なぜ「言われて動く子」は危ないのか?

こんばんは。伸学会の菊池です。

先日お知らせした、「子育てサミット2026」という無料オンラインイベントですが、参加者募集が開始しました!

https://5days.inyou5.jp/p/kosodatesummit2026kh

興味がありましたら、ぜひご参加ください。

第1部:内田伸子先生(発達心理学)
AIに負けない力をどう育むか~科学が証明した「共有型しつけ」の力~

第2部:菊池洋匡(伸学会代表・私です)
「やる気を出させる」をやめた家庭から、子どもは伸び始める

第3部:滑川周平先生(東洋哲学・帝王学)
帝王学から学ぶ、親がすべき4つのこと

というプログラムになっています。

登壇者である私たち3人は、アプローチもキャリアも、何もかも違います。
ですが、イベント案内を見ていただくとわかるのですが、実は3人とも同じ結論に達しているんです。

その結論とは——
「子どもが本来の力を発揮するのは、親がコントロールを手放したときだ」
ということです。

これ、頭ではわかっていても、実行するのが本当に難しいんですよね。

夕方、子どもがソファでゴロゴロしているのを見ると、つい口から出てしまいますよね。
「宿題やったの?」って。

そして、子どもが「あとでやる」と言う。

夕食の時間になっても始めない。
「いつになったらやるの?」
つのるいらいら。

そして、最後には爆発して「早くやりなさい!」と叱りつける。

で、寝る前に、自己嫌悪。
「ああ、また今日も怒鳴っちゃった……」

これ、あなたが悪い親だというわけじゃないんです。

愛情と責任感がある親ほど、そうさせられてしまう構造になっているんです。


ただ、ここで一つ、知っておいてほしいことがあります。

「子どもは親が管理しないと動かない」
と思っているかもしれませんが、
実は順番が逆の子が多いんです。

つまり、「管理するから、動かない子になっていく」ということです。

アメリカの心理学者デシとライアンが40年以上かけて研究した「自己決定理論」によると、人が自分から動くためには3つの感覚が必要です。

「自分で決めている」という感覚。
「自分はできる」という感覚。
「ありのままで受け入れられている」という感覚。

そして、管理という行為は、この3つを同時に奪います。

「次これやりなさい」は、自分で決める感覚を奪う。
「そんなんじゃダメ」は、できるという感覚を奪う。
「ちゃんとやらないと怒るよ」は、ありのままで受け入れられている感覚を奪う。

一回一回は小さなことでも、
毎日積み重なると、
子どもは「言われないと動かない子」になるんじゃなくて、
「言われても動けない子」になっていくんです。


25年間、中学受験の現場で子どもたちを見てきて、はっきり言える傾向があります。

子どもの状態は、実は4つに分かれます。
① 「言われて動く」
② 「言われても動かない」
③ 「言わないから動かない」
④ 「言わなくても動く」

じゃあ、「言わなくても動く」の手前の状態は何でしょうか?

これ多くの親御さんが誤解していますが、①「言われて動く」ではないんですね。

親に言われながらやっているうちに、やらなければいけないことがわかって、言われなくても動くようになることを、多くの親御さんが期待します。

でも、そうはなりません。

① 「言われて動く」の先には、②「言われても動かない」という未来が待っています。

だからこそ、「なんで何回言っても自分からやらないの!」と怒る親御さんが多いわけですよね。

あなたは「なんで何回言っても…!」と怒ったことはありませんか?

それは、「何度言っても自分からやるようにはならない」という何よりの証拠なのです。

管理されて「言われて動く子」は、徐々に動きが悪くなっていき、そのうち「言われても動かない子」になります。

それに対して、「言わないから動かなかった子」は、失敗から学び、「言われなくても動く子」に成長していくチャンスがあります。

見た目は逆なんですよね。

「言われて動く子」の方が、ちゃんとしてるように見える。
「言わないから動かない子」の方が、ダメに見える。

でも、向かっている方向はまったく逆です。

だから、今お子さんが「言わないと動かない」状態だとしても、それはダメじゃないんです。

正しいルートのスタート地点に立っている、ということなんですよ。

ちゃんと「手放す」ことが大事なんです。

とはいえ、「手放す」って言われても、具体的にどうすればいいのか難しいですよね。

「放置」をしてしまうと、子どもが自分で失敗から学び成長につなげることは困難です。


「手放す」のと「放置する」のは何が違うのか。

管理してしまう自分をどうやって変えていくのか。

この「手放し方の具体論」を、7月12日のサミットで3時間かけてお伝えしようと思っています。

私自身、塾の先生という立場で子どもたちと向き合ううちに、いつの間にか「管理」をつよめ、「あら探し」ばかりしている自分に気づいてヒヤリとした経験があります。

相手に良くなってほしいと願う気持ちが強いと、その反作用で、直してあげたい改善点ばかり探してしまうんです。

親御さんも塾の先生も、まったく同じ罠にはまるんですよね。

私自身がそれをどうやって乗り越えてきたのかもお伝えできればと思っています。

________________________________________
子育てサミット2026
7月12日(日)10時~13時
Zoomオンライン・参加費無料

第1部:内田伸子先生(発達心理学)
AIに負けない力をどう育むか~科学が証明した「共有型しつけ」の力~

第2部:菊池洋匡(伸学会代表・私です)
「やる気を出させる」をやめた家庭から、子どもは伸び始める

第3部:滑川周平先生(東洋哲学・帝王学)
帝王学から学ぶ、親がすべき4つのこと

参加特典として、当日ご参加の方には各講師から明日の子育てにすぐ使える特別PDF・動画もお渡しします。

詳細・お申し込みはこちら(無料)
https://5days.inyou5.jp/p/kosodatesummit2026kh

ぜひこちらのサミットで多くのことを吸収して、お子さんの管理を手放し、自走させてあげられるようになってくださいね。

お申込みお待ちしています。

それでは。

【追伸】
「管理を手放す」というのは、根性で踏ん張る話じゃないと私は思っています。

子どもへの信頼が積み重なった結果、自然と力が抜けていく——それが本当の「手放す」だと。

その話も、サミットでじっくりお伝えできればと思っています。