脳の記憶のメカニズム:長期記憶の「保存」と「検索」の2つの働き 

こんばんは。伸学会の菊池です。

現在出版第2弾の執筆中です。

今度のテーマは「成績が上がる学習法」です。


原稿が書きあがって出版されるのは4~5か月先になると思うので、
宣伝も兼ねて書いた記事をちょこちょことアップしていこうと思います。

今日は「脳の記憶のメカニズム」についての記事を公開します。

これを知ると、
この先また記事にしようと思っている効率の良い学習法について
理解が深まり応用の幅が広がりますので、
興味がありましたら読んでみてくださいね。



テストのときに、知ってるはずのことをついど忘れ。

そして、答えを見て「あ―!そうだ!これだった!」 

そんな悔しい思いを経験したことって、
あなたにもきっとあるんじゃないでしょうか。


なぜこんなことが頻繁に起こるのか?

それは人の記憶は「保存」と「検索」の2つのメカニズムで
意外と複雑に動いているからです。

この仕組みを理解せず、必要な対策や準備が不足すると、
「あー、知ってたのに…」を繰り返し続けることになってしまうんですね。


必要な知識を長期記憶に「保存」しておき、
テストなどの必要に応じて「検索」してきて使えるようにしておけるように、
「保存」と「検索」のメカニズムを知っておきましょう。


◎「保存」と「検索」とは?
記憶には短期記憶と長期記憶があります。

短期記憶とは、例えばどこかに電話をかけるときに、
一時的に電話番号を覚えるといったものです。

電話が終わったころにはきっと忘れていますよね。

長期記憶は、自分の住所や電話番号のように、ずっと忘れない記憶です。


例えるなら、短期記憶は作業机・長期記憶は倉庫のようなものです。

「保存」と「検索」は、その作業机と倉庫の間での、物のやりとりです。

机の上にあるものを倉庫に移す作業が「保存」、
倉庫の中から出してきて机の上に置く作業が「検索」にあたります。

私たちの脳には、日々膨大な情報が流れ込んできています。

この文章を読んでいる今この瞬間にも、
あなたの周囲では何か物音がするはずですし、
意識すれば何かしらのにおいを感じるものですし、
また肌に触れる服の感触なども感じるはずです。

これらの情報をすべて覚えておくのはとても非効率的ですね。

だから、私たちの脳はその中から特に必要だと判断される情報を選別して、
長期記憶の倉庫に移してくれています。

これが「保存」の働きです。

そして、必要な時に必要な知識だけを倉庫から探し出してきて机に移します。

必要な知識「だけ」とはどういうことか?

例えば、この記事を執筆している今、
日本ではラグビーのワールドカップが盛り上がっています。

ラグビーとアメフトは、似たようなボールを使い、同じく相手のディフェンスを突破してボールを敵の陣地まで運んでいくと得点になるゲームです。
大まかに言えばよく似ています。

ですが、ルールには違いもあります。

アメフトはボールを前に投げても良いですが、
ラグビーは自分より前にボールを投げてはいけないのです。

もしアメフトをやったことがあり、
ボールを前に投げる技術を学習したことがあっても、
ラグビーをやるとなったらアメフトのときのやり方は忘れておかなければいけません。

だから、そういった場合に脳はラグビーのルールとやり方だけを倉庫から出してきてくれます。

必要な知識だけを出してくるということのイメージができたでしょうか。

これが「検索」の働きです。


◎私たちは誰もが天才的な記憶容量を持っている

私は(僕は)記憶力が悪くて… 

そんな風に嘆く人が大人でも子供でもいます。

しかし、私たちは誰もが、脳に1000テラバイトもの記憶容量を持っているそうです。

これはフルハイビジョン画質の2時間映画に換算して約4万本分です(1本あたり約25ギガ)。

ちなみに算国理社のテキストをすべてスキャンしても、
4~6年生の3年間分でせいぜい4ギガくらいです。

それくらい、はしからはしまですべて覚えきってしまうだけの記憶の倉庫を、私たちは持っているはずなのですね。

もし覚えられない・思い出せないというのであれば、
それは「保存」か「検索」のどちらかの働きが正しく機能していないだけのことです。

正しく機能させれば、
誰もが本来の天才的な能力を発揮することができるようになります。

そのための方法を、ぜひこの本で学んでくださいね。


まとめ
記憶は「保存」と「検索」の2つのメカニズムで動いている。
それぞれが正しく機能するような勉強法をするのが成績アップのカギ。



という感じで、

パラパラと書けた原稿を公開していきますのでお楽しみに!


それでは!




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