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こんばんは。
ついにコロナに感染した生徒が出たため対応に大忙しだった菊池です。
保健所とやり取りして濃厚接触者を確定したり、
オンライン授業に切り替えの連絡をご家庭に一斉連絡したり、
大慌てでした。
講師1名と生徒数名が濃厚接触者となり、
当面は自宅からオンラインで指導/受講をしてもらうことになりました。
校舎全体でオンライン授業にしなければいけないかと思いましたが、
保健所からその必要は無いと言われたので、
昨日からは元通り教室での授業とオンラインの併用に戻しました。
心配な人はオンラインで授業を受けて良いですよって形にしています。
あらかじめどう対応するかも決めていて、
予定通り動いただけなのですが、
いざそうなってみるとやることが多くて大変ですね。
心の準備はしていましたので、
平常心で動けたのは良かったです。
幸い感染した生徒は無症状とのこと。
子どもはやっぱり感染しても症状が出ないことが多いようですね。
そのまま体からウィルスを追い出してしまってほしいものです。
頑張れ免疫細胞!
さて、最近前置きが長くなってしまいがちですが、
ここからが今日の本題。
2学期になり、
どこの塾でも過去問演習とか志望校対策とかが始まるタイミングです。
ここまで受験校をどこにするか迷ってきたご家庭も、
いよいよ絞り込んでいかなければいけません。
果たして志望校はどこにしたら良いのでしょうか?
安全に合格できそうなA中学校?
ギリギリ受かるかどうかきわどいB中学校?
それとも、まず受からなそうだけど、奇跡を願ってC中学校?
もちろん生徒・保護者にとって偏差値・難易度以外にも、
学校を選ぶ上で大事な要素は多々あると思いますが、
今回は目標の難易度とモチベーションという観点からお話をしてみたいと思います。
〇子どもが最も熱中するゲームの難易度とは?
多くの子供は勉強よりもゲームに熱中します。
それもそのはず、ゲームは我々人間を楽しませるために作り込まれています。
ユーザーがのめり込み、熱中し、歓喜するようによく研究されているんですね。
ですから、こうしたゲームが我々を魅了する理由を深く掘り下げていくと、実は仕事や人生を楽しむためのコツが分かったりするんですよね。
そういう視点で見てみると、ゲームは実に上手に難易度設定ができています。
ちゃんとクリアできるようになっているんですけど、気を抜くと失敗してしまう。
うまくいくかいかないか、ギリギリの良い感じな難易度設定になっています。
こうしたことは、心理学的な裏付けもあります。
モチベーションの研究で知られる米国の心理学者ジョン・ウィリアム・アトキンソンは、
小学生に輪投げをさせる実験を行い、
難易度とやる気の関係を明らかにしました。
具体的には、輪投げのターゲットを、
① 成功率の高い(近い)距離、
② 成功率の低い(遠い)距離、
③ その中間の距離
の3パターンを用意し、自由に投げてもらいました。
もっとも子供たちが熱中するのはどの難易度だったでしょうか?
予想してみてください。
正解は
・
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・
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〇成功率50%の輪投げが大人気
③の中間の距離の輪投げが成功率50%ほどで、
多くの小学生がその輪投げを選び1番人気になりました。
近いと簡単過ぎてつまらないし、
遠いと難しすぎるから諦めてしまうわけです。
カンのいい菊池さんは既にお察しかと思いますが、
これは受験においても同じです。
難し過ぎる志望校でも、
簡単過ぎる志望校でもモチベーションは上がらないのです。
多くの保護者は高い目標を設定してそこに向かって頑張ることを子どもに求めがちです。
しかし、子どもは志望校のレベルが高くて「合格率20%」みたいな判定が返ってくると、
往々にしてあきらめてしまうんですね。
私たち伸学会は、
中学受験を通じて子どもたちが努力し成長することが、
中学受験をするもっとも大切な価値だと考えています。
ですから、
難しすぎる志望校でも、
簡単すぎる志望校でもない、
ちょうど良い志望校を選ぶように指導しています。
毎年第1志望に合格する子の割合は40~50%くらいになっていますが、
それにはこういった背景もあるのですね。
もちろん
模試の判定だと30%くらいのところから
志望校対策をきっちりして
着地するのがそれくらいということですが。
公立中学校に行って高校受験で頑張る道も良いとは思いますが、
「ムリゲー」だと子どもが思ってしまったら
少なくとも中学受験だとお子さんのモチベーションは上がりにくいので、
「中学受験を通じて成長できた」
という結果にはなりにくいのでご注意ください。
お子さんが勉強を楽しめるように
目標設定をしてあげてくださいね。
それでは。
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