東北大学の川島教授が教える脳の発達を促す方法

こんばんは。伸学会の菊池です。

YouTubeの企画で東北大学の川島隆太先生と対談を行いました。

編集が終わった動画から順次公開していて、現在2本が公開済み。


あと2本を現在編集しているところです。

出演していただくのと引き換えに、川島先生が開発した合格脳トレを宣伝していただいてOKということになっているので、ときどき宣伝が差しはさまれていますが、興味が無ければスルーしてください。

純粋に川島先生がお話ししてくれている内容自体、子育て中の親御さんにとって絶対に役立つ内容になっていると思いますので、ぜひ多くの方に視聴してもらいたいと思っています。

このメルマガの登録者の中には、動画はあまり好きではなく文章で読みたいという方もいらっしゃると思いますので、今回の記事では今公開されている2本の内容の要約をお伝えしようと思います。

家事をしながら耳で聞きたいといった場合には、上記のリンクから動画の方を視聴してくださいね。


まず、1本目の動画は「脳の育て方」についてお話ししてもらいました。

これは「脳の使い方」よりも、「器としての脳の育て方」寄りな話になっています。

運動をイメージしていただくとわかりやすいと思うのですが、正しいフォームを身に付けることで、同じ骨格・筋力でも、より速く走れたり、高く飛べたり、速く球を投げられたりするようになりますよね。

そうした体の使い方を身に付けるのも大事なことですが、体格がガリガリだったらどうやっても高い運動能力を発揮することはできません。

そもそもの骨格や筋肉を育てることは、使い方を身に付けることより大切です。

脳も、使い方を身につけさせることも大事ですが、器として脳自体を育てることがより一層大事になってきます。

そこで、川島先生に、脳を育てる方法についてまずはお聞きしてみたということです。

そして、川島先生が一番大事なこととして挙げてくださったのが、「基本的な生活習慣」でした。

基本的な生活習慣というのは、すなわち「早寝・早起き・朝ごはん」です。

これがちゃんとできていないと、どんなに勉強をしたり脳トレをしたり、子どもの発育・発達のために良さげなことをしていても何も良いことが起こらないとおっしゃっていました。

子どもに夜更かしをさせて勉強をさせるのは教育虐待だ!
みたいな話はいろいろなところで見聞きすると思いますが、たとえ虐待というレベルではなかったとしても、あるいは本人が望んでやっていることだったとしても、寝る時間を削ってまで勉強したら成長にはつながらない、逆効果になってしまうということなのですね。

じゃあ、いったい何時に寝て、何時間寝かせれば良いのでしょうか?

これは個人差があるので、一概には言えず、難しいところですよね。

川島先生は「子どもは21時には寝かせたい。塾があって帰るのが遅くなったとしても、頑張って22時には寝るようにしたい」とおっしゃっていました。

そういえば、私も小学校低学年までは就寝時間は21時と決まっていて、塾に通うようになった高学年になったら寝るのが遅くなりましたが、それでも22時過ぎには寝ていました。

火曜サスペンス劇場や金曜ロードショーを見ると、22時過ぎには眠気が襲ってきて、毎度エンディングまで見られなかったというのを覚えています(笑)

どうしても最後まで見たいもの(ラピュタとか)は録画してもらっていました。

しっかり睡眠を取っていたのは良いことだったんだなとお話を伺っていて感じました。


そして、何時間寝れば良いのかという点については、川島先生も「公式はありません」とおっしゃっていました。

睡眠が不足していないかどうかの簡単なチェック方法としては、「土日の学校が無い日に、いつもと同じ時間に目が覚めるか」を確認すると良いそうです。

これはわかりやすくて良いですね。

私も生徒指導をしていて、子どもたちの睡眠時間には気を使っているのですが、小6の受験直前期には、小6前半の頃よりも睡眠時間が必要になる子がいます。

季節的なものもあるかもしれませんが、シンプルに勉強量が増えて疲れるからという理由もあるのではないかと思います。

スランプに陥っていた子に、睡眠をしっかり取らせたら復調したということも何度かありました。

受験直前期には寝る間を惜しんで勉強させたくなってしまう親御さんが多いと思いますが、逆効果になりますのでご注意ください。


続けて2本目の動画では、子どもの脳に悪い習い事のやらせ方と、スマホ・タブレットといったICTの弊害についてのお話がありました。

習い事のさせ方については、「嫌がる習い事を無理に続けさせるのは良くないんじゃないか?でも簡単にやめさせると、あきらめぐせがつくんじゃないか?」と迷う方は多いのではないでしょうか?

これに対して、「本当につまらない、いやだと感じるならやめさせた方が良い。でも、成長が停滞していてつまらなく感じている時期だとしたら、そういう時期は誰にでもあるものだから、頑張って乗り越えていけるように後押しをした方が良い」ということでした。

人間の成長曲線についてわかりやすい解説がありましたので、もっと詳しく知りたければ動画を見てみてくださいね。

そして、ICT教育については、危険性についてお話がありました。

今は日本でも学校でタブレットを1人1台持たせることが増えてきましたが、OECDの中では学校教育へのICTの導入は遅れ気味でした。

しかし、日本に先んじてICTを導入した加盟国の研究によると、ICTを導入した国では子どもたちの学力が下がったそうです。

そのため、例えばICT導入先進国だったスウェーデンでは昨年2023年からICTを撤廃し、紙のテキスト・ノートに回帰したそうです。

日本の今後のICT教育の在り方について、不安を感じさせるお話になっていました。

勉強での使用はもちろん、日常生活での使用にも十分に気を付ける必要があります。

スマホやタブレットの使用には制限をかけて、しっかりと管理をしていくことが必要ですね。

そんなことを言いつつ、川島先生はスマホ・タブレットを使った「合格脳トレ」を開発し、普及のための活動をしてらっしゃるわけです。

そことの矛盾はどうなの?というツッコミもあると思いますが、この点についても詳しくお話がありました。

スマホ・タブレットなどを使った勉強・脳トレは何が問題かというと、脳がちゃんと働いていないことが多いのだそうです。

川島先生は脳が活動しているかどうかがわかるセンサーを開発し、様々なことをして脳がどういう活動をするかを検証しています。

その結果、脳が働く勉強のやり方やトレーニングの方法がわかり、効果があったトレーニングをアプリとして提供しているとのことでした。

実際に私もそのセンサーを使って、料理をしているときには脳がどう働くかとか、算数の問題を解くときには脳がどう働くかとか、いろいろ試してみたのですが、自覚できるのは面白かったですね。

例えば、算数の問題を解くときに、生徒にセンサーをつけて解かせると、その子にとってちょっと難しいくらいのレベルの問題だと、脳が活発に動きました。

でも、歯が立たない問題だと、脳の働きが止まっていました。

無意識に脳があきらめてるんですね。

一方で、生徒の脳が活発に働くレベルの問題を私がやっても、私の脳は全く働いていませんでした。

正確に言うと、ここで言う脳とは「思考」をする前頭前野というおでこのあたりの部分なのですが、私はもう条件反射で解けるレベルなので、脳の中の後頭部寄りの部分で自動的に処理をされているようです。

普段の勉強にしろ脳トレにしろ、センサーで脳の働きを計測し、簡単すぎず、難しすぎない、ちょうど脳が活発に働くレベルの課題に取り組み続けると、最速で学力が伸びたり、知能が高くなったりするんでしょうね。

動画で解説を見るときなども、センサーをつけておくと、ちゃんと脳が働いているのか、集中力が切れているのか、自覚できて良いのではないかと思います。

私も毎月セミナーを受講して勉強しているのですが、オンラインで受講すると集中力が切れがちだなという自覚があり、なるべく会場に足を運んでいました。

センサーをもらったときに、試しにオンライン受講でどれくらい集中できているか計測してみたところ、見事に気が散りまくっていました(笑)

やっぱりダメだとわかったので、引き続き時間の都合がつく限りは会場で受けるようにすることにしています。

こういうのも、人によって大丈夫な人と私のように大丈夫じゃない人がいると思うので、計測して可視化できると良いですよね。

実際に利用している子の事例だと、机を片付けておくと集中力が増したので、勉強の前に机を片付けるようになったという子がいたそうです。

親が「片付けなさい」と言うよりも、センサーで違いがわかる方が、ずっと効果がありそうですね。


勉強でも脳トレでも、脳がちゃんと働いていないと効果が出ません。

もしなかなか成果が出せないとしたら、それは脳が働くやり方ができていないということです。

ちゃんと脳が働く脳トレをして地頭を鍛え、脳が働く勉強をして学力を伸ばしていきましょう。

脳が働く勉強法については私の最新刊の「タイパアップ勉強法」にもまとめてありますが、実際に脳が働いているか計測したかったら、ぜひ合格脳トレを購入してセンサーを活用してみてくださいね。

そして、本当に効果がある脳トレで地頭を鍛えて、成績をアップさせてください。

▼私が実際に「合格脳トレ」を使ってみた動画はこちら
https://youtu.be/fxcr9dNsxnc?si=o6vQwpbleBIOV-D1

それでは。



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