっているなら、今回ご紹介したような学びの要素を追加できないかをぜひ考えてみてください。
逆に、まだ決まっていないなら、今日紹介した本を参考にしながら、
「学びと感動がある旅先」を選んでみてはいかがでしょうか?
日帰りで行ける場所もたくさん載っていますし、本を読んでいるだけでも楽しく、親子の会話が広がりますよ。
この記事が、皆さんの旅のヒントになれば嬉しいです。
それでは、素敵なゴールデンウィークをお過ごしください!
—
■成績アップの秘訣をメルマガで無料で配信しています!

LINE公式アカウントでも記事を配信中!