社会心理学の実験でわかった「幸せになる方法」

こんばんは。伸学会の菊池です。

ご報告が遅くなりましたが、
チャリティー親ゼミ無事開催が終了しました。

報告記事を書かなきゃと思ってはいたのですが、
あっという間に10日も経ってしまいました(汗

超親ゼミ開催期間にかぶった急遽の開催
&夏期特別講座
&夏期講習本番に向けた準備
&出版第3弾の最終調整
といろいろあって、多忙な日々で死んでました(笑)

ここ最近メルマガやYoutubeの配信頻度がちょっと落ち気味ですが、
夏期講習が終わるまでは無理のないペースでやっていければと思っています。


話を戻しまして、
チャリティー親ゼミには90名の方からのお申し込みがありました。

18名の方からgoogleフォームでのアンケートに回答があり、
5段階評価で平均4.9の評価をいただきました。

オンラインでの開催は参加者の皆さんにミュートにしてもらいますし、
画面がオフの方も多く、
こちらは参加者の反応が掴みづらいんですよね。

会場でのオフラインのセミナーに慣れている身からすると
かなり不安になります。
好評で安心しました。

個別の回答では、
「今まで私が計画を作り、その日に消化不良で落ち込んで1日が終わるという感じでした。
家庭学習を先導してしまっているのに気づきました!
息子と私を、同じ経験と時間を費やしてきた人間と勘違いしていました。
あしたから見守ることができるように努めます。見守りできた事は、具体的に書き留め、また、子どものプラスの成長の方に意識がいくように心がけようと思います。」
「怒らない子育てとはよく言われていることですが、実現不可能だと思っていました。セミナー内にあった「褒める前提で」という言葉が目からウロコと言いますか、言われてみればなんてことない言葉ですが、とても大きな気づきを頂きました。この一言だけで受講した価値が十分にあると思いました。
何でもそうですが、私は不意に何かあるとそれまでの心の癖、いつもの習慣で反応してしまいます。こちらのこころの態度(反応)を初めから決めておくことにより、いつもの心の反射応答(怒ってしまう)を防げると感じました。」
「とても内容の濃い、ためになる講座を拝聴させて頂き、ありがとうございました。先生の著書と動画をみて、1か月前から当たり前のことをなるべくすぐ褒めて、親としても、ここまで出来ているべき、という考えを捨てて、過去の子供と比べてできたことを褒められるようになり、親子関係も大変よくなりました。本当にありがとうございました。
今回の講義をふまえて、さらに子どもと話をして、考えを聞く時間をとり、子どもに判断させる時間を増やしていきたいと思いました。さらに良いコミュニケーションとして、「~すべき」ではなく、「~である」という事実描写ができるようにがんばりたいと思いました。
子どもに頑張らせるだけではダメなので、私も頂いた親ログをまずは1週間、続けられるように頑張りたいと思います。
子どもへの問いかけは、「親のため」ではなく、「こどもに考える機会を与えられる」ものを出来るように、質問力を高められるように頑張りたいです。
また是非参加させて頂きたいです。」
といった感想をいただけました。

参加してくださった皆様ありがとうございました。

参加費については、
伸学会あてには80名分24万円の入金がありました。

連休が明けて火曜日に、
丸ごと熊本県の義援金口座に送金してきました。

残りの方たちはご自身で直接お振込みしてくださっています。

被害に遭われた方々が日常を取り戻せるように、
これからも支援を継続していこうと思います。


私は子どもたちにもこういったボランティア活動には
積極的に参加するようになってほしいと思っています。

なぜなら、ボランティアに従事することは、
自分自身の幸福度を高めるためにとても大きな効果があるからなんですね。

「情けは人の為ならず」というのは本当のことです。
人のためではなく自分のためになるのです。

そのことはこんな社会実験で確認されています。
(動画でもまたちょっと違った角度から解説しています:https://youtu.be/fnrmqRdyfyo )


カナダのバンクーバーで、
研究者たちのグループが、
通行人に実験に協力してもらえないか頼みました。

そして、参加することを承諾してくれた人には
「どれくらい幸せか」
を尋ねたうえで電話番号を教えてもらい、
謎の封筒の1つを渡しました。

封筒の中には5ドル紙幣と、
短い手紙が入っています。

この手紙にはAとBの2つのパターンがあります。

Aには
「今日の午後5時までに、自分へのご褒美か、
必要な支払いのどちらかのためにこの5ドルを使ってください。」
と書かれていました。

Bには
「今日の午後5時までに、だれかへの贈り物か、
チャリティーへの寄付のためにこの5ドルを使ってください。」
と書かれていました。

このお金の使い方の違いは、
被験者の幸福度にどのような影響を与えたでしょうか?


その晩、一人ずつに電話をかけていき
「何にお金を使ったか?」
を尋ねました。

Bグループの他人のためにお金を使うよう指示された人たちは、
ちゃんと指示を守って
ホームレスにお金を与えたり、
チャリティーに寄付をしたり、
家族のためにオモチャを買ったりしていました。

続けて、
「今どれくらい幸福と感じているか?」
についても尋ねました。

すると幸福感については、
意外な傾向が数字でハッキリと現れました。

他人のためにお金を使った人々は、
1日の終わりに自分のために使った人よりも
明らかに幸福感が高まっていました。

もちろん実験への参加を頼んだ朝の段階では、
AグループとBグループの間で、
幸福感の平均には違いは見られなかったのに、です。


他にも、たとえば米の科学誌サイエンスに掲載された論文によると
「ボーナスの3分の1を社会のために使った人たちは、
社会のためにまったく使わなかった人よりも、
幸せ指数が20%高かった」
そうです。

それから、ハーバード大学の研究では
「プレゼントを買ったり、
慈善事業に寄付した人は、
1日の終わりに幸福度が大きく高まり、
自分のためにお金を使った人の幸福度は変わらなかった」
という結果が出ています。


そして、もう1つ注目すべきことがあります。

慈善行為によって幸福感が高まることは
個人の収入によらず普遍的なことのようです。

先の実験は裕福な人が多いカナダという先進国で行われましたが、
同じ実験を一人あたりの収入が世界の下位15%に入るウガンダでも行なったところ、
やはり他人への善意の行動が幸福度を高めるという結果が出たのです。


他人のためにお金を使うことは、
自分のために使うよりも幸福度が高まるという傾向が、
様々な研究によって数値で実証されています。

ちなみに
「チャリティーに寄付することは、
家庭の所得を2倍にするのと同じくらい幸福度に貢献していた」
という研究結果もありました。

あなたが
お子さんには将来幸せになってほしいと願うのであれば、
一生懸命勉強させて学力と学歴を身につけさせ、
「稼げる大人」に育てることよりも、
他人のために自分のお金や時間を投資することができるマインドを身につけさせることの方が近道なのかもしれませんね。

ということで、
私も個人で振り込みをしておきました。

日々忙しくて身体は疲れていますが、
心は充実していて素晴らしい気分です。

あなたも
先の実験のBグループのように、
お子さんに500円玉を1つ握らせて
「今日の午後5時までに、だれかへの贈り物か、
寄付のためにこの500円を使って来なさい。」
と言ってみるのはいかがですか?


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