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こんにちは。伸学会の菊池です。
夏期講習前半が終わった後、1日の休みをはさみ、昨日まで恒例の夏合宿に行ってきました。
6年生は朝から晩までみっちりお勉強!

一方、4・5年生は朝と夕方はしっかり勉強し、昼は課外活動におでかけ。




今年は「房総のむら」と「航空博物館」に行ってきました。
私は房総のむらの方に引率でついて行って、いっしょに資料館で埴輪や古墳を見たり、昔ながらのものづくりを見たりしました。
まだ歴史を習ってない4・5年生の子たちなのに、歴史に興味があっていろいろ語ってくれる子もいてびっくり。
思い出に残って社会を好きになるきっかけになってくれるといいな。
結局1番思い出に残るのはアイスかもしれないけど(笑)

そして夜は楽しくBBQ♪

充実した3泊4日でした。
昨日の合宿最終日は、さすがに体力の限界なのか少しぐったりしてきている子もいました。
特に4年生の子たちはヘロヘロ。
自分の限界に挑んでいるのがよくわかります。
とても良いですね(^^)
集中力も1つの能力ですから、使うことによってパワーアップしていきます。
どれだけの深さで集中できるか、どれだけの時間集中していられるか、質・量ともに限界に挑むことで、限界値が少しずつ伸びていくのです。
これは筋力でもワーキングメモリでも空間認識力でも同じ、人間の成長の原理です。
そして、人間は限界の前にブレーキをかけて力を温存するようにできているので、なかなか「本当の限界」まで力を出し切れません。
だから、こういう合宿のような場で、「時間割が決まっているから」「みんなが頑張っているから」手抜きができない状況を作って、限界へのチャレンジの後押しをしてあげると良いのですね。
菊池さんも、お子さんの能力を高めてあげたいと思ったら、限界にチャレンジさせるにはどうしたら良いか?を考えるようにすると良いですよ。
ちなみに、限界を超えさせるには「ご褒美」など新たなモチベーションを与えてあげることも効果的です。
心理学者のマーク・ムラヴァンが行った実験では、意志力が低下した学生たちに、ご褒美としてお金を与えたところ、学生たちは途端に意志力を取り戻しやる気と集中力が上がったそうです。
それを真似して私たちも、限界でヘロヘロだった小4の子たちに、「頑張ってた子にはハーゲンダッツをプレゼント」とご褒美をチラつかせたところ、見事に集中力を取り戻して最後までやり切りました!
これは決してムラヴァンの学生たちや伸学会の生徒たちが悪気があって手抜きをしているのではなく、脳の本能なので仕方ないことです。
私たちの脳は20万年前の「野生」の環境を生き抜くために最適化されているということは、私の本でも繰り返しお伝えしてきました。
その「野生」の環境で例えば獲物となるウサギを追いかけて体力を限界まで使い果たしたときに、オオカミなどの危険な捕食者と出会ってしまったら食い殺されてしまいます。
優秀な私たちの脳はそうならないように、早め早めにブレーキをかけて力を温存するようにてきているのですね。
「本当はやれるのにサボっていた」と悪くとらえないようにご注意ください。
そして、本当の限界に挑むためのモチベーションを与える方法を考えていきましょう。
成長とともに、お金やアイスなどの「ご褒美」よりも、もっと崇高な目標のために頑張れるようになったら良いですね。
学生たちを対象にした実験においても、「君たちが実験でベストを尽くしてくれれば、アルツハイマー病の治療法の発見に役立つのだ」と告げたときにも、学生たちの意志力は強化されたそうです。
仲間のため、顧客のため、社会のために、意志力の限界を超えていける大人に育ってくれたら素敵ですね。
いずれそうなるために、「限界だと思っていたけどもっといけた」というステップを今のうちから経験させていきましょうね。
それでは!