1日10時間勉強してるんですって!ブラック塾です! 

こんばんは。ブラック塾伸学会代表の菊池です。

春期講習が終わって、
今週から1学期の授業がスタートしました。

受験を終えた新中1の子たちが制服姿であいさつに来てくれたりして、
学校では新学年が始まったことを感じます。

それぞれ早く新学年のリズムに慣れていきましょう。


さて、
この春期講習ですが、
これまで以上に生徒たちがよく勉強を頑張ってくれました。

夕方から授業なのに午前中から自習に来たり、
逆に昼までで授業が終わりなのにそのあと夜まで残って勉強して行ったり。

オンライン自習室に朝も夜もいる子もいます。

よくこんなにやるなと感心してしまいますね。

そうやってコツコツ勉強していたある6年生の子が、
先日受けた日能研公開模試でまた自己ベストを更新しました。

4年生の頃と比べて偏差値が20近く上がっていて、
成果につながって良かったなと思っています。


私が担当している子の中でも、
5年生で1日10時間くらい勉強している子がいました。

その子たちも先輩のように
ちゃんと成果につなげてあげなきゃですね。

頑張って指導していこうと思います。

そこで、今回の記事では、
自分への備忘録もかねて、
長時間勉強する子への対応について書いてみようと思います。


勉強時間が長いことは、
良いこととは限りません。

ダラダラと質の低い勉強をしてしまっているせいで、
勉強が長引いているとしたら、
それは悪い勉強への取り組みですね。

学力アップは学習効率×学習時間で決まります。

どちらかが高くても、
どちらかが極端に低ければ台無し。

どちらもバランスよく高めていくことが必要です。

では、勉強の質を高めるためにはどうしたら良いのでしょうか?


その方法はシンプルに、
時間に対しての生産性を見ていくことです。

「記録を伸ばすためにはスコアをつけること」は
ダイエットの体重のレコーディングでも
勉強時間のレコーディングでも鉄則です。

勉強時間を伸ばすためには学習記録をつけさせることが大切。

でも、いっしょに生活をしている親でも
子どもの勉強を常時見ているわけにはいかないですから、
記録は自己申告に頼ることになる場合がほとんどでしょう。

となると、その申告の正確性は当然怪しくなります。

悪意をもって勉強時間を盛ることもあるでしょうが、
多くの子は悪気なく勉強時間以外の時間も含めて申告をしてしまいます。

以前実際にあったケースでは、
朝勉強を始めてから夕方勉強が終わるまでの時間を、
間でご飯を食べた時間もトイレに言った時間も、
休憩でマンガやYoutubeを見た時間も、
全て含めて申告した子がいました。

朝10時に勉強を始めて17時に終わったから7時間だ、と。

「ちょっと待てい!!」
と思う親御さんがほとんどですよね(笑)

その気持ちはもちろん我々講師も同じです。

ただ、子どもの立場になって考えてみれば、
それは不思議なことではありません。

会社員が働くところをイメージしてみてください。

出勤時刻から退勤時刻までの間で、
食事休憩の時間は労働時間から除くでしょうが、
それ以外の
・トイレに行く時間
・(人によっては)タバコを吸いに行く時間
・同僚と仕事以外のおしゃべりしていた時間
・仕事とは関係ないWebサイトや動画を見てしまった時間
などなど、
これらは労働時間から除いているでしょうか?

『仕事中についYoutubeを見てしまったので、
その分仕事してから帰ります。
これは仕事していなかった時間の「借金返済」なので、
残業時間に入れないでください。』

そんなことを言う人はたぶんいませんよね?

出勤時刻から退勤した時刻までが労働時間だ。

これは普通の感覚だろうと思います。

子どもが同じ感覚でも、
何の不思議もありません。

ですから、
大事になってくるのが、
その時間でどれだけの「仕事」をこなしたのかを見ていくことなのです。


本人の勉強時間の自己申告が過剰じゃない?と思ったとしても
「あなたが勉強していた時間はこんなに無いでしょ!」
と言うと、本人に悪気があった場合も無かった場合も角が立ちます。

悪気が無かった場合はよりまずいですね。

本人は頑張ったつもりなのに、
その頑張りを否定されるわけですから。

ですから、
かかった時間とその時間でやったことを照らし合わせたりしながら、
「この問題を何分で終わらせるのが理想?」
といった、時間を短くすることを考えさせる問いかけをしたり、
「この時間でどれくらいのことをこなせるようになりたい?」
といった、もっと量をこなすことを考えさせる問いかけをしたりして、
本人に考えさせていきましょう。


生産性が低かろうと、
「長い時間頑張ろう」
と思ってくれるだけありがたいことですね。

まずはそれを認めてあげて、
徐々に質を高めるように
思考を誘導していきましょう。

そうすれば、
時間当たりの生産性が上がり、
過剰申告も無くなっていきますよ。


ちなみに、
量を伸ばすアプローチについては、
近いうちにYoutubeの方でお話ししています。

塾の無い日も毎日自習に来たり、
オンライン自習室でひたすら勉強したりしている子たちの共通点についてお話しします。

こちらも参考にしてくださいね。


それでは!

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