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こんばんは。伸学会代表の菊池です。
最近YouTubeの企画で、伸学会の東大生講師数名にインタビューをすることにしました。
今2名収録が終わっているのですが、今のところ2分の2で小さい頃はお母さんとボードゲームをやって遊んでいたそうです。
研究でも、チェス・将棋・囲碁・立体四目並べなどのボードゲームは脳を賢くするということが示唆されています。
実際に体験談を聞いてみても、やはりそういう幼少期の遊びを通じた知育の効果は大きいんだなと感じました。
じゃあ、デジタルゲームの影響はどうなのでしょうか?
2名のうち1名はポケモンにはまって、ポケモンの名前・種類・わざなどを丸ごと覚えていたそうです。
私も幼少期にはドラクエのモンスターの名前や技や弱点などを、攻略本を読んで丸暗記をしていたので、大変共感できる話でした。
こうしたデジタルゲームの影響も知りたいところですよね。
これに関しては、最近読んだ研究が、ゲームの種類ごとに効果を分けて分析していたりして面白かったです。
18歳~30歳までの若者と、60歳以上の高齢者のグループそれぞれに対して、週にどれくらいゲームをするか、どんなゲームをしているかを尋ねました。
そして、ゲームを内容によってアクションゲーム、戦略ゲーム、パズルゲームに分類し、あわせてワーキングメモリ能力と注意力をテストしました。
これらを分析した結果、若者に関しては、戦略ゲームをして遊ぶことが多かった人たちは、ワーキングメモリ能力と注意力が、ゲームをしない人に比べて優れていたそうです。
また、高齢者に関しては、パズルゲームをよくプレイしていた人たちは、そうでない人たちに比べてワーキングメモリ能力も注意力も高かったそうです。かなり大きな差があり、若者と同等レベルだったとのこと。
考察には「ワーキングメモリ能力と注意力が元々高いからそういうゲームを好む可能性もあるよ」ということも書かれていましたが、「トレーニングの効果かもしれないから、年齢に応じた介入(サポート)に活かしていけると良いね」といったことも書かれていました。
若者と高齢者で傾向が違うというのも興味深いですし、そうなると子どもだとどうなるんだ?ということも気になり、興味は尽きないですが、いずれにせよデジタルゲームであっても認知能力(IQ)の向上には良い影響がありそうですね。
(参照:https://doi.org/10.1016/j.heliyon.2023.e19098 )
ちなみに今回はワーキングメモリ能力と注意力が調査対象だったので、アクションゲームに関してはあまり効果が認められませんでしたが、アクションゲームに関しては空間認識力の上昇につながることを示す研究結果があります。
ワーキングメモリ能力と並んで、空間認識力も算数力に直結する大事な力です。
ゲームを通じて鍛えられたら良いですね。
なお、デジタルゲームにはもちろん悪い面もあります。
ご存知の通り、「ハマってしまうとヤバい」ということです。
ゲームのやりすぎで勉強時間・睡眠時間が減ってしまうというのももちろんなのですが、脳の「報酬系」に対しての刺激が強すぎて、欲望に弱くなるということが示されています。
(参照:https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnhum.2017.00248/full )
自己コントロール力の低下は人生においてけっこうマイナスの影響が大きいです。
IQよりも自己コントロール力が影響が大きく大事だということはたびたびお伝えしてきましたよね。
そう考えると、デジタルゲームとのお付き合いはほどほどにしておくことが大事なのかもしれませんね。
最初にお話しした東大生たちのように、デジタルゲームではなくボードゲームをやったり、紙のパズルをやったりする方が、脳トレとしては良いのではないかと思います。
コンピューターに子どもの対戦相手を任せられたら楽で良いのですけどね(笑)
アナログが遊びをなるべくたくさんやらせてあげてくださいね。
お父さんお母さん自身があまり好きでは無くて、子どもとボードゲームで対戦したり、紙のパズルを一緒にやったりするのが苦手であれば、ぜひ伸学会にパズル道場もご検討ください(笑)
私たちにお任せいただければ、しっかり地頭を鍛えますよ!
それでは^^
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