確定申告で失敗して税金を2重に献上しました

こんばんは。伸学会の菊池です。

昨日3月16日は何の日だったかご存知ですか?
そうです、確定申告の期限、最終日です。

今日の私の魂は抜け殻のようになっています。
なぜなら、昨日まで「確定申告」という名の巨大なモンスターと、血みどろの死闘を繰り広げていたからです。

提出ボタンを押したのは、授業に入らなければいけない時刻の直前。
はい、今年も見事なまでの「最終日の男」をやってしまいました。

生徒たちには「計画的にやろうね!」「見直しが大事だよ!」なんて涼しい顔で指導している私が、実は裏では阿鼻叫喚のパニックに陥っている……。

どうか、このメールを読んでいる間だけは、私のことを「先生」と呼ばないでください。
ただの「学習能力のない後回し人間」と呼んで蔑んでください…

言い訳をさせてください。
実はこれ、半分は「戦略」なんです。

私は、自分が「しめきり直前にならないと本気が出せない」人間であることを、20代で早々にあきらめて受け入れました。

早めに準備しようとしても、結局ダラダラとやってしって生産性が悪いんです。

苦手なことを頑張ったって、どうやっても普通程度のパフォーマンスしか出ません。

だったら、得意なことに振り切ろう。

そう思いました。

直前期の追い込みは、我ながらすごいパワーがあるなと自負しています。

ですから、いつもわざとスケジュールをギチギチに詰め込み、毎日なにかしらの締め切りに追われているような極限状態に追い込み、野生の集中力と火事場の馬鹿力を引き出す。

まさに背水の陣です。

そうやって、私はハイパフォーマーとしての出力を維持してきました。

会社を経営しながら、現場で自分でも授業を担当し、Youtubeの動画を作って、メールマガジンを書いて、いろんなメディアの取材に答え、何ならメディアで連載もし、本も書く。

いつ寝てるんですか?とよく言われます。

「余裕のある完璧主義者」になるより、「追い詰められた狂戦士」として日々戦う方を選んだ成果がこれなんです。

しかし、この「戦略的ハードワーク」には、恐ろしい副作用があります。

脳が常にフル回転の緊急事態モードで動き続けると、時々、IQが小学生以下まで暴落する瞬間があるのです。

その結果が、今回の確定申告での大ポカです。

焦りまくった私の脳は、2025年1月に入金された売掛金の履歴を見て、
「わーい!新しい売上だ!ラッキー!」
と、無邪気に喜びました。

……お気づきでしょうか。

これ、「売掛金」ですから、2024年にすでに売上に計上して、納税も済ませているお金なんですT_T

何を血迷ったか、私は同じ売上に対して、2回も税金を払うという「国への特大献金」をぶちかましてしまいました。

年に一度の重要テストで、「問題の読み飛ばし」どころか「マークシートで同じ問題の答えを2回塗る」みたいな、前代未聞のミスをやらかしたわけです。

締め切りで自分を殴り続けた結果、自分の財布を全力で殴り抜いてしまいました。

やはり、ギリギリすぎる戦いは良くありませんね。

もう少しゆとりをもって準備できるようになりたいものです…

今回の私の大失敗から、あなたにも(自戒を込めて)お伝えしたいこと2つがあります。

まず1つ目は、追い込まれると「脳の機能が大幅に低下する」ので気をつけようということです。

今回、私は締め切り効果で自分をブーストした結果、IQが小学生以下に暴落しました。

実はこれ、心理学では『トンネリング効果』と呼ばれています。

締め切りという出口に向かって猛烈に突き進んでいる時、人の視野はトンネルの中のように極端に狭くなります。

出口(期限)に間に合わせることだけに脳の全リソースが割かれ、それ以外の情報——私の場合、『これ、去年納税済みの売上じゃね?』という冷静なチェック機能——が完全にシャットダウンされてしまうのです。

受験直前の子供たちが、普段なら絶対にしないような書き間違いをするのも、親御さんが焦って『なぜこんな問題ができないの!』とキレてしまうのも、脳がトンネルに入り込んで周りが見えなくなっている証拠。

トンネルの中を爆走している時は、誰だってIQが下がるんです。

だからこそ、意識的にトンネルの外に出て、空を見上げる余裕が必要なんですね。

パフォーマンスを最大化するために自分を追い込むのは一つの戦略ですが、やはり「致命的なミスをしないための心の余裕」だけは、絶対に確保しておかなければなりません。

痛すぎるお財布のダメージを前に、私は今、そう痛感していますT_T

そして、もう1つのお伝えしたいことはさらに重要です。

それは、「緊急ではなくても重要度が高いこと」に、ちゃんと着手していこうということです。

このことを理解するためには、いわゆる「時間管理のマトリクス」という考え方がわかりやすいです。

これは、タスクを緊急度の高低・重要度の高低で4つの領域「緊急かつ重要」「緊急ではないが重要」「緊急だが重要ではない」「緊急ではなく重要でもない」に分類して整理するものです。

例えば、

緊急だが重要ではない:目のまえに迫る塾の小テスト・週テスト、日々の宿題
緊急ではないが重要: 親子の信頼関係、子供の自立、学ぶ意欲、1か月後の確定申告

といった整理です。

典型的な失敗パターンが、「緊急だが重要ではないこと」にかまけて、「緊急ではないが重要なこと」に手が付けられないことです。

そして、緊急度が低いからと後回しにされた重要事項は、ある日突然、凶悪な牙を持って襲いかかる『緊急かつ重要』なモンスターに化けます。

私にとっての昨日の確定申告が、まさにそれでした 。

ただ、通常の仕事や確定申告であれば、この「緊急かつ重要」に追い込まれてからでも、必死に頑張ればなんとか帳尻を合わせることは可能な場合が多いです。

ミスをしても後で「更正の請求」をすれば、払いすぎたお金を返してもらうこと(還付)だってできます。

しかし、子育てや教育の世界には、「後から帳尻を合わせることが、物理的に不可能な領域」が存在します。

それが、「親子の信頼関係」や「自ら学ぶ意欲」です。

これらは、今日やらなくても明日すぐ困ることはありません。

だから、テストの点数や宿題の完遂という「緊急事項」の陰に隠れて、ついつい後回しにされがちです。

でも、目先の点数を追うあまり、この「重要だけど緊急ではないこと」を削り続けてしまうと、中学受験の家庭で親子の絆が崩壊したり、やらされ感満載で勉強大嫌いっていう状態に陥ってしまったりします。

その時になって「ごめん、今まで後回しにしていた信頼関係を、今すぐ還付して!」と叫んでも、手遅れなのです。

信頼関係の構築は、確定申告のように一晩でやっつけられる仕事ではありません。

後回しにせず、重要度の高いことに割く時間を死守してくださいね。

それでは本日のまとめです。

ボロボロになった私を反面教師にして、ぜひ次の2つを意識してみてください。

① 判断ミスをしない程度の「余裕」をスケジュールに組み込むこと

② 後から「還付」されない「緊急ではないけど重要なこと」を、「緊急だけど重要ではないこと」の犠牲にしないこと

今日、あなたがお子さんにかけた言葉は、目先の「緊急」に振り回されたものでしたか?

それとも、一生モノの「重要」を育むものでしたか?

ぜひ、意識的に後者を選択していってくださいね。

なんて偉そうなことを言いながら、払いすぎた税金を取り戻すための書類仕事も、きっと私は「締め切りギリギリ」までやらない自信があるんですが…

期限は確か、5年だっけか…

人間、変わるのって難しいですねT_T

一緒に頑張りましょー

それでは。



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