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こんばんは。
夏期講習で忙しい日々を過ごしている菊池です。
この夏はけっこうたくさん授業に入っていて、
普段担当していない子たちもたくさん見る機会がありました。
日ごろ担当していないクラスは
勝手がわからないところがあるので大変という面もありますが、
他のスタッフがどんな指導をしているか知ることができるので、
塾の代表としては大切な機会でもあります。
塾として統一してこうしようと決めていることもありますが、
その枠の中では各担当の裁量で幅広く自由にやっているので、
「そんなことしてるんだ」
というのがわかるのは面白かったりもしますね。
さて、今回のメルマガですが、
「子どもの賢さって、モチベーションであっさり変わりますよ」
というテーマでお話ししようと思います。
なぜこんなことをお伝えするかというと、
「人の賢さ」とか「IQ」みたいなものって、
固定的でなかなか変わらないと思っている方が多いからです。
こうした考え方は、
ある意味では正しい面もあるのですが、
間違っている場合も多いです。
人は持っている能力を
フルに発揮していないことがとても多いのです。
ちゃんと能力を発揮できている人が
その能力の上限を伸ばしていくことは時間もかかり大変なことですが、
能力を発揮できていない人が本来の能力を発揮できるようにするのは
意外と簡単なことだったりします。
そのことを示すこんな研究があります。
「やり抜く力 GRIT(グリット)」でおなじみの
アンジェラ・ダックワース博士が、
「モチベーションがIQのスコアにあたえる影響」
を調べました。
その結果、インセンティブ(ご褒美)によってIQはかなり変わることがわかりました。
https://www.pnas.org/content/108/19/7716
どのくらい変わるかというと
・IQが平均より高い人の場合は、モチベーションが高いかどうかでIQが約4変わる
・IQが平均より低い人の場合は、モチベーションが高いかどうかでIQが約14変わる
(数値はウェクスラー式換算)
ということでした。
IQが14違うって、
人生が大きく変わるレベルの差です。
ご褒美1つでこんなにIQが変わるって驚きですよね。
もしかしてIQが低い人って、
モチベーションが低いから、
持ってる能力を発揮してないだけなんじゃないの?
本当はもっとすごい能力を持ってる人がいっぱいいるのでは?
そんな風に思わされます。
もしそうだとしたらもったいないですよね。
これって子どもの勉強においても、
そのまま当てはまる話だと思います。
成績が悪い子でも、
輝く何かを持っていることって多いです。
社会の歴史は覚えられないのに、
大好きな昆虫のことはやたら詳しいとか。
あるいは漢字テストの成績は悪いクセに、
戦国武将の名前を漢字で書けたり、
日本全国の駅名を漢字で書けたり。
そんな子って本当に多いんです。
モチベーションによって脳の働きが全く違うというのがよくわかります。
だから、子どもの成績を上げようと思ったら、
まずは勉強のモチベーションを高めることが大事です。
宿題をやらせること、
ただ作業をさせることが目的なら、
叱って無理やり勉強させても良いかもしれません。
目の前の作業は嫌々でもこなしてくれるでしょう。
ですが、そういった勉強のさせ方ではモチベーションが上がらず、
脳が働きませんから、
結局やったことは身になりません。
それでは意味が無いと思いませんか?
もしそう思うなら、
本人がやりたいと思わせる方法を学び、考え、
実践していきましょう。
アンジェラ・ダックワース博士の研究から考えると、
もしお子さんの成績が今あまり良くないのであれば、
モチベーションを高めることによる変化はいっそう大きいと思います。
もちろん今成績が良い子であっても、
さらなる上昇を目指せるでしょう。
お子さんの能力を引き出してあげてくださいね。
それでは。
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