たった1週間でテストの点数が4.65%上がったスタンフォード式「戦略的リソース活用法」

こんばんは。伸学会の菊池です。

あなたのお子さんは、
順調に成績が上がっていっていますか?

もしそうでないとしたら、
今回の記事は役に立つかもしれません。


成績が上がらない理由はいろいろあります。

シンプルに「勉強量が足りないから」というのが最も多い理由。

その次に多いのが「勉強のやり方が悪いから」という理由だと私は考えています。

「能力(IQ)が低いから」という理由は、
長期的にみるとあまり関係ないですが、
短期的に見ればそこそこ影響がありますね。


今回ご紹介するのは、
スタンフォード大学が行った、
「能力も低くなく、
十分に勉強をしているはずなのに成績が悪い学生は、
どうすれば成績を上げられるか?」
という実験です。

つまりやり方が悪いパターンの子の解決法ですね。

「これをやらせたら成績が向上した」という
簡単な方法をご紹介しようと思います。

わが子は当てはまるなと思ったら参考にしてみてください。


スタンフォード大学の心理学者パトリシア・チェン博士らは、
テストを1週間後に控えた学生たちに協力を頼み、
以下のような指示をしました。

・勉強前に「テストでどれぐらいの成績をとりたいか?」を紙に書く
・その成績を取ることが自分にとってどれだけ重要かを100点満点で採点する
・その成績を取る自信がどれくらいあるかを100点満点で採点する
・テストにどんな問題が出そうかを紙に書き出す
・テスト対策に使えるリソース(テキスト・参考書などを項目単位で)を15個以内にしぼって紙に書き出す
・なぜそのリソースが使えると思ったかを紙に書き出す
・そのリソースをどのように使うつもりかを紙に書き出す

つまり、事前に「何のために何をするの?」ということを
明確にさせたわけです。

チェン博士らはこの手法を「戦略的リソース利用法」と読んでいます。

メンタリストDaigoの著書
「超効率勉強法」
の中でも紹介されていますので、
ご存じの方も多いかもしれませんね。

1日15分ずつ勉強前にこの手法を行ったグループの学生は、
勉強の効率がアップして、
これをやらなかった学生よりも平均で4.65%点数が高かったそうです。

また、テストのストレスレベルも大きく低下しました。

ほんの1週間の実験でこの成果ですから、
1年間続けたらもっとすごい差ができそうですね。

ぜひあなたのお子さんにもやらせてみてください。


なお、この手法は、
スタンフォード大学に通う優秀な学生たちだから、
指示されたらすぐに使いこなすことができましたが、
小学生にやらせてみたら最初はズタボロな子が続出します。

成績が良くない子にやらせてみたら
出てくるリソースがめちゃくちゃ抽象的で、
「何をしたら良いかわかってないんだな」
とよく分かることでしょう(苦笑)

ここで「マジメにやれ」と怒ったりしてはいけません。

「だからこの子は成績が上がらないのか」と理解して、
ここを改善していこうと考えることが大切です。

伸学会ではそれこそ4年生から6年生まで3年間かけて
こんな感じなことをやらせていますが、
3年間かけても苦手な子は苦手です。

高い「メタ認知能力」が要求されるタスクなので、
無理なからぬことかなと思います。

最初はヒアリングしながら一緒に考えてあげて、
徐々に手を放していけるようにしていきましょう。

お子さんがこういうのが苦手であれば、
高校生になったら自分でできるようになると良いな
くらいの気持ちで気楽に取り組んでくださいね。

それでは。



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