「自立、挑戦、奉仕」の精神の下で〜洗足学園2017~

伸学会進路指導部の高橋です。(写真は文化祭に行った尾本)
洗足学園の塾対象説明会に行ってまいりました。
内部を撮る写真がNGということで残念でしたが、ホームページだけでは伝わらない活きた情報をお届けしたいと思っております。

まずは校長先生のお話から。一番印象に残ったのが
「これからの時代は不連続不確実の時代と言われる。
そこで必要になることは対応力。
教育は時代の要請に合わせて、日々変化すべきである。」
私たちも日々変化していこうとしている新しい塾なので、非常に共感できるお言葉でした。

では実際どういう変化をしていこうとしているのか、広報部長の玉木先生からお話がありました。
そのなかで特に強調されていた2つをご紹介したいと思います。

① 模擬国連(http://www.senzoku-gakuen.ed.jp/pdf/jmmun_final.pdf)
各国の生徒たちがある学校に集まり、現実の国連と同じことを行います。
決められたテーマのもと、自国の利益を主張し、他国との利益と交渉して、上手く各国に自国の主張を認めさせる。またロビーで事前に他国の大使役の人々と調整し、本会議の場での賛成反対票を自国有利にしていく、、、。
外国人相手なのでもちろん使う言語は英語です。
その中でも聞いていて最も驚いたのが、日本人だから「日本の大使」役ではないということです。
ある外国の大使役になってその外国の歴史を学んで、思考の背景を考察して、
会議のテーマに沿って発言し、その国の利益に繋げなければなりません。

これを年1回行うそうです。相当レベルの高い「他流試合」ですね。
参加する生徒さんは、英語力はもちろん外国の現在とその歴史を知り、相手の立場に立って考える力、そしてどこまで自国の利益を追求できるか交渉する力、人前で話す力、度胸いろいろなものがいっぺんに鍛えられますね。
激動する社会において必要とされる資質の訓練が丸ごと詰められているようです。

② 文化祭におけるインタビュー
洗足学園の文化祭はすべて生徒の自治によって行われます。
2年前の生徒会長が企画したのが、現在の拉致問題について横田ご夫妻を招待してインタビューするというものでした。
このまま何も用意せずに文化祭当日を迎えたら、女子高校生たちは「へーそうなんだ、なんかかわいそうだねー」という感想で拉致問題を片づけてしまうだろうと危機感を覚えた生徒会長は、地方自治体の(川崎市の)拉致問題対策課に自らアポをとり、失礼のないように拉致問題について真剣に調べ上げ、質問を用意してから市役所を訪問したそうです。
さらに!その熱心に用意された質問が市レベルでは答えられる範囲を超えていて、高校生がこれほどまでに拉致問題について調べてくれたと胸を打たれた課長さんは、当時の拉致問題対策大臣までつなげてアポを取ってくれたそうです。
忙しい大臣が用意してくれたのは20分。生徒会長さんの熱は大臣にも届きます。インタビュー後の予定を後ろにずらして、生徒会長さんの質問に答える時間を40分延長してくれたそうです。

これぞアクティブラーニングの見本というべき行動ですね。
誰からもおしつけられることなく、誰からも指示されることなく自ら知りたい、自らやりたいと思った企画を立案し、実行に移す。高校生の時点でこのような経験を得たことで、校長先生がお話しされていた「変化の速い社会に対応する力」をより一層伸ばすことができるでしょう。

上の二つを筆頭に洗足学園は様々な可能性を提供されています。
土曜日に月謝とは別費用でありますが講座を用意されています。
例えば、、
フランス語中国語講座
洗足学園OGのチューターさんが勉強を見てくれるチューター補習制度
洗足学園卒業生が自分の仕事の生の声を紹介する講演会(最近だと銀行の支店長さんがいらっしゃったそうです)
などなど。

自らの意志さえあれば、望んだものが用意されている。
「自己実現とは何か、可能性とは何か」を教えてくれる、そんなポジティヴな学校です。
多様化する現代の保護者様や中高生のニーズに応えるべく、これからも変化していくのでしょう。

最後に入試情報です。
伸学会の過去のリポートにもあるように、ここ最近の洗足学園は中学受験4大模試での80%合格偏差値が軒並み上がっています。
そのあとを追うように大学合格実績も年々上昇し、人気に拍車をかけています。
2016年と2017年度の入試比較での学校側からの考察がありました。
以下は手続き率に関してのデータです。手続き率とは「合格者の中で入学手続した人が何%いるのかという割合」です。

2017年度 前年比
第1回 80.2% +0.4P
第2回 28.2% -14.3P
第3回 74.6% +1.6%

2017年度の特徴として、-14.3pと第2回試験の大幅な手続き率の低下がみられます。このことが示すのは、2日の試験を洗足学園よりも志望順位の高い学校を1日に受け、その抑えとする上位の受験生が昨年よりも増えたということです。

辞退者の進学先もアンケートでとっているそうです。以下内訳です。
豊島岡女子14名(昨年比+2)
鷗友学園10名(-7)
フェリス22名(+6)
雙葉8名(+4)

洗足学園第1希望の受験生さんは、1日2日でダメだったとしても決して諦めずに5日の合格を目指すべきですね。
今まで早々に諦めてしまう受験生をたくさん見てきました。
5日まで気持ちを持たせるのはなかなか難しいことですが、今後は2日の試験のレベルが高くなった分、より一層の気持ちの強さが試されていると思います。

以上、洗足学園説明会リポートでした。

 

目黒校 高橋史人

学校紹介一覧
「自立、挑戦、奉仕」の精神の下で〜洗足学園2017~
能動的に人生を創る~品川女子学院2017~
今を生きる。そして、未来へ。~東京都市大付属中学校・高等学校2017~
慈愛(あい)と誠実(まこと)と創造~鷗友学園2017~
捨我精進(自分を生かすために我を捨てる)~田園調布学園2017~
学習塾が勧める中高一貫男子校~京華中学校~
Only One for Others 他者のために生きる個人 ~聖学院~
28project~品川女子学院2016~/a>
今を生きる。そして、未来へ。~東京都市大付属中学校・高等学校2016~
女子に「自ら判断する力」を~神奈川学園2016~
ノブレス・オブリージュの下に ~東京都市大等々力中学校・高等学校~
教育内容も建物も改革中~文教大学付属中学校~
徳においては純真に 義務においては堅実に ~横浜雙葉中学校~
理系大学進学率75%超!~芝浦工業大学中学高等学校~
「能動的に人生を創る女性を育てる」~品川女子学院2015~
都心の伝統校~三輪田学園~
「夢をみつける」「夢をささえる」「夢をかなえる」~神奈川学園2015~
共学化!進む学校改革!~三田国際学園~
大手予備校のサテライト授業が受けられます~青稜~
英語教育NO1~八雲学園~
「進学校」から「名門校」へ~洗足学園学校訪問~
帰国子女率ダントツ!~頌栄女子学院~