武蔵中学校進学J君の受験体験記

小学校3年の時、息子が

「自由な学校に行きたいから受験する」

と言い出し、我が家の中学受験はスタートしました。

合格実績だけを声高にPRし、勉強について行けない子には冷たい、という噂ばかりを聞く大手塾に違和感を覚え、塾選びは難航しました。なかなか決められずにいる時、昔からの友人の菊池(敢えて呼び捨てで書かせていただきます)が開いた塾の雰囲気がなんとなく気になり、久しぶりに菊池に連絡して伸学会に入れてもらうことにしました。

それから3年間、最終盤に週5回塾に通いほぼ勉強漬けになる時にはさすがに少し疲れが見えましたが、総じて明るく塾を楽しんで、受験を走りきってくれました。

思い返してみると、

「塾にきちんと行き、宿題を(可能な限り)きちんとやる」

ということ以外、特別にやったことはほぼありませんでした。家庭教師を頼むことも、他の塾に試しに行くことも(他の塾の模試は多く受けましたが)、特別な参考書を買って追加でやるということもほぼありませんでした。

先生方が、うまく声をかけ必要な課題を与え、見事に成績を伸ばしていただけました。過去の試験結果を見返してみると、4年生から6年生にかけて、偏差値は20近く上がっていました。

受験校選びは、5年生の秋頃から説明会や文化祭に行き始めました。男子校か共学か、伝統校か新しい学校か、などにこだわること無く、なるべく多くの学校に足を運ぶことを意識しました。多彩な学校を多く見ることで、息子の中でも、どういった学校が自分にピンとくるか、だんだんと整理されていったように感じました。最終的には、20校近くを見に行き、

「行きたい学校は武蔵・芝・桐朋・東京都市大学付属」

と、はっきりとした自分の意志を持つようになりました。いずれも自由な校風の男子校で、最初に本人が言っていたことが3年間かけて具体的になったと感じました。

 伸学会の授業の進度は、他のSやWといった大手塾よりもゆっくりです。また、いわゆるトップ校の合格実績では比較になりません。息子が御三家の一つである武蔵に行きたいと言い出した時に、そういった塾との差が全く気にならなかったというと嘘になります。実際そういったことを気にして他の塾との併用をアドバイスされることもありました。しかし、息子が塾の終わりに毎回友人と楽しそうに出てくる様子を見ていて、きっとこの塾に通えば、良い結果がついてくると感じるものがありました。

 先生方は息子の特徴をよく見て、成績や苦手分野だけでなく、性格もよく考えていただきました。それらを考慮の上で、課題を出し、声をかけていただきました。6年生の秋に受けた武蔵入試の模試の合格率は30%でした。しかし、先生方は全く焦ること無く、淡々と過去問の計画を立て、苦手分野の克服に向けたアドバイスをし、本番の2月1日に向けて着実に成績を伸ばす計画をたててくれていました。12月の武蔵入試の模試では合格率70%まで上がり、1月には過去問も安定して合格点をクリアできるところまで実力をつけることができました。

伸学会はそういったことをすべての生徒に平等に自然にやってくれています。こうした教育は絶対大きな塾はやってくれないものと確信しています。そうした伸学会の良さは、偏差値の高い順に合格実績をPRする他の塾と異なり、すべての合格結果をあいうえお順に記載した表を作るところに、最も象徴的に現れていると思います。

 3年間の受験が終わったいま、友人の子供にも心から勧められる塾に出会えたことが本当に幸運であったと感じています。

 

最後に、

「中学受験はゴールでは無い、その後も勉強を続けられる勉強の習慣を身につける」

という伸学会の素晴らしい教育理念を全く無視し、受験終了後1秒も勉強せず、ゲームとYoutube三昧の息子を見て、4月からの学校生活に一抹の不安を抱いていることを申し添えて、我が家の合格体験記とさせていただきます。 

 

先生方、スタッフの皆様、3年間本当にありがとうございました!!