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こんにちは。伸学会の菊池です。
ちょっと考えてみてください。
次の2人のうちで、成績が上がっていくのはどちらのタイプでしょうか?
テストの点数が悪かったとき…
A君「俺まだ本気出してないだけだしー」
B君「今回の内容は得意だと思って油断して勉強量が足りなかったかな」
あなたはもちろんすぐにわかりますよね。
ホームルームの授業のときに生徒たちに聞いても間違える子はいないです。
では次の2人はどうでしょうか?
テストで点数が良かったとき…
C君「テストの前にテスト範囲の問題の解き直しをしておいたのが良かったな」
D君「オレ算数得意なんだよね!やっぱりオレ天才!」
これもやはり簡単なんじゃないかと思います。 生徒たちも全員正解できます。
ではこれは?
小テストの前の休み時間に…
Eさん「今さらジタバタしても意味なくない?テストは実力で受けなきゃ。」
Fさん「今のうちにテスト範囲の復習をしておこう」
さぁ、EさんとFさんどちらの方が成績優秀になるでしょうか?
これ、なかなか意地悪な問題ですよね。
正解がありません。というか、判断するための材料が足りません。
Eさんがもし、しっかり前日や前々日に勉強して準備しているのだとしたら、この先成績が伸びていくのはEさんです。
ちゃんと前もって勉強してあるEさんは、時間を空けた後の小テストの効果で、記憶が長持ちするようになります。
たとえ小テストにときに忘れてしまっていることがあったとしても、そのとき再度インプットをすればそれも長持ちする記憶になります。
それに対して試験直前にあわてて勉強しているFさんは、確かにそのあとの小テストでは良い点を取れるかもしれません。
しかし、そうした短期的に詰め込んだことはすぐに忘れるが私たちの脳の仕組みです。
時間が経って組み分けやら合不合やら公開模試やらで出題されたときには、すっかり忘れてしまっていて点数が取れない、なんてことになってしまいます。
直前詰め込みで目先の小テストで点数を取ることは、長期的にみるとダメ勉強法なのですね。
(これが「常識」になっていなかったら超危険なので、大至急私の書いた「記憶を科学」を読んでください!詳しく記憶のメカニズムを説明してあります!)
ただし、Eさんがもし何も準備をしていなかったとしたら話は変わります。
直前詰め込みだろうと、勉強をしているFさんの方がまだマシ、ということになりますね。
まとめると
成績が上がる子:事前に準備をして小テストを受ける子
普通の子:直前に準備をして小テストを受ける子
成績が下がる子:準備をしないで小テストを受ける子
ということになります。
さて、なぜこの話をしているかですが、子ども目線で見たときに、他の子が良い勉強法をやっているかどうかはわかりにくいということを理解しておいてほしかったからです。
成績が良い子のやり方をお手本にしてマネをすれば、自分も良い結果を出せる可能性は上がりますよね。
でも、表面的にまねをすると、上の例で言ったら「何も準備をしないで小テストを受ける」ということになりかねません。
そして、「同じようにやっているのにあの子はできて自分はできない。あの子は頭が良くて良いな。成績は頭の良さで決まるんだ。」なんて考えをもってしまったら。
これはまずいですよね。
でもこういうのって本当にありがちなことなんですね。
子どもには正しい勉強のやり方を身につけさせたいですね。
そのためには、成績が良い子の本当のやり方をしっかり学ばせましょう。
私たち伸学会では、生徒が提出した宿題ノートの中で、よくできている子のノートをみんなに見せて、お手本にできるようにしています。
中でも「これは良い」とか、「すごいっぱいやってる」みたいなノートは、『殿堂入り』としてデータで残して、教室に掲示したりもしています。
そうして見えにくい他の子の努力を、見えるようにしています。
その結果、だんだん真似する子が増えています。
これって塾として取り組まなくても個人でもできることなので、できる友達のノートを見せてもらったり、どんな勉強のやり方をしているか聞いてみたりしてみると良いですよ。
結果の違いは行動の違いから来ていることを子どもに学ばせていきましょう。
そうすれば、あなたのお子さんも良い行動が増えて、良い成績が取れるようになっていきますよ。
それでは。
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