ある小4の子に起こったこんな嬉しい変化

こんばんは。伸学会の菊池です。

昨日は中野校で久しぶりにオフラインで授業を行いました。

月曜日は授業に入らずに原稿の執筆などをする日なので、
火曜日の昨日が緊急事態宣言明け1発目の授業だったのです。

オンラインでの授業は自宅からでもできる便利さがありますが、
やはりオフラインで対面で行う授業の方が楽しいですね。

生徒たちの反応が画面越しよりもよくわかります。
「今集中できてるな」とか、
「ボーっとしてるな」とかが全て肌で感じ取れます。
人間のセンサーってすごいんだなとあらためて感じました。

彼らの集中力も高いです。
やっぱり画面越しよりも臨場感が楽しいのでしょうね。


で、嬉しかったことというのは何かというと、
その授業の中で宿題の中から「漢字」と「語句」の問題の確認テストをしたのですが、
それに対しての生徒の反応です。

どちらも宿題にしてあったところから出したのですが、
漢字はこれまで毎週テストをしていたのに対し、
語句の方は初めてテストをしました。

テストをするとも事前には言っていませんでした。

結果は、
漢字の方はしっかり練習してきて合格しているのに対して、
語句の方は20問中5~6問しかできてない子が多数。

その結果をうけてある男の子から最初に出た言葉が
「語句も解き直しをしておけば良かった」
だったんです。

これ、私にとっては感動的に嬉しいことだったんです。


中野校の新小4がスタートしてから、
その子には手を焼かされてきました。

宿題をちゃんとやってこない。
確認テストはもちろんボロボロ。

再テストをさせると、
「できないことをさせるなんて意地悪だ」
と言わんばかりのリアクション。

まぁ小4男子なんて多かれ少なかれそういったところがあるものですが(笑)

その子ほどではないにせよ、
「ちゃんと練習するとテストで点が取れる」
ということが分かっていない子は多いのです。


そこで、授業の文章読解の時間を削って、
授業中にみんなで漢字の勉強を行いました。

私が管理して、
正しいやり方で3回練習させたのです。

これまで合格点を取れなかった子たちが、
あっさり全員合格点を取れました。

特にその子は驚いたんじゃないかな。


子どもは10人中8人は「できないのはバカだから」と思っています。

彼らにとって、テストの点数は頭の良さで決まるもので、
努力で変えられるものではありません。

努力して変えた経験が無かったら、
そんなことわかりませんよね。

先生や親に言われても納得できません。

体験をすることで、
「できないのはバカだからじゃない。やってないだけだ。」
ということが、本当に心からわかるんです。


その後も何度か、
ちゃんと宿題をやって合格点を取れたと思ったら、
またサボって不合格になることを繰り返し、
そのたびに反省会でした。

先々週あたりは1人だけぶっちぎりの不合格点を取って、
ショックでテンションガタ落ちで、
授業の最初の1時間くらいはふさぎ込んで、
「使い物にならない」状態になりました(苦笑)

お母さんにも、画面越しに「すみません」と謝られました。

2コマ目からは何とか復帰して授業に参加し、
そして授業が終わった後に私と2人で反省会。


まず最初に
「怒ってるわけじゃないから安心してね。一緒に今日を振り返ってみよう」
と言って話をスタートしました。

菊池「今日の自分はどうだった?」
『ダメだったと思う』

菊池「なんでダメだったんだろう?」
『点数が悪くてすごく嫌な気持ちになった』

菊池「嫌な気持だったのか」
『うん』

菊池「点数が悪かったのはなんでだろう?」
『解き直しをしてなかったから』

菊池「解き直しをしてなかったんだね。解き直しをすればできるってのは知ってたよね?」
『うん』

菊池「なんで解き直しをしなかったんだろう?」
『めんどくさかった…』

菊池「そっか。めんどくさかったんだな。で、そのせいでテストができなくて嫌な気持ちになったんだよね?」
『うん』

菊池「じゃあ、次はどうする?」
『直しをちゃんとやる』

菊池「そっか。頑張れよー」


そして、先週は宣言通りに漢字テストで満点獲得!
『3回練習した!』
と誇らしげに言っていました。

その流れからの昨日、
漢字テストは80点でギリギリ合格。
『今回は練習2回で80点だった。あと1回練習すると20点増えるのか…』
と言っていたのもほほえましかったです。

で、そのあとに行った語句テストでボロボロの点数を取って、
最初に出てきた言葉が
「語句も解き直しをしておけば良かった」
だったのです。

こういった経緯をお伝えした後だと、
この言葉にどれだけ私が喜んだかもきっとわかってもらえるんじゃないでしょうか。

手がかかる子ほど、
良い変化が見られたときには嬉しいものですよね。

ついでに言えば、
画面越しではなく目の前にいて、
その子の表情・しぐさ・声のトーンで、
本心から言っているのが伝わってきたというのも
いっそう感動した要因かもしれません。


この先もまた「めんどくさい」に負ける日があるかもしれません。

でも、「やっても意味ない」とか、「どうせできない」とか思っているのと、
「やればできるようになる」と思っているのとでは、
全く違いますよね。

こういう「マインド」を育てることの方が
国語や算数の問題の解き方を教えるよりもずっと大切なことだと思いませんか?

入塾してから4ヶ月、
大きな前進が見られました。

これからもしっかり育てていこうと思います(^^)

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