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こんばんは。伸学会の菊池です。
この記事を読んでいるあなたは、きっと
「子どもには成績優秀になってほしい」
「そのために親として協力したい」
と思っていますよね?
そんなあなたに、今回は以前伸学会内で生徒アンケートを行った結果わかった、
成績が良い子の家庭の特徴をそっとお教えしようと思います。
あなたのご家庭でもまねしてみてください。
ただし、気を付けていただきたいのですが、表面的な部分だけをまねして本質的な部分がズレているとかえって逆効果になります。
子どもの勉強嫌いを誘発してしまう危険が高いです。
ですから、あわせて注意点についてもお伝えしますので、最後まで読んで、正しくまねをするようにしてくださいね。
では、成績が良い子たちの家庭にはどんな傾向があったかお伝えします。
それは、「家に帰って塾の事を親と話す」ということでした。
サンプル数はそれほど多くないので、「科学的なエビデンス」と言えるほどのものではありませんが、意外と大きな差になっており、面白かったので記事にしようと思いました。
さらに掘り下げると、「先生の事を話すかどうか」「友達の事を話すかどうか」に比べて、「習ったことを話すかどうか」は成績に大きな差ができていました。
これって「習ったことを覚えている子だから家に帰って話すことができるんじゃないの?」という疑問もきっと浮かぶんじゃないかと思います。
家に帰って習ったことを話せる子は、話さなくても良い成績なんじゃないの?と。
確かにそういう面があることは否めませんが、「家に帰って話すと習ったことを忘れなくなるので、さらに成績が良くなる」というのが正しい理解なのではないかと思います。
私の著書の「記憶を科学」(https://amzn.to/3ubTQBz )の2章7節でご紹介したように、「人に教える」というのは最も効果の高い学習法の1つですし、「人に教えるつもりで勉強をすると内容をより理解して覚えることができた」という研究結果もあります。
実際に教えなくても、「教えるつもり」だけで記憶に残る量が増えるのですから驚きですよね。
ですから、家で授業の内容について話す習慣がある子は、授業を受けるときに「あとでこれお母さんに話そう」と考えながら話を聞くから、覚える量がグッと増えるのですね。
となったときに大事なのは、どうすれば我が子は塾で習ったことを話してくれるようになるか?ということです。
もし子どもが、塾で習ったことをお父さんお母さんに話したときに、「そんなの知ってるよ」という反応をされたらどう思うでしょうか?
あるいは、「今は忙しいからあとでね」とか、「運転中だから話しかけないで」とかだったら?
子どもはきっと「話したい」という気持ちを失ってしまいますよね。
つまり、「塾で習ったこと」をテーマに親子で楽しく会話ができるか、その親子の関係性が大事なのです。
習ったことについて親が「尋問」をして、
「そこは間違っているね。ちゃんと授業聞いてたの?ちゃんと○○と覚え直しなさい」
みたいな感じで授業の続きをしたりしたら、ますます子どもにとって勉強が苦痛なものになってしまいます。
「家で習ったことについて話すことが大事」だからといって、無理やり話させる方向にいかないように注意してくださいね。
「ちゃんと覚えさせなきゃ」という意識はいったん脇に置いて、まずはお子さんがどんなことを習ったのか、それを習ったときにどんなことを感じたのか、興味を持って聞いてみてください。
もちろんまずはとっかかりとして、先生の事や友達のことについてでも構いません。
塾であった面白かったことを話題にすることから始めてみると良いと思います。
そして、その楽しい会話の中で、少しずつ学んだ内容について話す機会が増えていくと良いですね。
塾の事を話したくなる家庭環境作りができれば、「授業を受けてもわかってないから家でもう一度教え直さなきゃ」みたいな負担が減らせると思います。
今どきはご両親そろって忙しくて時間が無いということが多いですし、仮に時間があっても子どもに勉強を教えるのってストレスも多くて大変ですよね。
勉強を教えなくても済むようにするために、ぜひやってみてくださいね。
それでは。
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