公立校から塾無しでハーバードに合格させた育て方とは? 

こんばんは。伸学会の菊池です。

もしお子さんを、
塾も行かず独学で受験勉強をしてハーバード大学に合格する子に育てる方法があると言ったら、
どれくらい「やってみたい」と思いますか?

昨日現代ビジネスで面白い記事を読みました。

大分県にお住いの廣津留真理さんは、
100%家庭学習だけでお子さんをハーバード大学に合格させたそうです。

小中高の12年間でかかった学費はたった50万円だったそうな。
東京あたりの中学受験塾の授業料相場だったら6年生の半年分くらいですね。
12年間でたったそれだけ。

その秘訣がまとめられていたので、
興味があったら読んでみてください。

・塾なし公立校でハーバード!母が幼児の娘にさせた「家庭学習」という遊び
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/75089

・「自力でハーバード合格する子」小1からのTO DOリストを公開!
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56020

読んでみたら、「ここまでしたら、そりゃそうなるよね」と納得でした。

再現性の無いまぐれ当たりではないです。

記事に載っていた略歴を見たら

・ディリーゴ英語教室代表/一般社団法人Summer in JAPAN(SIJ)代表理事兼CEO
・一人娘のすみれさんは、大分の公立高校から留学経験なしでハーバード大学に現役合格&首席卒業。彼女への家庭内での学習指導経験を踏まえて編み出した独自の「ひろつるメソッド」を確立。大分県の英語教室や県内外のセミナーにて、これまでのべ1万人を指導。
・たった週1回75分のレッスン1年で、英語学習経験ゼロの小学生が英検3~2級に合格する例が続出。
・現役ハーバード生が講師陣のサマースクールSummer in JAPANは、2014年、経済産業省の「キャリア教育アワード奨励賞」受賞。
・著書に、娘と行った家庭学習メソッドを公開した『成功する家庭教育 最強の教科書』(講談社)ほか。

とまぁ完全にただものじゃないです。

「プロの犯行」ってやつですよ。(誉め言葉)

この著書も「廣津留真理さんが200冊の本を読んで独学で編み出し、すみれさんに実践した家庭教育メソッドを凝縮した本」だそうで、200冊って言ったら私と伸学会のコンテンツ開発部長の秦が読んだ本を合わせたより多いです。

完全に「プロの犯行」ってやつですよ。(大事なことなんで2回言いました)

子ども4人を全員東大理Ⅲに受からせた佐藤ママといい、
すごい「プロママ」ってのが世の中にはいらっしゃるものですね。


一方で、一昨日こんな記事も見かけました。

・中学受験に2年間で400万円投入、マンションも手放して……「受験産業に踊らされた」母が今思うこと
https://trilltrill.jp/articles/1522625

小学校5年生から遅れて受験勉強をスタートし、
追いつくために個別指導などにお金がとてもかかってしまったそうです。

こちらはこちらで読んでみていただきたい記事です。

「中学受験を表した言葉に「負けが込む博打」というものがある。
思うように我が子の偏差値が上がらない現状に、「今度の模試こそは!」「次回のクラス替えこそは!」とばかりに期待を込めて、過剰にお金をつぎ込んでしまう親を揶揄した言葉だ。確かに中学受験は、一度、足を踏み入れてしまうと「勇気ある撤退」はしにくいこともあり、親の多くがお金をかけすぎる傾向がある世界なのである。
例えば、このままでは志望校には合格しないという焦りのあまりに、塾の言うなりに多くのオプション講座を取ってしまう、また、塾以外に個別指導教室にも通わせるなどだ。」

って
塾が弱みに付け込んでるみたいに書いてあるけど、
我々塾側だって「勇気ある撤退をしては?」なんて失礼なこと言えないよ!

普通のお店で買い物するときだって、
「この商品高いですよ。こっちにしておいては?」
とか言われたら貧乏人扱いされたみたいで嫌でしょ!?

不安をあおるようなモラルの無い塾はNGだし、
我々は別に無理に勧めるようなことはしないけど、
「こういうサービス(指導)もできます。費用はこちらです」
ってことは言うしかないじゃない。

買うか買わないかは顧客の側の判断ですよ。


で、これらの記事からお伝えしたいことは、
お金か時間(手間)か、
ちゃんといずれかのコストをかけると子どもは伸びるよねってことです。

後者の記事は2年間で400万円がとても高いように書いてますけど、
先に紹介した記事の廣津留さんがしたような、
200冊の本を読んでそのノウハウを使って幼児期から教育するなんて、
仕事と考えたら400万円もらっても全然割に合わないです。

400万円より圧倒的に大きな価値がある時間を子供に投資しています。

佐藤ママだって同じですよね、きっと。


また、もう1つお伝えしたいことは、
短期集中は何事も効率が悪いということです。

短期で集中的に勉強したことはすぐに忘れてしまうから効率が良くないと「記憶を科学」にも書きましたが、
教育費の使い方としてもとてもコスパが悪いものです。

郵便だって速達便は高くつきますし、
ラクスルのようなネットプリントも納期を短くしようとすると高くつきます。

教育費だって、
他の子が3~4年かけてやることを1~2年でなんとかしてもらおうとしたら、
そりゃ高くつくのが当たり前ですよね。

伸学会の塾生でも、
4年生の本科コースがスタートする何年も前の低学年のうちから
速読とかパズルとかに通ってくれている子が多いですし、
もっと前の未就学児のうちから
コペルや七田式やくぼたのうけんに行ってたという子もいます。

そういった早い時期から教育費にお金をかけるのは、
トータルで見たら逆にお金がかからないコスパの良いやり方です。

記事にあるような
個別指導や家庭教師といった追加料金が必要になる可能性は低いですから。
(もちろんさらに上を目指して”課金”するご家庭もあるでしょうけど)


最後になりますが、
最も大事なことは、
子どもと自分のあるがままを受け入れることなんじゃないかと私は思います。

他の子に勉強で勝てない子がダメな子というわけではないですし、
子どものためにそこまで手間やお金をかけられない親が悪い親というわけではありません。

ワークライフバランスを大事にしようという考えが大人の間でも広がっていますが、
子どもだって受験勉強とスポーツや遊びのバランスを大事にしていいし、
親自身も子どもの受験のサポートと自分自身の人生のバランスを考えた方が良いです。

仕事のためにプライベートを犠牲にする生き方も、
受験勉強のためにスポーツも友達との遊びもすべて断念させるのも、
子育てのために親が自己犠牲を強いられるのも、
バランスが悪いと思います。

それぞれの家庭で、それぞれの子・親で、
自分がちょうど良いと思えるバランスがあります。

廣津留さんや佐藤ママは絶対楽しんでやってるから
それはそれで良いですが、
みんながそれを真似しなければいけないわけではありません。

自分にちょうど良いバランスを模索して、よく考えて、
周りに振り回されないことが大事ですね。

後者の記事で取材を受けたお母さんは、
中学受験を振り返ってこう語っていたそうです。

「やっぱり、何も知らない素人が雰囲気だけでやるもんじゃないって思います。中学受験って、お金が湯水のように消えることもありますけど、それって多くの場合、親の要らぬ期待とか欲があるように感じるんです。なんでしょうね、周りの優秀な子たちと同じじゃなければならないっていう呪縛に、親子ともども、振り回されていたように思えるんですよ。今、冷静に振り返ると、あんなにお金と時間をかけなくても、入れるところに入ればいいだけの話で……。特にお金のことは、もっと冷静になるべきでしたね。親として最も情けないのは、現在、小2の芳樹の妹には、本人がいくら望んでも、中学受験は受けさせてあげられないことです」

雰囲気・親の要らぬ期待・欲・呪縛・・・

ぜひあなたはそういったものに振り回されないようにしてくださいね。

入れるところに入ればいいと気楽に構えても良いんです。

上を目指すにしても、親子でよく考えて、決断するようにしてください。

しっかり準備をして向き合えば、
中学受験は楽しくて、
やり切った後にもやって良かったと思えるものになりますから。

良い中学受験をしましょう。

それでは!

■成績アップの秘訣をメルマガで無料で配信しています。

→登録はこちらから←

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 28325fcfbc3f00df6a5cfe4588eaff03-400x300.jpg です