成績がどんどん下がっていくというお悩みを相談されました

こんばんは。伸学会の菊池です。

先日メルマガに登録してくださっている方たちから、
「大手塾に通っているのですが、成績がどんどん下がっていっています。
どうしたら良いでしょうか?転塾をした方が良いのでしょうか?」
というご相談をいただきました。

実際にはもっと具体的な事情が書かれていたのですが、個人的な内容は割愛し、ざっくりまとめています。

現在こうしたご相談は有料のオンラインサロンのコンテンツとして行っているので、会費を払ってくださっている方たちとの公平性を考え、個別に返信でアドバイスをすることはできないのですが、こうしたお悩み相談をいただくことが多いので、今回は1つのコンテンツとして、一般論としての原因分析と対処法についてお話をさせていただこうと思います。

同じようなお悩みをお持ちでしたら参考にしてください。


まず最初に、大前提となる心がまえとして、「変えられることにフォーカスする」ということを覚えておいてください。

原因を分析したときに、「変えられないこと」「変えるのに時間がかかること」「すぐに変えられること」が出てくると思います。

「変えられないこと」というのは例えば、小さい弟妹がいて、うるさくて家で勉強できないという家庭環境です。

これって本人にとっても保護者さんにとっても変えることは不可能ですよね。

ですから、「家庭環境がいけない」と考えたところで、それは解決不能なわけです。

そうではなく、見方を変えて、「自分が勉強する場所がいけない」と考えるのです。

そうすれば、勉強する場所はすぐに変えられますよね。

自習室に行けば良いことです。

「変えるのに時間がかかること」というのは例えば、読むのが遅いとか、計算ミスが多いとか、算数のセンスが無いといった、本人の能力の問題です。

これには長期的な取り組みが必要になってきます。

早めに気付いて手を打っていく必要がありますね。


それをふまえて、良い成績を取るためには、どんな条件が整っていることが必要かというと、大きく分けて

・本人の地頭
・勉強量
・勉強のやり方

です。

どこに原因があるかを考えて、手を打っていきましょう。

もし「地頭の良さ」、例えば算数のセンスが無さそうだ、文章読解力が無さそうだ、読むのが遅そうだ、といったことが原因として考えられるようなら、これらのトレーニングをしていく必要があります。

例えば、このメルマガでは空間認識力を育てるトレーニングをいろいろと紹介してきましたが、そうしたものに長期的に取り組むということですね。

このトレーニングは一般的な塾ではやりません。

ですから、もし空間認識力などが低く、そのため学年が上がるにつれて算数が理解できなくなり、暗記でこなすのにも限界を迎えているという状態であれば、転塾をしてもそれだけでは解決にはなりません。

必要なトレーニングを日々の学習に追加してください。

次に、もし「勉強量」や「勉強のやり方」に問題がありそうだとしたら、環境を変えていくことは効果的かもしれません。

他者である子どもの行動は、無理やり変えさせることはできません。

しかし、人の行動というのは、環境によって大きく変わります。


【ミスマッチは致命傷】6000組の家庭と面談した小川先生が語る子どもにあう塾の見極め方

https://youtu.be/BNEqOFqeqoM


こちらの動画は個別指導SS-1の元代表で、現在は中学受験情報局主任相談員の小川先生とコラボした動画なのでぜひ多くの人に見ていただきたいのですが、この中で小川先生は
「塾+家庭の学習指導力の合算で子どもは勉強する」
とおっしゃっています。

もう少し具体的におっしゃっていたことを引用すると、

「べったり子どもの勉強についてあげられて、かみ砕いて説明するのも得意で、何だったら入試問題を自分も解くのが趣味ですという受験マニアタイプの親御さんで、かつ感情に左右されることなく子どもの良いところを常に見つけて引きだし、つまずいたら一緒に考えて組み立て直すことができる親御さんであれば、塾はカリキュラムとメニューをバシバシやってテストをきっちりやってくれて、今の位置づけだけ明確に出してくれればもうばっちりなんですよね。

方や、夫婦ともに仕事が忙しくていっぱいいっぱい、疲れ切ってます、子どもの勉強を見てあげたい気持ちはあるけど、物理的にほぼ関わることができませんという家庭で、本人が頑張ったところは褒めてあげたりとか、今何が進んでいるのか確認まではできるけど、中身まで関わるのはまず無理ですと言う場合には、塾が『わからないところは自分で頑張っておいで』と家庭に丸投げしてくるようなガンガン進むだけの塾だと絶対相性悪いですよね。
丁寧にくみ取って、何だったら自習室も準備してくれて、勉強の仕方から教えてくれる塾でないとうまくいかないことが目に見えてる。

まず『塾選び』の前に、ご家庭の学習支援力を冷静に見ましょう」

とのことです。

人と人に相性があるように、塾と家庭にも相性があって、ミスマッチだと子どもの成績は上がりません。

伸学会は「丁寧にくみ取って、自習室も準備して、勉強の仕方から教える塾」ではありますが、だからこそ逆に「受験マニア」な親御さんとはミスマッチかもしれません。

船頭多くして船山に上る、といったことになる可能性はあります。


もしお子さんの勉強のやり方が悪いなとか、勉強量が少ないなと感じたら、それは塾かご家庭のどちらかでお子さんをサポートしていく必要があります。

もしあまりサポートが無い塾に通いながら、これまで親御さんがあまりサポートをしてこなかったようであれば、上手くサポートをしてあげるとお子さんの成績がガラリと変わってくる可能性があります。

そもそもサポートが必要だということを知らなかった、塾に任せておけば大丈夫と誤解していたという方はけっこう多いのですが、知らなかっただけなのであれば変えていけば良いことです。

また、サポートをしようとしているがなかなかうまくいかないという方は、私のYoutubeのバックナンバーを遡っていろいろ見ていただくと良いのではないかと思います。

先日も

以前の動画でもプロテインシェイカーを取り入れるとよいとおっしゃっていたので、そのときすぐに購入して使っていました。おかげさまで、あっという間に覚えましたし、いろいろな物の容量に目が向くようになりました。他にも、人参を切らせて形成層を見せる、カルピスの希釈をしてもらう、決まった金額内でおやつの買い物をさせる、一緒に買い物に行ったときに野菜の産地を確認する、など、菊池先生がよいと言われたものは全て試しました。おかげさまで、勉強を自分の方に引き寄せて考えられる子になり、現在小4ですが塾での成績も上位です。本当にありがとうございます。

という嬉しいコメントをいただきました^^

上手なサポート方法をどんどん取り入れていってください。


一方で、家庭でサポートをできていない理由が、親御さんの知識といった「変えられること」ではなく、仕事の忙しさなど「変えられないこと」が原因だとしたら、「変えられること」である塾の方を、合うタイプに変えた方が良いかもしれません。

一番いけないのは、サポートをちゃんとできない自分を責めたり罪悪感を感じてしまったりすることです。

辛い気持ちになるだけで、結局何も良い結果にはつながらないですから、もったいないですよね。

変えられないものは変えられないと割り切りましょう。


もしお子さんの成績が下がっていくとか、下がっていくというほどではないけれどなかなか上がらないとかだったら、その原因は何でしょうか?

お子さんごと、ご家庭ごとに、原因は様々あると思います。

お子さんの様子や家庭環境を振り返って、原因を見つけてみてくださいね。

そして、その原因を変えるアプローチをしていきましょう。

そうすれば、お子さんの成績を今よりも良い状態に変えていくことができますよ。

頑張ってくださいね。

それでは。

■成績アップの秘訣をメルマガで無料で配信しています。

→登録はこちらから←