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4章-3.心からほめめなければ逆効果

この項では、ご家庭でありがちな、

もう1つの失敗について書こうと思います。

  

その失敗とは、「心にもないほめ言葉」によって、

子どもがかえって冷めてしまうというものです。

   

上司がご機嫌取りのために、

見え透いたほめ言葉を言ってきてイラっとした。

  

あなたにもこんな経験はないでしょうか。

上司は先生やご主人・奥様に置き換えてもかまいません。

  

こういった経験は誰にでもあると思います。

  

そのときの気持ちを思い出せば、

子どもに同じ思いをさせないようにしなければいけない

とわかっていただけるでしょう。

  

  

まずは自分の心のあり方を変える

子どもたちは親のことをよく見ています。

特に、女の子は観察眼が鋭い子が多いです。

   

うまく乗せるためにほめると、

ほとんどの場合それは子どもに伝わります。

  

そうなったら、子どもは私たちの言葉を受け止めなくなってしまいます。

  

また、オーバー過ぎる表現や言葉にも気をつけなければいけません。

乗せるために無理やりほめようとすると、

些細なことを大げさにほめることになりがちです。

  

すると、子どもは皮肉を言われている、

バカにされていると受け止める場合があります。

  

本心は相手に伝わります。

  

うまく乗せるために、

どうやって本心がバレないようにほめるか、

なんて考えてはいけません。

  

子どもに対して心からのほめ言葉を伝えられるようになるためには、

お子さんの成長を素直に喜ぶ気持ちを持てばいいのです。

  

お子さんが生まれてから2歳くらいまでの頃のことを思い出してみてください。

  

生まれてすぐのお子さんを見て、

どんな気持ちだったでしょう。

  

真っ先に考えたのは、

「他の子よりも優秀になってほしい」だったでしょうか。

  

  

ハイハイを始めたとき、

つかまり立ちを始めたとき、

自分の足だけで歩き始めたときを思い出してください。

  

「ママ」「パパ」としゃべり出したときを思い出してください。

  

「人間はいつか立って歩くものだ」

「しゃべれるようになるものだ」などと考えたでしょうか。

  

他の子より早いか遅いかとか、

できて当たり前のことだとか考えていましたか?

  

それとも、昨日までできなかったことができるようになったわが子の成長を、

純粋に喜んでいたでしょうか?

  

この本を手に取られたあなたは、

きっとお子さんのことを愛していて、

子どもの成長を喜ぶ方だと思います。

  

勉強に関しても、そのときと同じスタンスで接すれば大丈夫です。

分ける必要はありません。

  

  

たった1つの言葉を言えるようになるのに、

たった1歩くことができるようになるのに、

たくさんの時間がかかりましたよね。

  

今お子さんは毎日何か新しい言葉を覚え、

昨日できなかったことが今日にはできるようになっています。

 

成長していることが多過ぎるので、

意識しないと1つひとつに気づかず、

鈍感になってしまいます。

 

意識的に成長している点を探して、

喜ぶように自分の心を切り替えてください。

  

  

もらって嬉しい言葉のかけ方のコツ3ステップ

次の3つのステップを意識して、お子さんに声をかけてみてください。

  

①まずはお子さんのほめたいところに関して、「客観的な事実」を伝える。

その内容は「成長した点」「成長につながる行動(勉強・練習)」だと非常にいい。

  

②そのことに対するあなたの主観的な意見や感想、印象を伝える。

  

③最後に、それらをまとめる形で、お子さんのよい点をほめ、感謝の言葉を伝える。

  

悪い言葉のかけ方:今回のテストはよく頑張ったね。感心したよ。

  

良い言葉のかけ方: 今回のテストは苦手な「速さと比」「てこ」が克服できていたね(成長)。

テスト前には毎日少しずつ問題を解き直していたからね(行動)。

そういう計画的な行動が今回の成果につながったんだね。この勉強を続けていけば、必ず成績は伸びていくだろうと感心したよ(感想)。

苦手なことから逃げずに取り組めるのがあなたのいいところだね(良い点)。

頑張っている姿が見られるのは嬉しいよ。ありがとう(感謝)。

 

あまり固く考えすぎると不自然になってしまうので、ざっくりと「事実→感想」の順に伝えるだけでも十分です。

  

少しずつ慣れていってください。

  

まとめ

心からほめることで子どもはやる気になる。
そのために、子どもの成長を本心から喜べるようになろう。

  


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