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こんばんは。伸学会代表の菊池です。
先日、友人から相談を受けました。
なんでも小学生の娘さんの勉強を見ていたそうなんですが、簡単な算数の問題が解けないとのこと。
中学受験でよくある旅人算の文章題だったみたいなんですが、何度も順を追って正しい解き方を教えているのに、なかなか解けるようにならないらしいんですね。
途中からは思考停止してしまったようで、ちっともできるようになる気配がない。
というか、考えているように見えない。
そんな我が子の姿にイライラしてしまい、「なんでできないんだ!」と怒ってしまったそうです。
その結果、娘さんは泣き出してしまったそうな。
まぁ、ありがちな構図ですね。
あなたも似たような経験はありませんか?
諦めモードな態度を見せられたら、怒りたくなる気持ちもわかるのですが…
怒ったところで解決はしないことは、多くの親御さんが経験していることだと思います。
私の友人である彼も悩みました。
正しい解き方を分かりやすく教えているのに、できない。
「自分の教え方が間違っているのか…」と不安になりました。
そこで私に相談をしてきたというわけです。
話を聞いて、それほど難しい状況ではなさそうだとわかったので、簡単なアドバイスをしました。
その方法を試してみてもらったところ…
効果はバツグンだ!って感じだったそうです(笑)
あらためて問題の解き方を教えたところ、今度は娘さんはすぐに自分で解けるようになったのです!
めちゃめちゃあっさりと!
いったい何をしたんだと思いますか?
これは高度な技術でもなければ、お金がかかる方法でもありません。
誰でも簡単にできる方法で、子どものIQが一気に上がる、まさに魔法です。
その方法とはいったい何でしょうか?
魔法だなんて大げさに言っておいてなんですが、その方法はとてもシンプルです。
何かというと、娘さんに怒るのをやめて、その代わりに「頑張れ!できるよ!」という言葉をかけさせただけです。
たったこれだけです。
”怒る”代わりに”勇気づける”言葉を使う。
それだけで娘さんは、自分で解けるようになったんですよね。
話を聞く限り、友人の娘さんは決して地頭が悪いというわけではありませんでした。
テストでできなかった問題も、あとになってやってみたら「簡単にできた」といったことも多いそう。
でも、苦手意識がある科目はリズムを崩すと大コケしたりして、力が発揮できるかどうかがメンタル次第で不安定なんだそうなんですね。
だから、娘さんに必要だったのは「分かりやすい解説」ではなく、応援してくれる言葉であり、勇気づけてくれるサポーターの存在だろうと判断しました。
そこで、上記のようなアドバイスをし、実践させたというわけです。
父親である友人が、応援の言葉をかけてあげただけで、その子は本来の力を出せるようになりました。
もちろん、これがすべての子に当てはまるというわけではありません。
そもそも前提となる基礎的な知識が欠けていて、新しく教えたことが理解できないという場合もあるでしょう。
九九を覚えていない子に割り算は教えられません。
しかし、学習は体系的に進めていきますから、前提知識はちゃんと知っていることが多いものです。
わざわざ解法やら公式やらを教えなくても、ちょっと自分で試行錯誤すればやり方に気付けるものも多いです。
そうした場合、必要なのは正しい解法を教えることや、ましてやできなかったときに叱責することではありません。
それよりも、子どもが自分で試行錯誤してみる勇気や自信だったり、その勇気を引き出してくれるサポーターの存在だったり、そういった要素の方が子どもの成長には必要なのです。
これは私たち自身に置き換えてみれば、実感できるのではないでしょうか。
失敗を恐れなければいけないような職場環境よりも、チャレンジの結果失敗しても大丈夫だという「心理的安全性」がある職場環境の方が、明らかにパフォーマンスが向上するそうです。
どうすればいいか分からない部下にとっては、やり方を細かく教えられることよりも、上司が応援&サポートしてくれるという安心感の方がずっと大切だったりするんですよね。
子どものパフォーマンスを引き出すときにも、理屈は同じです。
だから、私たち伸学会では、ネガティブな声かけよりもポジティブな声かけをすることを大事にしています。
あなたも、お子さんのIQをガツンと高める魔法の言葉。
「頑張れ!できるよ!」
ぜひ使ってみてくださいね。
それでは。
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