- どこにも載っていない学校紹介~八雲学園レポート~(2017年09月13日)
- 「自立、挑戦、奉仕」の精神の下で〜洗足学園2017~(2017年08月01日)
- 能動的に人生を創る~品川女子学院2017~(2017年06月10日)
- 今を生きる。そして、未来へ。~東京都市大付属中学校・高等学校2017~(2017年06月04日)
- 慈愛(あい)と誠実(まこと)と創造~鷗友学園2017~(2017年06月03日)
- 捨我精進(自分を生かすために我を捨てる)~田園調布学園2017~(2017年05月31日)
- 学習塾が勧める中高一貫男子校~京華中学校~(2017年05月04日)
- Only One for Others 他者のために生きる個人 ~聖学院~(2016年06月14日)
- 28project~品川女子学院2016~(2016年05月31日)
- 今を生きる。そして、未来へ。~東京都市大付属中学校・高等学校~(2016年05月18日)
八雲学園 9/1塾関係者対象説明会リポート
目次
①どうなる!?共学化
②どこにも載っていない学校の内部施設をご紹介
③真の「グローバル」とは?
④2018年度から!帰国生入試
こんにちは、目黒校高橋です。
先日八雲学園の説明会に行ってきました。
共学化されることが発表され、今話題になっている学校ですね。
説明会後の校内見学では、なんと八雲の先生にマンツーマンで学校施設を案内していただけました!
なんという幸運!
ここぞとばかりに細かい質問をぶつけてきました。
①どうなる!?共学化
そう、繰り返しになりますが、今年の中学受験界のトピックといえば、やはり八雲学園の共学化です。
男子教育を始めるにあたり、日本人の武士道精神とイギリスの「Knight」の精神を併せ持った男性に育てることを理念としているそうです。
やはり現在の保護者様のニーズを汲み取った、私立中学校ならではの意識の高さが表れています。
公の場に出た時に、1人の男性として優れた立ち振舞いが自然にできるような心構えを10代のうちから教育しようというのが良いですね
ただ初年度ということもあり、細かいところはまだ決まっていないこともあるそうです。
男子の生徒数が実際に定まらないといろいろ決められないことも多いそうで、、、
とりあえず私が気になったことを3つ聞いてみました。
Q1男子トイレどうするの?
→これから増設しますとのことです。(説明会会場であった体育館にはすでにありました。)
Q2男子の部活どうするの?
→まだ決まっていません。希望者の人数次第だそうです。
Q3制服は決まった?
→これは決まったそうです。今の生徒さん達のニーズにお応えできるように、タイ、パンツ、インナーともに5色から選べるつくりとなっています。
制服も現在のニーズに応え、選択の幅を持たせているのが良いですね。
きちんとした身だしなみができるような男性に成長してほしいという意図も見えます。
②どこにも載っていない学校の内部をご紹介
調理室
⑴ジェラート機、肉まん機、かき氷機
調理室を案内していただいた際に紹介された「売り」の3つです。
文化祭など年に1,2度イベントの際に使用します。
生徒とふれあうことが大好きな近藤校長が購入なされたそうです。
こういう機会があると、生徒と校長をはじめとした教員との距離が縮まって、信頼関係がぐっと深まりますね。
⑵伊万里焼の食器
なんと!実習で使う食器は、本格志向で伊万里焼を揃えているそうです。
学校生活の日常から意識せずとも教養をたくわえることができますね。
職員室
めったに見せてもらえない職員室の中を見学させていただけました。
⑴職員室前のカウンター
中間期末試験前には生徒の質問の列ができ、このカウンターで先生が質問に答えるそうです。
生徒さん達へのいろいろな心遣いが随所に現れています。
⑵防犯カメラ
生徒さんの安全を見守る防犯カメラです。2011年の東日本大震災のあとに導入されたそうです。
⑶英語教諭以外も特訓!
八雲学園では毎日単語を5個ずつ、どの時間でも復唱するそうです。
当然、英語以外の授業でも同じ英単語を復唱します。
英語以外の先生たちも職員室で今日の単語を勉強して授業に臨むそうです。
こうした毎日の積み重ねは必ず力になります。
理科室
顕微鏡が1人1台使えるようにそろってあります。
さらに、先生の解説がわかりやすいように、生徒の近くにそれぞれモニターが4つ設置されていました。
先生の手元の映像が詳しくモニターに映ることで、より理解が深まり、記憶に残りやすい授業になりますね。
教室
⑴救急箱
ひとつ驚いたのが各教室にけっこう本格的な救急箱があったことです。
有事の際にすぐに応急処置ができるように置いてあるそうです。
AEDも4か所設置されているそうです。
生徒さん達の安全面への配慮もばっちりですね。
⑵イス
上着がしわくちゃにならないように
このように、ちょうど背もたれの部分にかけられるつくりとなっていました。
随所に生徒への心遣いがみられるのが八雲学園の特徴だと感じます。
図書室
入った瞬間に雰囲気が違いました。
おしゃれを意識しながらも、落ち着いて生徒が勉強したくなる空間づくりをされています。
中間期末前になると満席になるそうです。
うらやましい、、、。
テラス(屋上)
体育祭などの打ち上げで、先生がここで焼きそばをその場で焼いて振る舞ったり(先生が言い出しっぺ!)
クリスマスの時期にはツリーをライトアップして飾ったり、、、。
多目的広場ですね。
このようなことの積み重ねで、生徒と先生の距離が縮まり、信頼関係が深まっていきます。
以上で、学校施設紹介は終了です。
いろいろと生徒さんへの心遣いが見て取れたので、とても興味深いものでした。
③真の「グローバル」
説明会での英語担当の先生のお話より。
「巷ではグローバル、グローバルと盛んに叫ばれているが、多くの中学校で行われている英語のカリキュラムは、日本人によって作られている。八雲学園のカリキュラムは、姉妹校であるCateSchoolの講師によって作られたものを流用している。これこそが真のグローバルである。」と強調されていました。
グローバル化に対応するには、英語力だけでなく、英語の思考回路を学ばなければならないという問題意識です。
例えば、海外では自分の主張をはっきりと言うことが求められます。
しかし、日本人の思考回路はそのようにはなっていません。
日本語は主語の省略が多かったり、あいまいな表現が多いのです。
これは日本が島国で、単一民族国家であることによる「言わなくても分かるでしょう、分かってよ」という考えが原因です。
これが良いか悪いかは別にして、単純に日本人が日本人の思考回路で「伝えたいと思ったこと」をそのまま英語にしても、それでは外国人には伝わらないのです。
そこで、外国人が作ったカリキュラムで、英語の考え方の本質に触れ、日本にない概念を学ぶことには意義があります。
英語力と英語的な思考回路を同時に学ぶのは大変かもしれないですが、そうやってビシビシ鍛えてもらえるのは良いことですね。
④2018年度から!帰国生入試
八雲学園では2018年度から帰国生入試が始まります。
(試験日) 12月13日(水)
(科目)英語または国語、算数、面接(保護者同伴、10分程度)
(特待生制度)2月1日からの一般受験に出願でき、特待生に複数回チャレンジ可能
(合格発表) 当日
(入学金振込) 2月13日(火)15時まで
英語の問題はTOEICのような英語で問いが書かれている問題ではなく、多くの中学校の期末試験で見られるような一般的な問題でした。
入学金の振込期限が2/13ということで、帰国受験の資格がある方は12月に合格すれば、どこの私立中学にも行けないという不安から解放されて、2月からの一般生入試にどんどんチャレンジできるという利点がありますね。
以上、八雲学園リポートでした。
生徒さん達と先生の距離が近い、心遣いあふれる学校がいいなと思う方は、ぜひ受験校にご一考されてはいかがでしょうか。