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こんばんは。伸学会の楠原です。
伸学会では「読書部」とか「ジョギング部」とかが自然発生的に誕生し、
それぞれが自由に活動しています。
読書部では読んだ本の書評を載せるのが活動内容なのですが、
その中から生徒たちにもおすすめの本をここでもご紹介しようと思います。
読書は子どもの学力アップにとても効果的であることを示す研究はたくさんあります。
この記事がお子さんを読書好きにするのに役立てば幸いです。
① 短編工場
読書部によりこれまでより読書に意識を向けるようになりました。
その結果、自分が読んできた本にあまりにも偏りがあることに気付いたのです。
いろんな方の作品を読めないかと、図書館を探していたらこの本を見つけました。
何かの雑誌に掲載された短編集です。
読書は好きでおおよそ名前は知っていながらも、読んだことがあるのは伊坂幸太郎、桜庭一樹、宮部みゆきのみ(敬称略)。
私にはうってつけの本でした。
短編集なので、作品一つ一つは短いです。
ポケモンの「ピカピカ星空キャンプ」(激推し)とかピクサーの短編を観ている感じです。
変な先入観で、長編こそ名作と思ってしまいがちでしたが、いい作品は長短によらないのですね。
私のお気に入りは、伊坂幸太郎、奥田英朗、乙一、宮部みゆき、村山由佳でした。
伊坂幸太郎と乙一はすでに文庫を買っています。
桜庭一樹の「じごくゆきっ」は、それを表題作として単行本になっています。
今後の読書経験を豊かにするための一冊としてはかなりおすすめできます。
② ゴールデンスランバー
ラストシーンの爽快感が心地よかったです!
このシーンのために500ページ要したと言っても過言ではないかもしれません。
読んでよかったです。
物語は首相暗殺の罪をなすりつけられた主人公の逃避行です。
「人間の最大の武器は習慣と信頼だ」
というセリフ(一部改)がこの作品を語る上では
欠かせないキーワードとなっています。
逃避行では信頼が、エピローグでは習慣が作品の良さをぐっと引き立てていますね。
ケネディ大統領暗殺事件がモチーフで、犯人と仕立てられたオズワルドに焦点を当てています。
マスコミが煽動し、それを鵜呑みにすれば簡単に真犯人が作れます。
マスコミのあり方、不確かな情報でも信じてしまう世間に警鐘を鳴らしているという側面もあるでしょう。
ジャンルはミステリーらしいですが、あまりそう感じません。
ネタバレになってしまうので理由は言えませんが。
パニック?に近いのかなと思います。
過去と現在を行ったり来たりしますが、前から順番に物語が進んでいくのでサクサク読めます。
小学生でも、読書に慣れていればもしかしたら読めるかもしれません。
この作品はもっと早く読みたかったなぁ。
③ 鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。
健康診断があり、仕事が休みの日に二子玉川までいきました。
せっかく来たのに何もせず帰るのは味気ないと思い本屋に立ち寄りました。
各出版社が夏のフェアをやっているタイミングだったので、
「面白そうな本があれば買おう」
それくらいの気楽さで店内の周り、
最初に購入を決めたのがこの本です。
なかなかふざけたタイトルですよね。
ひと目見てお分かりのとおり、
著者は鳥類学者です。
細かい数字は忘れましたが、
鳥類学者はタレントよりも圧倒的に少なく、
友だちに鳥類学者がいればかなりラッキーらしいです。
言われてみれば確かにいない…。
鳥類学者の実態や鳥の生態をエッセイによって堅苦しさなく知ることができます。
堅苦しさどころか、気楽すぎるくらいです。
見開き1ページに1回くらいジョークや小ネタが盛り込まれており、
それが伝わるかどうかでこの本の面白さが大きく変わる気がします。
ちなみに私には大ハマり。
それらが分からなくても、おそらく面白いと感じられるでしょう。
火山が噴火して土地が広がっていく中での調査の様子は貴重な資料です。
また鳥は糞と尿を同時に出すため、
鳥の糞と呼ばれてイメージする白い汚れは正確には尿だというのにも
なかなか衝撃を受けました。
ジョークだけでなく、内容もしっかりしています。
つまり「面白い」から「とても面白い」の幸せな範囲で収まるわけです。
ふざけたタイトルだと書きましたが、その真意は本編の最後にわかります。
好きなことを伸ばすという風潮が強まっており、私もそれに賛同しています。
ただ、それとは違う受動的な仕事の見つけ方も悪くないと思わせてくれました。
気になる方は最後だけでも目を通してみるといいかもしれません。
エッセイは食わず嫌い(嫌ってはいない)で読んでいませんでしたが、
著者の感性がダイレクトに伝わってきて面白いですね。
以上、ちょっと前に読んで面白かった本を紹介してみました。
その後もいろいろな本を読んでいるので、
書評を書いたらまたあらためて紹介しますね。
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Youtubeでもオススメ本紹介をしたことがあるので、
まだ見ていなかったら見てみてくださいね。
・先生のオススメ本紹介シリーズ!くすりん先生が本好きになったきっかけのミステリー本!
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