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こんばんは。最近不動産情報をよく見ている菊池です。
社員が増えて、その社員たちも伸学会に慣れてきたので、ようやく校舎を増やしていけるタイミングが来ました♪
御茶ノ水・茗荷谷・吉祥寺・横浜などなど、大手塾があるところなら中学受験をする子が周辺に多いだろうからやっていけるだろう! ということで、ターミナル駅を中心にさがしています。
四ツ谷・市ヶ谷・飯田橋・水道橋といった中央線沿線も探し中。
この辺は需要が多いから良いよとか、この辺はやめておいた方が良いよとか、耳より情報がありましたら教えてください^^
さて、今日の本題です。
中学受験をする上では地頭が良い子の方が有利というのはきっと誰もがご存知だと思います。
運動をする上で、スタミナがあったり短距離走が速かったり筋力が強かったりと、元々基礎体力がある子の方が有利というのと同じですね。
ただ、スタミナとか筋力とかだとどうやったらつけられるか想像しやすいですが、短距離走を早くするにはどうしたら良いかって想像しにくいですよね?
まして地頭を鍛えるにはどうしたら良いかというのは、目に見えにくいのでなおさらわからないという方が多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、あなたのお子さんの地頭を育てるためのヒントになりそうな研究を5つご紹介します。
低学年のうちから取り組んで地頭を鍛えておくと、中学受験の勉強が楽になりますよ。
1. ブロックやパズルで「考える力」と「創造力」を伸ばそう!
レゴを代表とするブロックは、ただのオモチャに見えて、実はすごい教育ツールなんです。
子どもがブロックを積んだり、組み立てたりして遊ぶことで、空間認識能力がぐんぐん育ちます。
これは、建物や図形の形を頭の中でイメージしながら、手を動かす作業が大きな役割を果たしているんですね。
パズル遊びも同様で、子どもが楽しみながら論理的思考を育てる最高の方法です。
形や色、全体のバランスを考えながらピースをはめ込む作業は、集中力を高め、問題解決能力を養います。
細かいパーツを使うことで手先も器用になります。
研究でも、ブロック遊びやパズル遊びをした子どもは、後に数学的スキルが向上するという結果が出ています。
https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/07370000802177177
https://psycnet.apa.org/doiLanding?doi=10.1037%2Fa0025913
また、これらの遊びは子どもに「失敗してもまたやり直せる」というチャレンジ精神も育てます。
伸学会のパズル道場でも、「できなくても考えた分だけ賢くなる」を合言葉に、失敗をポジティブに受け止める心の在り方のトレーニングを、遊びを通じて行っています。
2.ごっこ遊びでコミュニケーション力を育てよう!
ごっこ遊びは、子どもが役割を演じながら想像力を働かせる遊びです。
たとえば、お医者さんごっこやお店屋さんごっこは、社会的・言語的能力を向上させることが知られています。
ごっこ遊びを通して、子どもたちは他者と対話しながらコミュニケーション能力を発達させ、さまざまな社会的状況に適応する力を養います。
子どもは他者の立場を考え、共感する力を養うことができます。
このような能力の向上は、学業成績にも良い影響を与えることが多いです。
「他者の立場を考え共感する力」なんて、まさに近年の中学受験の国語で問われている能力ですね。
また、ごっこ遊びにより、認知的柔軟性や創造力、問題解決能力が育まれることも研究によって確認されています。
https://ecrp.illinois.edu/v4n1/bergen.html
ごっこ遊びの中で子どもたちは、例えば「順番を守る」などの明示的なルールと、遊びの中で自然に学ぶ暗黙的なルールを身につけます。
学問の枠を超えて社会生活や人間関係にも大いに役立つ能力です。
受験勉強だけでは得られない「生きる力」を育む場として、ぜひお子さんとごっこ遊びをしてみてください。
3.科学実験で好奇心と探求心を刺激する!
家でできる簡単な科学実験セットやキットも、知的発達に大いに役立ちます。
例えば、身近な材料を使った簡単な実験を通じて、物理や化学の基本原理に触れることができます。
子どもが「どうしてこうなるの?」と疑問を持つことで、好奇心と探求心が刺激され、自然に考える力が養われます。
実験の結果を予測し、何度も試行錯誤するプロセスは、理論的な思考力を育てる絶好のチャンスです。
そして、実際にやってみることで、納得感も得られ学習が深まります。
なお、本人たちは実際にやってみることによる「学習効果」をあまり感じないようです。
ハーバード大学の研究で、アクティブラーニング(実際に手を動かす学習)が、単に講義を聞くだけよりも学習効果が高いことが確認されています。
https://news.harvard.edu/gazette/story/2019/09/study-shows-that-students-learn-more-when-taking-part-in-classrooms-that-employ-active-learning-strategies/
この研究では、学生たちは最初、伝統的な講義スタイルの方がわかりやすく、理解できると感じていました。
しかし実際のテストでは、アクティブラーニングを採用した授業の方が成績が良くなるという結果が出ました。
科学の学習においては、学生が自ら積極的に参加することで、より深い理解が得られるが、本人はそのことを自覚できていないことが示されています
この学習の原理は大学生ではなく子どもの学習でも同じだと考えられます。
子ども本人は「やってみた方が勉強になる」という感覚は無い場合が多いでしょう。
ですから、「勉強になるから実験をしなさい」と言っても納得感は無いと思います。
私たち大人は、「いかに子どもを実験で楽しませるか」を意識して行うことが大切です。
伸学会の理科実験教室でも、テストに出るかどうかといったこと以上に、色が変化したりとか、子どもが楽しめる見栄えを大事にしています。
4. 音楽やリズム遊びで脳を活性化!
研究では、楽器演奏を学んだ子どもたちは、注意力やワーキングメモリーのタスクで他の子どもたちよりも優れた成績を示したことが確認されています。
楽器を演奏することで、脳内の特定の領域が活性化され、これが注意力や記憶の向上に寄与しているとされています。
また、音楽教育を受けた子どもたちが、実行機能(計画力、抑制力、作業記憶)を大幅に向上させ、それが学業成績の向上にもつながるという結果も出ています。
これは長期的な音楽教育が、特に実行機能に関連する脳のネットワークを強化することを示しています
https://neurosciencenews.com/music-training-memory-children-17140/
https://neurosciencenews.com/music-cognition-academics-8689/
音楽を通じて楽しみながら脳を育てることで、受験勉強への集中力も高まるでしょう。
5.ボードゲームで戦略的思考を楽しく学ぶ!
ボードゲームは子どもの地頭を育てるとても効果的な方法です。
ボードゲームの代表格と言えば、オセロや囲碁や将棋やチェスといったゲームですね。
こうしたボードゲームをすることの効果を調べた研究は大人を対象にしたもの・子どもを対象にしたもの、様々ありますが、大人であれば認知機能の低下の予防、子どもであれば向上効果が確認されています。
例えば、小3~中3までの子どもを対象に1年間チェスのトレーニングをしたところ、比較対象群の子どもたちと比べてワーキングメモリ―に向上が見られたそうです。
https://www.researchgate.net/publication/341620623_MALLEABILITY_OF_WORKING_MEMORY_THROUGH_CHESS_TRAINING_IN_SCHOOL_CHILDREN
ワーキングメモリーといえば、ご存知のようにIQの下位項目の1つで、このワーキングメモリ―の高さは学業成績とも強くつながっていることが知られています。
日本ではチェスよりメジャーな囲碁や将棋を使った研究が見つからないのは残念ですが、理論的にはどのボードゲームでも同じようにワーキングメモリ―向上の効果があるのではないでしょうか。
加えて、ルールを守ることや、順番を待つことなど、社会的なスキル・自己コントロール力を身につけられるのも嬉しいポイントです。
ボードゲームによってADHDの症状が改善したという研究報告もありました。
私たち大人にもボケ防止のためにとても効果的なので、お子さんと一緒にこうしたゲームで遊んではいかがでしょうか。
私もパズル道場で生徒と立体四目並べで対戦することがあるのですが、大人げなくガチで戦っています。
でも、高学年くらいになるとけっこうみんな強くなってきて、普通に負けるんですよね(笑)
熱心な子はノートに立体四目の「定石」をまとめて研究して来たりするんですごいです。
あなたもぜひ、親子で遊びながら、お子さんを賢く自己コントロール力が高い子に育ててあげてくださいね。
以上、エビデンスのある脳を鍛えて賢い地頭を手に入れる方法5選でした。
あなたのご家庭でも、できるものからやってみてくださいね。
それでは。
p.s.
最初にお話しした新規開校とは別に、速読・パズル専門の小さな校舎も開校することになりました。
そちらは表参道・外苑前エリアに決定しました。
11月から授業開始で、9月末~10月にかけて体験会を開催します。
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