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こんばんは。伸学会の菊池です。
私はYouTubeでもメールマガジンでも、「子どもの主体性が大事」「管理しすぎはよくない」「手放すことが大事」そんな話ばかりしているので、伸学会は「甘い塾」だと思われることがあります。
でも、誤解しないでください。
伸学会は、スパルタな塾です。
私はスタッフたちに常々、「生徒に大量に勉強させるにはどうしたら良いかを考えよう」と言っています。
受験勉強でも大人になってからの仕事でも、成果を出すためには大量行動が欠かせないと考えているからです。
そして、生徒に爆量の課題を与え、生徒がそれをこなすためには、生徒自身の主体性が大事になってくるのです。
だから、私たち伸学会は子どもの主体性を大事にし、管理を手放していくことに取り組んでいるんです。
このことをわかりやすく説明するために、今日は昭和のスポ根漫画3つを比較してみようと思います。
「巨人の星」「エースをねらえ!」「アタックNo.1」
ご存知ですか?
どれも、主人公が鬼のように厳しい指導者のもとで限界を超えていく物語です。
「今の時代にこんな指導したら大問題だよね」と笑いながら、でもなぜかグッとくる。
ちなみに「エースをねらえ!」と「アタックNo.1」、どちらも上戸彩さんが実写ドラマで主演しているのですが、テニスとバレーボール、どっちがどっちか即答できますか?
…テニスが「エースをねらえ!」、バレーボールが「アタックNo.1」です(笑)。
この3作品、子育てに引きつけて整理するとこうなります。
巨人の星 → 目的ごと押し付けられた物語
アタックNo.1 → 最初から本人の強い意志がある物語
エースをねらえ! → 指導の中で、主体性が後から育っていく物語
順番に見ていきましょう。
巨人の星は、父・星一徹が「息子を巨人の星にする」という執念から始まる物語です。
主人公の星飛雄馬は、父親の夢を背負わされて野球の道に進みます。
現代の視点で見ると、かなり虐待的な描写も多い。
「子どものためを思って」という愛情は本物なのに、目指す場所を親が決めてしまっている。
アタックNo.1の主人公・鮎原こずえは、最初から「日本代表になりたい」という強い意志を持っています。
コーチの厳しい指導も、彼女自身の夢を実現するためのもの。
過酷な練習に苦しみながらも「やらされている」感覚はなく、自分の夢のために限界まで挑んでいく物語です。
エースをねらえ!の主人公・岡ひろみは、最初は普通の高校生です。
特別な覚悟があったわけでも、強くなりたいという炎があったわけでもない。
コーチの宗方仁に才能を見出され、厳しい指導を受けながら——
「なぜ自分が選ばれたのか」
「本当に強くなりたい」
「期待に応えたい」
と、少しずつ自分の中から火が灯っていきます。
ここで一つ、整理しておきたいことがあります。
強制には、2種類あるんです。
一つは「望ましい強制」。本人の目的を実現するための強制です。
もう一つは「望ましくない強制」。目的そのものを押し付ける強制です。
わかりやすい例が、ライザップです。
ライザップに入会する人は、すでに「痩せたい」という目的を持っています。
だから、厳しい食事制限も、毎日の報告も、トレーナーによる管理も、むしろ歓迎します。
高いお金を払って、強制されることを自ら求めて入会しているわけです。
一方、医者から「健康のために痩せなさい」と言われ、食事の管理をされたり運動の指導を受けたりすると、正しいことでも反発し、やらない人が多いですよね。
違いは何か。
目的が自分のものかどうか、それだけです。
巨人の星型は、目的ごと押し付ける強制。
アタックNo.1・エースをねらえ!型は、本人の目的を実現するための強制。
伸学会が目指すのは後者です。
—
さて、伸学会に入ってくる子どもたちは、この3パターンのどれに近いでしょうか。
アタックNo.1の鮎原こずえのように、最初から「絶対に合格するぞ!」と燃えている子。
正直に言います。
十人に一人もいません。
そういう子が入ってきてくれたら、もちろん最高です。
でも、それを期待してもしょうがないですよね。
同じように、ご家庭から見ても、「わが子がそういう子であってほしい」と願ったところで、そうじゃない可能性の方が圧倒的に高いわけです。
そうだったらラッキー、くらいに考えておく方が現実的です。
では、巨人の星型はどうか。
「この学校に絶対合格しなさい」「あなたのためを思って言っているの」と、目的ごと押し付ける。
想像してみていただくと、近年問題視されている教育虐待に一直線だという危うさをあなたも感じるのではないでしょうか。
星飛馬がプロ野球選手になれたのはマンガだからです。
現実であれをやれば、子どもは潰れます。
愛情があっても、目的を押し付けられた子どもは、やがて燃え尽きるか、反発するかのどちらかになります。
では、どうするか。
伸学会が目指しているのは、エースをねらえ型のスパルタです。
最初は普通の子でいい。
やる気がなくても、覚悟がなくてもいい。
でも、環境に入れて、仕組みの中で動かして、小さな成功体験を積ませて、
やっていくうちに、だんだん本人が燃えてくる。
そのお膳立てをするのが、私たちの仕事だと思っています。
だから、最初は宿題の量も少ない。
宿題をやったらポイントがたまり、ポイントをコインに交換してガチャができる。
そうやってご褒美で釣りながら動かして、
「やってみたら意外と楽しい」
「宿題やったら小テストで点数取れるじゃん!」
そういう経験をさせていくんです。
子どもが「できた」「わかった」「もっとやりたい」と感じるための、環境づくりが大事なんです。
そして、徐々に本人が燃え出したら、「問題が解けると楽しい」「テストの成績が上がると嬉しい」と子どもが感じだしたら、その本人の熱量に合わせて、課題を増やしていくんです。
主体性は、最初からあるものではありません。
適切な負荷と、小さな達成感の繰り返しの中で、後から育っていくものです。
「主体性を大事に」と「厳しい指導」は、矛盾しません。
むしろ、厳しい指導をするためにこそ、主体性を育てる関わり方が必要なんです。
7月12日のサミットでも、この話をもっと詳しくする予定です。
「手放す子育て」と「スパルタ」がなぜ矛盾しないのか。
子どもの中から火を灯すために、親にできることは何か。
発達心理学、中学受験の現場、東洋哲学——3つの分野から、3時間かけてお伝えします。

子育てサミット2026
7月12日(日)10時~13時
Zoomオンライン・参加費無料
第1部:内田伸子先生(発達心理学)
AIに負けない力をどう育むか~科学が証明した「共有型しつけ」の力~
第2部:菊池洋匡(伸学会代表・私です)
「やる気を出させる」をやめた家庭から、子どもは伸び始める
第3部:滑川周平先生(東洋哲学・帝王学)
帝王学から学ぶ、親がすべき4つのこと
参加特典として、当日ご参加の方には菊池特製の明日の子育てにすぐ使える特別PDFもお渡しします。
詳細・お申し込みはこちら(無料)
【リンク】
https://5days.inyou5.jp/p/kosodatesummit2026kh
お申込みお待ちしています!
それでは。