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こんにちは。伸学会代表の菊池です。
先日の5年生のホームルームの授業でのことです。
伸学会は今週はカリキュラムテストの週になっています。
みんな良い偏差値を取りたいと願っています。
その願いを実現するために、
テストに向けた計画を立てようという指導を行いました。
偏差値は相対評価の指標ですから、
偏差値アップ=他の子を追い抜く
ということです。
人並み以上の努力ができなければ偏差値アップは起こりません。
「他の子に勝つために、宿題以外にやりたいことはなんだろう?」
生徒たちに考えさせました。
それを紙に書かせました。
その結果、どんなことを子どもたちが書いたと思いますか?
「試験範囲の復習を頑張る」
「解き直しをする」
などなど
( ゚д゚)ポカーン
としてしまう保護者さんが多いんじゃないかと思います。
あなたはいかがですか?
唖然としません?
まるで計画として成り立っていませんよね。
「復習って何なの!?ちゃんと考えなさい!」
そんな風に怒りたくなってしまう方もいるんじゃないでしょうか。
でも、これって怒っても意味が無いんですよね。
意味が無いどころか逆効果です。
やる気を出すどころかへそを曲げたり、
へたすると自信を失って頑張ろうと思っても頑張れなくなったりします。
ほとんどの子どもたちは
「正しい計画の立て方」がわからないのです。
能力的にできないことは、
怒って無理矢理やらせようとしたってどうにもなりません。
それってただのパワハラです。
いきなり食材を渡されて
「これで秋野菜のテリーヌを作りなさい」
と言われても、作れる人なんてほとんどいないですよね。
「ちゃんとやりなさい」って言われても
無理なものは無理です。
じゃあどうすれば良いかというと、
「ちゃんと」の中身を具体的に教えてあげることです。
「試験範囲のどこをやるの?」
「何ページくらいやるつもり?」
「解き直しはどの問題をやるの?」
そんな風にヒアリングをしながら、
子どもがフワッと抽象的に考えているテスト対策を具体化してあげましょう。
本人が思いつかないなら、
「復習はこの問題とこっちの問題とどっちをやる?」
という風に具体例をいくつか提示して選ばせてあげても良いですね。
私が担当していた生徒の中には
「何をするか書いてみて」
と言ってもフリーズしていた子がいました。
でも、その子はちゃんと試験範囲の小テストの再テストを自分で進めていたんですね。
だから、
「それを『小テスト①②③④⑤』ってやることリストに書いて、終わったものから〇をつけていけば良いんだよ」
と言ってあげたら
「それで良いの?」
と言っていました。
なんか、ややこしく考えすぎちゃったみたいですね。
こういった例からも、
子どもにとって計画を立てることのハードルの高さが
よくわかるんじゃないかと思います。
計画的に勉強を進めることは、
勉強量を増やすためにも効率よくやるためにも大切です。
でも、それは子どもにはとても難しいことです。
(だからこそ、計画的にできるようになると成績が上がるのですが)
やり方を具体的に教えてあげることと、
うまくいかなくても気長に見守ることを心がけてくださいね。
なお、教えるときにも、
伝え方を間違えると子どもは言うことを聞きません。
「ちゃんと復習する」みたいな抽象的な、
言ってしまえばダメな計画を子どもが言ったときに、
「そんな計画じゃダメでしょ。もっと具体的に決めないと…」
と伝えるのか、
「ちゃんと復習するんだ!いいね!例えば何をするつもりなの?」
と伝えるのかで、
子どもの反応はまるで違います。
子どもをうまく導くためには、
子どもとの対話の方法、
話し方の技術がとても大切になってくるのですね。
何を伝えるかも大事ですが、
それ以上にどう伝えるかが大事です。
「押しつけ」にならないように気を付けてくださいね。
それでは。
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