菊池の最近の授業における悩み

こんばんは。伸学会の菊池です。

私はいつも割と理屈っぽい話をすることが多いので、子育てとか教育の「正解」を知っている人っぽく見られることが多いのですが、今日は私も1人の指導者として日々悩みながらやってるんですよーってことをお話ししてみようかと思います。

子育て中の悩める親御さんたちの救いになることがあれば幸いです。


私が指導をしているある国語のクラスでは、なかなか「漢字テスト全員合格」ができないんですね。

月に1回くらいあるカリキュラム準拠のテストでも、漢字・語句で取りこぼしが目立ちます。

どうしたものか… というのが今の私の悩みです。

これまでにやってきた取り組みとしては、まずは漢字の勉強を一緒にやって成功体験をさせることから始めました。

特に漢字に対して苦手意識があった子に、「授業終わった後一緒にやらない?書かずに覚えるコツを教えてあげるよ!」と声をかけて、居残り特訓をしたところ、練習したところをあっさり覚えることに成功。

「これなら手も疲れないしやれる!」となって、ちょっと苦手意識が薄れました。

そして、その子に「菊池先生に教えてもらったやり方でやったら覚えるのがめっちゃ楽になった!」とクラスの中で宣伝させて、フォロワーを増やすことに成功。

他の子たちにも、簡単に覚えられるコツを広めました。

それでクラス全体の漢字への苦手意識がだいぶ無くなってきて一歩前進はしました。

しかし、毎回ちゃんと勉強して来るかというと、そうはいかない…

多くの保護者さんたちも日々直面しているお悩みだと思うのですが、ムラがあるんですよね…

「やってもできない」と思ったらやる気が出ないからやらないので、まずそこは乗り越えさせる必要があります。

でも、「やったらできた!やればできる!」と思っていても、必ずしも「やりたい!」と思うわけではありません。

やればできるのになんでやらないかなー!?もうっ!

と思わされることが続きました。

そこで、何かやりたくなるような工夫ができないかなと思って、「全員合格できたら、宿題ポイントにボーナスポイントを出します」と言ってみたところ、あっさり一発で全員合格。

ほんとにやればできるんじゃん!最初からやれよ!

と思ってしまい、率直に生徒たちに言ってしまいました。

で、夏期講習がはさまり、そのボーナス制度がうやむやになって消えたところ、またしても不合格者がぽつぽつと。

ごほうび目当てでの頑張りは、ご褒美が無くなるとやらなくなるというのは理屈通りですね。

合格点を取る気持ちよさに目覚めてご褒美無しでも頑張るようになってほしかったのですが、まだ時期尚早だったようです。

もうしばらくご褒美が必要かと思い、来週から制度を復活させることにしました。

この子たちはまだ5年生なので、志望校への思いとか、合格したいっていう気持ちとかはなかなか原動力にはなりません。

強烈に遠近感が働き、1年半も先のことは超小さく感じられます。

「1か月後の模試の偏差値が上がる」でも、まだ遠くて小さいですね。

「日々の小テストで良い点とれると嬉しい」とか、「友達同士で勝負するのが楽しい」とか、何かしらのもっと目先のやりがいが必要になります。

そのやりがいを、子どもたちの性格・好みがバラバラな中でどう作ったら良いか、日々試行錯誤の連続です。

一般論的な「正解」はあくまでも「引き出し」でしかなくて、その子その子にあった対応が常に求められています。

これからも、この子たちのやる気を引き出す方法を、頑張って考えて、トライし続けます。


この話から何を伝えたいかというと、気楽になってくださいってことです。

こうした試行錯誤が必要で、言い換えればうまくいかないことの連続だってのは、どこのご家庭でも同じことだと思います。

その子に合わせたやる気の引き出し方を見つけてあげるのってとても難しいことです。

20年やってる私でも子どものやる気を引き出すのにはいまだに苦労します!

初めて、あるいは2人目3人目の子どもの中学受験で親御さんたちが苦労するのも当たり前です。

親としてダメなんてことでは全く無いので、気を楽にしてください。

そして、うまくいかないときには他のやり方を試すチャンスです。

「受験に合格するために」とか、「模試の成績を上げるために」みたいなことを言っても子どもに響かないのであれば、何度言ってもダメなものはダメです。

ダメだとわかっているのにまた同じ失敗を繰り返すより、他の方法を考えましょう。

いろいろやっていくうちに、お子さんに刺さるものがきっと見つかりますよ^^

そして、気づいたときには意外なほど成長してたりもします。

この記事を書きながらふと、そう言えば2~3月の頃の漢字テストの成績ってどんな感じだったっけ?と思って履歴を確認したら、クラス9人中合格者は3人しかいませんでした。

それが昨日の授業のときには8人(1人欠席)中6人が合格でした。

「なんで全員合格しないんだよ! というか、全員満点取れよ!」

と、「とにかくもっと病」を私も発病させてしまっていましたが、こうして見てみるとけっこうな成長が見られてますね。

もっといけるでしょと期待してるからもどかしさを感じちゃいますが、まずは成長を褒めることからしないとですね!

これもメルマガやYouTubeでいつも偉そうに言っていることなのに、自分でちゃんとできてなくて、まだまだ修行が足りません(笑)

でも、あらためてなんですが、私たち大人も完璧にはなれませんが、完璧でなくても良いんだと思います。

子どもと一緒に日々改善して成長していって、成長する姿を子どもに見せられたら、それも大事な教育になるんじゃないかと。

ですから、気楽に前向きに、子育てを楽しんでいきましょう^^


なんか今回の記事はあんまりまとまってないですが、子育てに悪戦苦闘中の親御さんたちへの応援になればうれしいです。

それでは。



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