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こんにちは。
夏期講習で忙しい日々を過ごしている菊池です。
子ども達も長時間の授業に加えて宿題までこなして大変ですよね。
でも、その大変さを乗り越えたら大きな成長が待っています。
伸学会生も他塾生も、日本全国の子どもたちがどんどん賢くなっていってくれることを願っています。
私も全力で目の前の生徒たちの成長をサポートしていきたいと思います。
さて、今回はタイトルの通り
「頭が良い子と悪い子の違い」
というテーマでお話ししようと思います。
頭が良い子はこういう行動をして、悪い子はこういう行動をするよ、という話ではありません。
どうすれば頭が良くなるのか、という話です。
これまで数百人の生徒たちを指導してきましたが、率直に言って、その中には飲みこみが良い子と悪い子がいました。
教えたことをすぐに理解して問題が解けるようになり、さらには自分でその考え方を応用して様々な問題が解けるようになってしまい、そして教えたことはなかなか忘れない子がいます。
一方では、何度も説明しないとなかなか理解できない上に、ようやく覚えたと思ったら時間が経つとすぐに忘れてしまうという子もいます。
私は成績を決めるものは勉強のやり方や勉強量だと思っていますが、やはり現実問題として頭の良さによる影響も大きいものです。
となると、頭をよくする方法を知りたくなりますよね。
多くの人は、「人の賢さ」や「IQ」みたいなものは固定的でなかなか変わらないと思っています。
こうした考え方は、ある意味では正しい面もあるのですが、間違っている面もあります。
人は持っている能力をフルに発揮していないことがとても多いのです。
ちゃんと能力を発揮できている人がその能力の上限を伸ばしていくことは時間もかかり大変なことですが、能力を発揮できていない人が本来の能力を発揮できるようにするのは意外と簡単なことだったりします。
そのことを示すこんな研究があります。
「やり抜く力 GRIT(グリット)」でおなじみのアンジェラ・ダックワース博士が、「モチベーションがIQのスコアにあたえる影響」を調べました。
その結果、インセンティブ(ご褒美)によってIQはかなり変わることがわかりました。
https://www.pnas.org/content/108/19/7716
どのくらい変わるかというと
・IQが平均より高い人の場合は、モチベーションが高いかどうかでIQが約4変わる
・IQが平均より低い人の場合は、モチベーションが高いかどうかでIQが約14変わる
(数値はウェクスラー式換算)
ということでした。
ご褒美1つでこんなにIQが変わるって驚きですよね。
IQが低い人たちの中には、モチベーションが低いから持ってる能力を発揮してないだけな人たちがたくさんいることがうかがわれます。
本当はもっとすごい能力を持っているはずなのに、残念ながらそれを眠らせている人たちは、もったいないことをしていますよね。
これって子どもの勉強においても、そのまま当てはまる話だと思います。
成績が悪い子でも、輝く何かを持っていることって多いです。
社会の歴史は覚えられないのに、大好きな昆虫のことはやたら詳しいとか。
あるいは漢字テストの成績は悪いクセに、戦国武将の名前を漢字で書けたり、日本全国の駅名を漢字で書けたり。
そんな子って本当に多いんです。
モチベーションによって脳の働きが全く違うというのがよくわかります。
だから、子どもの成績を上げようと思ったら、まずは勉強へのモチベーションを高めることが大事です。
宿題をやらせること、ただ作業をさせることが目的なら、叱って無理やり勉強させても良いかもしれません。
目の前の作業は嫌々でもこなしてくれるでしょう。
ですが、そういった勉強のさせ方ではモチベーションが上がらず、脳が働きませんから、結局やったことは身になりません。
それでは意味が無いと思いませんか?
もしそう思うなら、本人にやりたいと思わせる方法を学び、考え、実践していきましょう。
アンジェラ・ダックワース博士の研究から考えると、もしお子さんの成績が今あまり良くないのであれば、モチベーションを高めることによる変化はいっそう大きいと思います。
もちろん今成績が良い子であっても、さらなる上昇を目指せるでしょう。
お子さんの能力を引き出してあげてくださいね。
それでは。
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