- 塾生アンケートからわかった成績優秀な子の家庭の特徴(2025年07月29日)
- 自走できる子に育てる秘訣(2025年07月01日)
- ポジティブな声かけができる人になるコツ(2025年06月01日)
- なぜ体験学習で頭の良い子が育つのか?(2025年05月23日)
- 子どもが成績優秀に育つ旅行先3選(2025年04月29日)
- コスパの良い解き直しのやり方・タイミングとは?(2025年04月17日)
- 小3・4の子に勉強のやり方を教えるときの手順(2025年04月05日)
- 人生で成功するための4つの秘訣(2025年03月31日)
- 子どもの先延ばし癖の直し方(2025年02月19日)
- 受験結果にはこだわるべき?(2025年02月14日)

こんばんは。伸学会の菊池です。
あなたのお子さんは、
順調に成績が上がっていっていますか?
もしそうでないとしたら、
今回の記事は役に立つかもしれません。
成績が上がらない理由はいろいろあります。
シンプルに「勉強量が足りないから」というのが最も多い理由。
その次に多いのが「勉強のやり方が悪いから」という理由だと私は考えています。
「能力(IQ)が低いから」という理由は、
長期的にみるとあまり関係ないですが、
短期的に見ればそこそこ影響がありますね。
今回ご紹介するのは、
スタンフォード大学が行った、
「能力も低くなく、
十分に勉強をしているはずなのに成績が悪い学生は、
どうすれば成績を上げられるか?」
という実験です。
つまりやり方が悪いパターンの子の解決法ですね。
「これをやらせたら成績が向上した」という
簡単な方法をご紹介しようと思います。
わが子は当てはまるなと思ったら参考にしてみてください。
スタンフォード大学の心理学者パトリシア・チェン博士らは、
テストを1週間後に控えた学生たちに協力を頼み、
以下のような指示をしました。
・勉強前に「テストでどれぐらいの成績をとりたいか?」を紙に書く
・その成績を取ることが自分にとってどれだけ重要かを100点満点で採点する
・その成績を取る自信がどれくらいあるかを100点満点で採点する
・テストにどんな問題が出そうかを紙に書き出す
・テスト対策に使えるリソース(テキスト・参考書などを項目単位で)を15個以内にしぼって紙に書き出す
・なぜそのリソースが使えると思ったかを紙に書き出す
・そのリソースをどのように使うつもりかを紙に書き出す
つまり、事前に「何のために何をするの?」ということを
明確にさせたわけです。
チェン博士らはこの手法を「戦略的リソース利用法」と読んでいます。
メンタリストDaigoの著書
「超効率勉強法」
の中でも紹介されていますので、
ご存じの方も多いかもしれませんね。
1日15分ずつ勉強前にこの手法を行ったグループの学生は、
勉強の効率がアップして、
これをやらなかった学生よりも平均で4.65%点数が高かったそうです。
また、テストのストレスレベルも大きく低下しました。
ほんの1週間の実験でこの成果ですから、
1年間続けたらもっとすごい差ができそうですね。
ぜひあなたのお子さんにもやらせてみてください。
なお、この手法は、
スタンフォード大学に通う優秀な学生たちだから、
指示されたらすぐに使いこなすことができましたが、
小学生にやらせてみたら最初はズタボロな子が続出します。
成績が良くない子にやらせてみたら
出てくるリソースがめちゃくちゃ抽象的で、
「何をしたら良いかわかってないんだな」
とよく分かることでしょう(苦笑)
ここで「マジメにやれ」と怒ったりしてはいけません。
「だからこの子は成績が上がらないのか」と理解して、
ここを改善していこうと考えることが大切です。
伸学会ではそれこそ4年生から6年生まで3年間かけて
こんな感じなことをやらせていますが、
3年間かけても苦手な子は苦手です。
高い「メタ認知能力」が要求されるタスクなので、
無理なからぬことかなと思います。
最初はヒアリングしながら一緒に考えてあげて、
徐々に手を放していけるようにしていきましょう。
お子さんがこういうのが苦手であれば、
高校生になったら自分でできるようになると良いな
くらいの気持ちで気楽に取り組んでくださいね。
それでは。
—
■成績アップの秘訣をメルマガで無料で配信しています。
