答えを写していた子が変わったきっかけ

こんにちは。伸学会の菊池です。

前回の記事で、合宿に行ってきたことを書きましたが、その合宿のときに久しぶりに会ったある生徒からお手紙をもらいました。

その生徒はちょうど1年前の夏期講習のときに授業を担当した子なのですが、提出された宿題をチェックしたところ、答えを写していたのです。

そこで、授業後に呼んでお話をしたのでした。

その子と約1年ぶりに会い、こんなお手紙をもらいました。

(ブログに載せて良いか聞いたら「恥ずかしいから名前は消して」と言われました)

「ポ発」というのは「ポイント発見」という伸学会用語で、主に間違えたときに、解説を読んで問題の解き方のコツや覚えておくべき知識をまとめることを指します。

できない問題があったときに、模範解答を写して正解したことにするのをやめて、ポイント発見としてまとめるように変えたところ、成績が上がってきて、塾も楽しくなったそうです。

わざわざお手紙を書いてくれて、こちらとしても嬉しい限り^^

直接授業を担当したことが少ないので、私に覚えられていないと思っているのか「○○の妹」とか書いていますが、ちゃんと覚えていますとも(笑)


なぜこの子は答えを写すのをやめたのでしょうか?

答えを写す子に、ちゃんと正しい勉強のやり方をするように変わってほしいと思っている親御さんは多いのではないかと思います。

そこで、今回の記事では、私がしたことをもう少し詳しくシェアしようと思います。

参考にしてみてください。


私が最初にしたのは、①まずは自力で解いてみよう ②自力で解けなかったら解説を読んでやり方を覚えよう の2つを伝えることでした。

宿題ノートを見ながら、正解できている問題について、「この問題どうやって解いたのか説明して」とか「この問題もう一度解いてみて」と言っても、その子はできなかったんですね。

そして、「ただ模範解答を写すだけだとできるようにはならない」ということを確認したうえで、「それだとテストでできなくて悲しい思いをするよね? テストできるようになるためには、まずは自力で解いてみて、できなかったら解説を見るようにすると、やり方を覚えられてと良いよ。」と伝えたのです。

この子は答えの数字を写すだけじゃなくて、ちゃんと解説まで宿題ノートに写していたんです。

これってとても惜しいわけですよ。

わからない問題の解説を見ること自体は勉強法としてとても正しいんですね。

ただ、せっかく解説を見たのに、それを忘れちゃってるのはもったいない。

だから、ちゃんと解説の内容を覚えられるようなやり方の手順を教えました。

そして、次の授業のときにしっかりその通りに「ポ発」をやってきたので、みんなの前で盛大に褒めたんですね。

彼女はそれからずっとそのやり方を続けてくれていたそうです。

良いやり方を続ければ成果が出ますし、成果が出れば楽しくなります。

そんな変化のきっかけを作れていたみたいで、嬉しく思いました^^


この話から、あなたに伝えたいことが2つあります。

1つ目は、子どもが答えを写していたときには、怒らないでほしいということです。

怒っても解決はしません。

答えを写すのは、その子なりの理由があります。

その理由を一緒に解決していくことが必要です。

彼女の場合には、おそらく「失敗したくない」とか、あるいは「正解しなきゃいけない」とかいう思いが強くて、答えを写していたんだと思います。

そこで、「正解がいっぱいのノートよりも、ポ発がいっぱいのノートの方が良いノートなんだよ」と教えて価値観を切り替える後押しをしたらうまくいきました。

子どもごとに答えを写す理由は違いますが、試行錯誤しながらその子が抱える理由を解決していきましょう。

2つ目は子どものプライドを大事にしましょうということです。

私は答えを写していたことについてお話をするときには個別にそっと話をしました。

それに対して、良いポ発をしてきたときにはみんなの前で盛大に褒めました。

プライドを傷つければ子ども行動はより悪くなることが多く、プライドをくすぐれば良い行動が増えることが多いです。

悪い行動をしてしまったときにも、子どものプライドを傷つけないような対応をした方が、良い結果に繋がりやすいです。

今回の話のポイントとして覚えておいてくださいね。

それでは。



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