今を生きる。そして、未来へ。~東京都市大付属中学校・高等学校2017~


伸学会進路指導部の高橋です。
東京都市大付属中学校の説明会に行ってきました!
前身は武蔵工大附属中学校で、こちらの名前の方がなじみのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私もその一人です。

 

小田急線成城学園駅から徒歩10分、東急田園都市線二子玉川駅からバス10分の位置にある男子校です。
すぐ近くに東宝撮影所があり、ゴジラがどーんと実物大(?)で出迎えてくれました(笑)。

 

1日午後、2日、4日、6日の4回にわたり、総志願者数3059名を集める規模の大きな入試が行われます。
当日朝7時まで事前申し込み無しでの出願受付もしていますので、ギリギリになってからでも受験できます。
2017年の入試の合格率80%偏差値は以下の通りなので、参考にしてみて下さい。
(II類) 四谷大塚59
(I類)  四谷大塚55
(説明会で直接発表されたものです)

 

正門から入ると右隣に校庭が見えました。
オール人工芝!広いです!
天候に左右されずに、外で体育の授業が行われます。
当日も小雨でしたが、全く問題なく生徒さんたちが元気に走り回っていました。
サッカーの公式戦のグラウンドに選ばれています。

 

体育館も広かったですね。

 

こちらはトレーニングルームです。
中学生は利用禁止で、高校生から利用できます。

 

これだけ充実した環境であれば、子供たちもしっかり身体を鍛え、心身ともに成長していくことができそうです。

 

続きまして食堂です。
自分が通った高校には学食というものがなかったので、学食があること自体に感動します。
学食があると、何かあってお弁当を作れないときにも安心ですね。

 

文房具売り場も充実していました。
子供の安全への配慮から、生徒が校外に出ないでも良いようにしているそうです。

 

都市大付属中学校の教育内容面での「売り」を挙げるとするならば、2つあります。
A グローバル!
B 理科の実験!

 

A「グローバル」
1:帰国生入試とグローバル入試
帰国生入試→直近3年以内に日本に帰国した生徒対象(英検準1級程度)
グローバル入試→海外経験がなくても英語力に自信のある生徒対象(英検準2級程度)
これらが1/6に毎年行われます。
ここで合格した生徒さんたちは、オールイングリッシュの特別授業を中1から希望制で選択できるそうです。
英語のできる生徒たちが、より一層成長できる体制が整えられています。

 

2:旅行行事
中3 京都・奈良旅行(全員参加)
マレーシア異文化体験(任意参加)
高1 アメリカ研修旅行(全員参加)
ニュージーランド語学研修(任意参加)
コミュニケーション能力を育てることを目的とした宿泊体験が行われます。
最初に中3の段階でまず自国ニッポンを知り、外国人に自分の文化や歴史を説明できるほど理解することを求める狙いがあるそうです。
そして、マレーシアのテメロー村で家の敷居がないようなホームステイで「アジア人とは?」を考えさせ、
アメリカのサンフランシスコのUCLAとの交流で「世界最先端の技術」に触れ、
ニュージーランドでは、「自らの英語の会話レベルが低いことを痛感」して、日本に帰ってきてからの勉強の大切さを意識させる。
中だるみしやすい中3・高1の時期に、自分が何のために勉強をするのか目的意識を確認させることは大切です。
これからの社会で求められる人間に育てたいという学校の意図が伝わってきます。
保護者様のニーズにも合致しているのではないでしょうか。

 

B理科の実験
都市大付属中学校では、理科の実験授業が週1回のペースで行われます。
理科室が物理、化学、生物、地学の4種類に分かれていて、1クラス40人を2つに分け、20人単位で実験を行います。
生徒さんたちをより細かく指導したいという狙いがあるそうです。
他校と比べても、理科に力を入れている学校だということがわかります。

 

もちろん実験レポートも中学生、高校生で課されます。
中学校はアウトラインつき、高校生はアウトラインなしで量も増やして自由形式で書くそうです。

 

こうしたレポートで考察をまとめることは、理解を深めるためには必須です。
そのため現在どこの学校でも、以前に比べてレポート課題を増やしています。
しかし、レポートの書き方は、下手に自由度が高すぎて生徒に投げっぱなしにすると、子供たちが混乱します。
そのせいで、かえって理科嫌いになり理解が低下することもあるのです。
理科は小学生へのアンケートでは好きな科目1位ですが、中学生では嫌いな科目2位へと転落します。
ここにはそういったことも原因になっているのではないかと思います。
その点都市大附属は、丁寧なレポートの書き方指導を行っているようで安心ですね。

 

2017年2月の入試問題の説明も行われました。
各教科の先生方が強調されていたポイントをまとめました。

 

国語:記述は採点基準となる、点をあげる「要素」を増やしている。
そのため満点解答はほぼないが、書いた生徒には部分点をどんどんあげている。
漢字は意味からきちんと覚えてほしい。

 

算数:合格者と不合格者の正答率の差が一番出たのが、図形の連比と場合の数。
場合の数は書けばわかるのに、理解せずに公式の丸暗記の生徒が多いのではないか。
(確かに、図形の連比の問題は四谷偏差値60を分ける問題だと長年感じておりました。

 

社会:都市大付属は理科を重視する理系の学校であり、社会は基本的事項の確認さえできてれば得点できる問題をつくっている。
漢字で正確に書くこと。

 

理科:制限時間内でしっかりと考えてほしいので、問題数を昔の40問から現在の25問にしている。
その方針に今後も変わりはない。
物理の問題が最後にあるので、時間切れの生徒が多かった。
浮力の問題は全部あっているか、全部間違っているかと理解の差が出てしまう問題であった。

 

とのことでした。2018年の入試でも基本的な方針は変わらないので参考にして下さい。

 

以上です。
総じて学校も子供たちも改善していこうという雰囲気につつまれた説明会でした。
都市大付属中学校、お子様の進路の選択肢の一つにいかがでしょうか?

 

都市大附属中学校公式Webサイト

 

文責:目黒校 高橋史人

 

学校紹介一覧
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