- 受験結果のその先へ(2026年02月13日)
- 子どもの自己肯定感を育てるには?(2025年12月14日)
- 成績アップはまずは健康から(2025年11月30日)
- 頑張らなくても勉強を習慣化できる簡単なコツ(2025年11月09日)
- 教育経済学者おすすめの勉強できる子に変える方法(2025年11月03日)
- 教育経済学者が語る、子どもの人生を不利にさせる親の働きかけ(2025年10月17日)
- 中学受験における教育虐待に関して興味深い研究が出ていました(2025年10月01日)
- 塾生アンケートからわかった成績優秀な子の家庭の特徴(2025年07月29日)
- 自走できる子に育てる秘訣(2025年07月01日)
- ポジティブな声かけができる人になるコツ(2025年06月01日)

こんばんは。伸学会の菊池です。
先日から配信している、慶應大学の教育経済学者中室牧子教授がおすすめする、子どもを勉強ができる子に変える方法について、今回は2つ目の「習慣化」についてお話しします。
中室教授は動画や著書の中で「習慣化すると良いよ!」ってことを繰り返しおっしゃっています。
学習習慣を身につけさせると、目先の成績が上がるのはもちろんのこと、人生においても成功する可能性がグッと高まります。
なぜなら、私たち人間の行動はほとんど習慣によって決まっているからです。
少し大げさに言うと、
「人間の行動は習慣に支配されている」
と言っても良いでしょう。
人は行動の90%以上を無意識の習慣でしています。
朝起きてから寝るまで、
歯を磨く、お風呂に入る、通勤する、食事をとる、仕事をする、歩く、走る、
などなど、さまざまな行動をしますよね。
その中で、たとえば靴を履く時に
「右から履くか?左から履くか?」
と考えたりはしないと思います。
「歩く」という動作をするときも、
「右足から出して、歩幅はこれくらいで…」
などと考えることはないでしょう。
会社に毎日通勤している人だと、
「この時間の電車に乗って、この駅で〇〇線に乗り換えて…」
みたいなことをわざわざ意識して考えなくとも、職場にたどり着くことができるのではないでしょうか。
それくらい私たちは、日々の行動のほとんどを無意識の習慣で行っているのです。
なので、良い習慣を身につければ、その行動を無意識で続けるので、人生はどんどん良い方に向かっていきます。
逆に悪い習慣があると、それを無意識で続けようとするので、その人の人生は良くない方向に向かってしまうかもしれません。
ちなみに、私は先日考え事をしていたら、目黒校から南北線に乗って飯田橋校に行く予定だったのに、気付いたら山手線に乗っていたということがありました(笑)
いつも中野校に移動するときのクセで無意識に山手線に乗ってしまっていたというわけです。
これと同じことが、多くの人に起こっています。
「受験の合格」という目的地があるのに、その目的地から遠ざかる行動を無意識に選択してしまっている子がたくさんいます。
無意識の習慣とは恐ろしいですね。
どんな習慣を身につけるかで、日々無意識に目標に近づくか、目標から遠ざかるか、大きな違いが出ます。
はっきりと人生が変わります。
だから習慣はとても重要なのです。
とはいえ、
「習慣の重要性は分かっているけどなかなか変えられない」
「悪い習慣をやめて良い習慣を身につけたいのに、今の習慣を脱することができない」
とお悩みの方も多いと思います。
なぜそうなってしまうかというと、人間の脳には「現状維持の本能」があるからです。
私たちの脳は約20万年前にほぼ完成し、そこからほとんど変わっていないと言われています。
その約20万年前の野生の環境を生き延びるために、私たちの脳は最適化されています。
だから、私たちの脳は、「変化」を「生存に対するリスク」として嫌います。
「現状維持」は、「今のまま安全に生存できる戦略」として好みます。
これは「死なないための本能」なので、とても強力です。
この本能が、新しい習慣を身につけることを難しくしています。
多くの人が、新しく何かを始めようと決意して、「3日坊主」に終わった経験があるものです。
「変化」を嫌う脳が、「現状」に引き戻してしまうからです。
「成績を上げる」「受験に合格する」「貯金をする」「ダイエットをする」といった目標は、「生存する」という目標に比べて圧倒的に優先度が低いと脳に判断されてしまうのです。
この現状維持の本能を突破して、新たな習慣を確立するためには、「習慣化の技術」を知ることが大切です。
だから伸学会では、習慣作りを段違いに楽にする、効果的なやり方を授業で丁寧に教えていき、さらには実践するのをサポートしているんです。
例えば、最も効果的な習慣化のテクニックの1つは「行動の直後に自分で自分を褒めること」です。
・「よし!」「できた!」と声に出す
・ガッツポーズ
・ニコッと笑う
・ちょっと胸を張る
この “小さな達成感” が脳内報酬系(ドーパミン)を刺激し、その行動が好きになるように作用します。
実際に私も、ダイエットのためにジョギングの習慣を作ったときには、多摩川の土手で走り終わった後、周囲の目も気にせず両手を高々と上げてガッツポーズをしていました(笑)
確かに効果があり、無事にジョギング習慣を作ってダイエットに成功しました♪
でも、こういうのって、やっぱり恥ずかしさから抵抗を感じる人も多いですよね。
だから、私たちはサポートの一環として、子どもが勉強を頑張っていたら、なるべく即時に褒めるように心がけています。
「勉強するなんて受験生としてあたりまえ」とスルーしてしまうと、習慣化に苦労します。
あたりまえの行動を続けられるように、認めて褒めることが私たち大人にできる大事なサポートだし、子ども自身にも、もっともっと自分を褒めてあげようと伝えていきたいですね。
現状維持の本能の働きは、一度良い習慣を身に着けてしまえば、それを守る方に働いてくれます。
お風呂に入る、歯を磨く等の行為が苦にならず毎日続けられているのも、それを行うことが「習慣」になっているからです。
勉強に関しても同じように、常にテストで良い成績をとる子や、成績がぐんぐん伸びて他の子を追い抜いていく子は、実はつらいことを頑張って続けているわけではありません。
勉強をすることが習慣になっていて、当たり前の行動をしているだけ、ということなんですね。
例えるなら習慣というのは、自転車のようなものです。
漕ぎ始めは大きなエネルギーが必要になるけれど、一度スピードに乗ればそれを維持するのは簡単になるというわけです。
もしあなたのお子さんが、まだ勉強習慣を身に付けていない場合には、勉強を始めるまでに時間がかかってしまうことも多いでしょう。
その姿を見ていると、「うちの子は勉強を頑張っていない」 と感じてしまうかもしれません。
ですが、その認識は間違いです。
その子なりに、とても多くのエネルギーを使って頑張っているのです。
その頑張りを分かってあげましょう。
そのうえで、だからこそ同じエネルギー消費でこなせる勉強量がまるで違うので、勉強習慣をしっかり作るのが大事だと思って、学習習慣作りのサポートをしてあげてくださいね。
他にも習慣化のテクニックはいろいろあるので、もっといろいろなテクニックを知りたいというリクエストがあったら掘り下げて記事にしますね。
それでは。
—
■勉強が楽しくなる秘訣をメルマガで無料で配信しています!

LINE公式アカウントでも記事を配信中!

