【受験体験記】田園調布学園中進学 Sさんの保護者様より


初めて経験する受験期間の5日間は、とても長く感じた。
娘が体調を崩さずにベストを尽くせるか、受験の結果をどう受け止めるのかと考える日々は、胃も痛かった。
受験を終えた娘に、「中学受験をしてどうだった」と感想を聞くと、「うん、楽しかったよ。特に最後の1 年間」と笑顔の返事。
「でも合否の瞬間を思い出すと今も緊張する」ともいう。

3 年間を振り返れば、「中学受験という選択肢もあるよ。勉強も塾も合わなかったら無理せずやめていいよ。楽しく勉強できるなら続けたらいいよ」と娘に言って、最初は大手塾に通うことになった。
まだ人生経験の少ない娘には、「やめる」と言うこと自体がとても重いものだったと分かったのは5 年の秋だった。
5 年生になり通塾の回数が増えると、体力のない娘は途端に時間に追われるようになり、一番苦手な算数の勉強が後回しとなっていった。
得意な教科は授業が楽しく進んで取り組むが、苦手な科目はどうせやっても点数は取れないとやる気がでないようで、徐々に算数から目をそらすようになった。

受験をやめたり、塾を変えてもいいと提案しても、「やめたくないから算数頑張る!」の一点張りだった。
かたくなにやめたくないと言っていた理由は、「いったん入塾したら受験が終わるまで通うのが当然で、途中でやめるなんて逃げるみたいで嫌だ。」と、予想外の答えだった。
このまま算数嫌いになり、勉強も嫌いになっては本末転倒だと時間をかけて話をした。
そんな時、伸学会のHP で長文の理念を読み、この塾で学習をしたらもっと気分よく勉強できると思い、「転塾は逃げるのではない。状況に応じて塾を変える事も大事」と、説得を続け、最後は納得して転塾することになった。

伸学会に通塾を始めてから娘は大きく変わった。
とても楽しそうで、生き生きとし、穏やかになった。

先生は宿題の量や、図や式を書くなど、基本的な事や忘れている多くの単元も丁寧に根気強く教えてくれた。
算数から目を背ける事がなくなり、前向きに取り組む姿がうれしかった。
算数の成績も少し回復してきた。  

しかし、11 月の模試では偏差値が悪くかなり落ち込んでいた。
そんな時も、先生と話をする事で自ら気持ちを切り替える事ができるようになっていた。
娘が先生を信頼している事を改めて感じた。
伸学会に通塾を始めてからの親の出番は、体調管理とお弁当作り、帰りのお迎えだけで、基本見守るだけだった。
睡眠時間はできるだけ確保し、免疫力が落ちないように気を付け、10 月からは寝る前にR-1 を飲むのが日課になっていた。

入試期間は、毎回「誰か先生、応援に来るかな、来てないかな」と先生や友達との楽しい塾での様子を話していた。
先生を見つけるとリラックスして写真撮影もしていて、他の塾の応援には見ない温かさを感じる光景だった。

さて結果は、娘が毎回HP で確認。
第一志望校は二回とも不合格。
不合格を画面で確認した時のあの娘の悲痛な顔を忘れることはないだろう。
本人の落ち込みは大きかったが、翌朝、先生から電話をいただき午前中から塾に行った。
翌日の受験校に向けて対策をし、いつも通り帰ってきた。
落胆した娘の精神面のフォローも先生方にしていただき、本当に助かった。
不合格の時の対応はイメージしていたが、娘と自宅にいても何もできず、気持ちも切り替わらなかっただろう。

その翌日受けた第二志望校には合格。何度も何度も確認した後、満面の笑みがこぼれていた。
ここが進学する学校になった。
チャレンジ校と安全校と位置付けた学校は想定内の結果で、逆転合格も下剋上合格もなかったけれど、この数日間で、合否の悲喜を経験した事は、今後の人生の大きな糧となるだろう。

先生方が、親身になって熱心にご指導してくださったおかげで、有意義に勉強をする事ができました。
そして、算数嫌いになることなく、諦めずにやればできると思うまでになりました。
これからも身につけた正しい勉強方法を忘れずに、学んでいって欲しいと思います。
本当にありがとうございました。

この先、悩んだり、壁にぶつかった時には、きっと先生方に会いに行くと思いますので、その時はまたよろしくお願いいたします。