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こんばんは。伸学会の菊池です。
あなたのお子さんは、失敗をしたときにそれを人のせいにするところはありませんか?
例えば、朝寝坊をして学校に遅れそうになったときに「ママが起こしてくれないからだ!」と言ったり。
「何度も起こしたでしょ!」ってブチ切れたことがあるお母さんは多いんじゃないかと思います(笑)
他にも、忘れ物をしたときに、「ママが用意しておいてくれないからだ!」とか。
これまた「忘れないように準備しなさいって何度も言ったでしょ!」と怒ったことがあるお母さんが多いと思います。
こうした自分の失敗を人のせいにする「他責思考」をする子は、当然ですが成長が遅くなります。
寝坊や忘れ物といった失敗だけでなく、悪い成績を取ったり、さらには将来仕事をする上で失敗をしたときにも、自分の行動の改善に目を向けられない人間は成長しないということはあなたもわかりますよね?
ですから、多くの親御さんは、こうした人のせいにする行動をする子を叱ります。
自己責任の重要性をお子さんに教えようとします。
しかし、残念ながらそれはうまくいかないことが多いです。
なぜなら、子どもが失敗を人のせいにする本当の原因がわかっていないからです。
原因がわからなければ、正しい対処はできませんよね。
では、なぜ人は自分の失敗を他人に責任転嫁するのでしょうか?
ドイツのトリーア大学の研究者たちが行った実験によると、責任転嫁をする人たちの特徴として、「感情のコントロールが下手だった」ということがわかったそうです。
失敗をしたときには、罪悪感や恥ずかしさといったネガティブな感情が芽生えるものです。
そのネガティブな感情を自分で消化することができる感情のコントロールが上手な人は、自分の失敗を人のせいにしたりする行動が少なかったそうです。
それに対して、感情のコントロール能力が低い人は、ネガティブな感情を抱くと他人のせいにする行動が増えました。
また、これは怒りの感情を感じている場合においても同じでした。
感情のコントロール能力が高い人は強い怒りを感じていても人のせいにする行動が少なかったのに対し、能力が低い人は人のせいにする行動が増えました。
そして、そうした責任転嫁が多い人は、他人を責めることにより、実際にネガティブが感情が低下したそうです。
人のせいにすると気が楽になるのですから、放っておけばその傾向はどんどん強くなっていくということですね。
そして、ここまでお話しすれば、「失敗したのはあなたのせいでしょ!」と正論をぶつけても効果が無いということもおわかりいただけますよね?
私たち人間は、怒りや罪悪感や恥ずかしさといったネガティブな感情が心の中で暴れているときに正論をぶつけられても、それで気持ちが落ち着いたりはしません。
むしろ余計に感情的になってしまうものです。
もし子どもが叱られることで人のせいにする「発言」をしなくなったとしても、それは自分の責任だと受け止めるようになったわけではなく、ただ怒られるのが嫌だから黙っているだけです。
心の中では人のせいにする「思考」は変わりません。
それでは意味がないですよね?
私たち大人がするべきなのは、子どもがネガティブな感情を落ち着かせることができるように、受け止めてあげることです。
親御さんであれば、子どもの頭をなでてあげたり、背中をさすってあげたりすることも効果的かもしれません。
そうして「人のせいにする」以外の方法でネガティブな感情を取り除いてあげられれば、失敗を受け入れて成長に繋げていくという次の行動がしやすくなります。
また、同時に感情のコントロールの技術を子どもに教えてあげることも大切です。
私たち指導者や親の手を離れ、自立した大人になるために、自分で自分の感情をコントロールする能力を育てていきましょう。
こうした「感情のコントロール能力」のような、テストの点数では測れない「非認知的能力」を育てることを意識すると、悪い行動を減らし良い行動を増やしていくことができるので、結果として成績も上がるし受験にも合格するし将来的な成功にも繋がっていきますよ。
一緒に頑張りましょう^^
それでは。
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