良い学習習慣を身につける超効果的なテクニック! 

こんばんは。伸学会の菊池です。

新学年がスタートしたと思ったら、あっという間に2月が終わりしたね。

お正月から、あるいは2月の中学受験新学年から、新たな習慣を身につけようと決意したはずなのに、またもやうちの子は三日坊主に…

そんな風に落ち込んでいる方も増えてきたところじゃないでしょうか。

新たな習慣を身につけるのは大人でも大変でして、運動の習慣や読書の習慣が続かなくて困っている人も多いです。

何せ「社会人になってからも月に1冊本を読み続ければ圧倒的に成功できる」なんて言われるくらいですから、たったそれだけのことができない大人がどれほど多いのかがよくわかるというものです。

私もかつては運動の習慣ができたり途絶えたりを繰り返しておりました。

過去の調査でも、新たな習慣を1ヶ月続けることができた人は半数~3分の1程度、1年続けられた人にいたっては10人に1人もいないという結果だったそうです。

「そもそも人間は惰性と習慣で動く怠惰な生き物なのだ」と割り切って、自分やお子さんを責めることがないようにするのが良いと思います。

このブログをご覧のあなたなら、「責める」ことは改善につながるどころかむしろ状況を悪化させるものだということはもうご存知ですよね?


では、どうすれば朝学習や日々の漢字・計算といった良い学習習慣を身につけさせ、「成績アップ」「志望校合格」を達成できるのでしょうか?

今回の記事では「新たな習慣を身につける方法」として、「ハビット・リフレクション」を紹介します。

これは、ClearerThinking.orgという企業が開発した技法です。

同社は2018年から2年にわたって「効果的な習慣化テクニックはどれか」という調査を行いました。
https://www.clearerthinking.org/post/2019/12/23/want-to-form-some-new-daily-habits-we-ran-a-massive-study-to-explore-which-techniques-wor)

「運動をしたい」や「瞑想をしたい」といった新たな目標を持つ男女を約500人集め、「成功したら自分にご褒美をあげる」「毎日決まった時間に実行する」など、定番の習慣化テクニックを23種類ピックアップして、すべての試してみるように指示しました。

そして、2年をかけて1,256件の習慣を追跡調査して、どの方法の効果が高かったかを調べました。

その結果、最終的にひとつの手法が他の22の手法をはるかに上まわり、それが「ハビット・リフレクション」だったということです。

ClearerThinking.orgの調査によれば、「ハビット・リフレクション」を使った参加者は、比較対象用のグループよりも平均して週に0.7回多く習慣を実践することができたそうです。

これは他のテクニックに比べてはるかに高い数字だったようですね。

よく言われる他の効果的な習慣化テクニックに比べてこんなに差が出るなんて、なかなかびっくりですよね。

試してみる価値はあるんじゃないでしょうか。


では、「ハビット・リフレクション」ってどうやってやるの?ということなんですが、やり方はとても簡単で、以下の3つのステップです。


1. 振り返り
過去の自分を振り返り、長期的に行動を変えたり、新しい習慣の維持に成功したりした体験を1つ選ぶ。

選ぶ体験は、いまの目標とは全く無関係な内容でOK。


2. 分析
ステップ1で選んだ体験を思い出し、
「あの時はどんな戦略を使っただろうか?」
「あの時にうまくいったのは、どんな環境のおかげだっただろうか?」
「あの時にやる気が高まった理由はなんだろうか?」
と考えて、過去の状況から学んだことや、新しい習慣を作る際に使えそうなことを書き出す。

戦略:あの時は週間スケジュールを細かく設定していた
環境:自習室に行くと集中して勉強できる
やる気の要因:その前のテストで悪い点数を取って「危機感」があった

など、思い当たる成功の要因をすべてピックアップしましょう。


3. 計画
ステップ2で得た教訓を新たな習慣に適用するために、簡単な計画を作成しましょう。
「今回も週間スケジュールを細かく設定する」や「火曜日と木曜日は自習室に通う」のように、分かりやすくまとめてください。


「ハビット・リフレクション」のやり方は以上です。

実はこれって私が「小学生の子の学力を褒める・叱るで伸ばすコツ」の中に書いた1on1トークとほぼ同じなんですね。

伸学会のオンラインコースを受けている子がやっている「振り返り」も、こうした作業を毎週毎週先生と1:1でやっています。

査読を通過したガチな学術論文ではないですが、本でご紹介したやり方の効果がすごいってことがうかがわれる調査結果にうれしくなったという記事でした。

お手元に「小学生の子の学力を褒める・叱るで伸ばすコツ」がある方は、あらためて読んで実践してみてくださいね!


あと、他の手法より効果がダントツで良かったこの手法ですら、週に0.7回しか増えなかったってあたりに習慣化の難しさがあらわれてると思いますので、くりかえしになりますがうまくいかなくても自分やお子さんを責めないようにお願いします。

三日坊主も10回繰り返せば30日じゃん!と思って、気楽に取り組んでみてくださいね。

それでは。

■成績アップの秘訣をメルマガで無料で配信しています。

→登録はこちらから←