【受験体験記】青稜中進学Wさんの保護者様より

この中学受験において私たちの1番の幸運は伸学会に出会えたことです。

それまで通っていた塾では行き渋りが見られ、このままでは続けられそうにない…と思い小4に上がるタイミングで新たに塾を探し始めました。

いくつか説明会に行きましたが、メンタルの浮き沈みが大きく、声が大きく、字が上手に書けない息子にどうにか寄り添ってくれるところを…と思うとなかなか決められずにいました。

その時たまたま知り合った方から「知る人ぞ知る塾」とのことで伸学会をご紹介頂き、運よく説明会に参加して小3(新小4)の冬期講習から入塾しました。

息子は通塾演習と本科・季節講習・合宿・日曜特訓と通いましたが、塾から帰ってきた時が1日のうちで一番元気でした。

学校で少し落ち込んでいても塾へ行けば気持ちが切り替えられ前を向いて帰ってくる姿に、先生方は一体どんな魔法をかけているのか、と思ったほどです。

ただ家での勉強時間は短く、主に授業の前後で課題をやっていたようですが、毎回やり終えていたかは疑問で、本人の第一志望を考えると特に小6の9月以降はヤキモキしました。

男子はエンジンがかかるのが遅いと聞いていましたが、1月に入ってもエンジンがかからないこともあるんだなぁ…とぼんやり感じてました。

(受験後息子に聞いたところ、9月以降は受験生としての自覚があったとのことでしたので、本人は切り替えて頑張っていたのだと思います。)

1月の受験は2校で連続の日程でした。

初日は緊張しながらも無事に終えて、帰宅後に課題で出された2月受験校の過去問を行ったところ、それが今までにない出来の悪さに号泣してしまいました。

一晩寝ても気持ちは切り替わらず、翌朝は遅く起きたうえに号泣。

(これは試験に行けるのか⁈)と気持ちが揺らぎましたがなんとか出発し、試験が終わるのを待つ間、秦先生にこの件をメールしアドバイスを求めました。

「受験後にぜひ塾へ来てください」とのことでしたので、本人と話し塾へ送り、その後は落ち着きを取り戻しました。

1校目は合格、2校目はチャレンジ校でしたが補欠という結果をいただき、2月本番へ向け自信を与えてくれました。

1月試験後も勉強のペースは変わらず学校へも毎日登校していました。

不安はありましたが先生からは「概ね順調」「リラックスが大事」とのことでしたので、私自身は勉強云々よりも体調管理(睡眠・食欲・元気・笑顔など)に集中するようにしました。

本番1週間前に三者面談で併願パターンの相談にのっていただいた時「2月1日に第一志望校を受験するか、検討できるまでに上がってきたね」と成長を実感させてくださった上で、「受験は5日までだよ!」「不合格が出ても気持ちを落とさず目の前のことに集中する」と声をかけて頂きました。

併願パターンは直前まで悩みましたが、最後は息子の「ここまで頑張ってきたから、第一志望に挑戦したい!」との決意で2月1日に第一志望校を受験することにしました。

2月1日。体調崩すことなく受験会場に送り届けることが私自身の最初のゴールだと思っていたので、午前(1校目)午後(2校目)とタイトなスケジュールを順調にこなせた事にひと安心しました。
しかしそれも束の間、22時半に2校目の不合格がわかると途端に落ち着かなくなり私は一睡もできませんでした。

2月2日。朝起きてきた息子に不合格を告げると「算数の計算問題落としたら無理だよね」と冷静に受けとめ3校目に向かいました。
向かう道中、朝の冷静さとは裏腹におしゃべりも動きも止まらず、いつもと違う息子の様子に内心動揺しました。
受験中に1校目の不合格もわかり、覚悟していたとはいえ辛かったです。
その時に1つのゴールだと思っていた2月1日が、実はスタートだったと実感しました。
3校目の受験を終え戻ってきた息子が「まぁ大丈夫だと思う」と言ったので、それで私も少し落ち着くことができました。

その日の午後、4校目には思ったより早く着いたので、気分転換に公園で体を動かしてから会場に入りました。
その夜、3・4校目ともに合格をもらうことができたので、あとは3日・5日と第一志望に再度チャレンジするのみとなりました。

2月3日受験。終わった後はそのまま塾へ向かい、5日の受験対策にあてました。

2月4日受験なし。3日の不合格がわかり、塾へ行き5日の受験対策をしました。

2月5日最後の受験。朝起きて算数の勉強をしてから向かいました。
「受験は5日まで」との先生の言葉を肝に銘じていたのだと思います。
朝はいつもはオンラインテストをやるくらいだったのに、机に座って真剣に取り組む姿に胸が熱くなりました。

学校に着いてzoomを繋ぐとたくさんの先生が待っていてくださり、それに背中を押されるように受験会場へ入りました。

受験後お昼を食べていると「これで受験が終わってしまうのが寂しい…」と話しており、私も同じ気持ちでした。

結果として第一志望には届きませんでしたが、本人は「やりたいこと全部できた!」「頑張った」「ありがとう」と繰り返していました。

特に受験期間の5日間は、結果に一喜一憂することなく、とにかく前を向いていました。

「受験勉強はいつが一番大変だった?」と聞くと「2月4日」と言ってました。休憩なしで算数を解き続けていたそうです。

なかなか変わらないと思っていた息子も受験を乗り越え、ここへきて成長した姿を見せてくれています。
あのヒリヒリとした5日間も細々とした日々の出来事にあっという間に押し流されていく様に、中学受験は日常の一コマであったと実感しています。

尾本先生はじめ先生方には大変お世話になりました。
特に秦先生には親子共々支えていただきました。
私は周りと比べて息子の「ない」ばかりに目を向けてしまいがちでしたが、目にみえる形と言葉で息子が成長していることを実感させてくださり、いつも息子の「ある」に目を向けてくださいました。
在り方における大切な視点を得られたことは私たちの財産となりました。

本当にありがとうございました。

長くなりましたが、最後にやってよかったと思うことです。

・受験会場の下見(複数のサイトでルートを確認。実際に歩くことで当日落ち着いて行動できました)

・勇気づけられる言葉を目にみえる場所に貼る

・歴史マンガの購入

・月刊伸学会を読む

・不安なことは先生に相談する

・伸学会主催の学校説明会に参加する

・出願は早めに済ませる(直前まで出願はできますが、ダブル・トリプルになっても予め済ませておくことで心の余裕と覚悟ができました)

・オンラインテスト(家で机に座り勉強するハードルは高かったですが、オンラインテストは朝や移動中などサクッとできるので助かりました