なぜ好き嫌いが多い子は成績が上がらないのか

成績を上げるために最も重要なものは

 

記憶力でも理解力でもありません。

 

 

それは「我慢強さ」です。

 

 

「意志力」「心の体力」とも言いますし、

 

「自制心」「自己コントロール力」と表現することもあります。

 

 

我慢強い子は、成長して成績優秀となることが、

 

社会学の実験の結果わかっています(※)。

 

 

それだけではありません。

 

 

友人や教師達からも好かれ、

 

大人になってからはより給料の高い職業につき、

 

中年になっても太らず健康的なこともわかっています(※)。

 

 

「我慢強さ」は、人生においてもっとも大切な力の1つなのです。

 

 

先日、塾の中で、この我慢強さについて

 

あらためて考えさせられることがありました。

 

 

冬期講習中、塾で手配したお弁当を食べているとき、

 

嫌いなおかずを残そうとする子がいるのです。

 

 

そして、好き嫌いの多さと、

 

日ごろからの落ち着きの無さや

 

持ち物管理のいい加減さがきれいに比例していました。

 

 

味覚は人それぞれで、

 

嫌いな味の1つや2つあるのはあたり前です。

 

 

問題は、その嫌いなものへの対処の仕方。

 

 

嫌だろうとなんだろうと我慢して食べることは、

 

我慢強さを育てる訓練となります。

 

 

小さな苦手を克服し、

 

成長することに繋がっていくのです。

 

 

逆に、嫌いなものがあったときに、

 

そこから逃げるという選択をしていては、

 

我慢強さは育ちません。

 

 

好き嫌いが多い子は、

 

小さい頃から成長のチャンスを逃してきてしまったということなのです。

 

もったいないですよね。

 

 

そんなわけで、伸学会では食事の時間には

 

好き嫌いをしないように指導をしています。

 

 

もちろん学童保育伸学会Primaryでも、

 

そういった教育を大切にしていこうと思っています。

 

 

ご家庭でもぜひ、好き嫌いを克服できるように育ててあげてくださいね。

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文責:伸学会代表 菊池洋匡

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参考:「マシュマロ・テスト:成功する子・しない子」 ウォルター・ ミシェル (著), 柴田 裕之 (翻訳) 早川書房 (2015/5/22) 344ページ
参考: A. L. Duckworth and M. E. P. Seligman, “Self-Discipline Outdoes IQ inPredicting Academic Performance of Adolescents,” Psychological Science 16 (2005):939-44