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こんにちは。伸学会の菊池です。
声かけ1つで子供は良くもなり、悪くもなる。
いろいろなところで言われることですから、
それはきっとあなたもわかっていることでしょう。
でも、褒め方・叱り方って難しいですよね?
いったいどんな声かけをするのが正解なんだろう??
そんな悩めるあなたに、
今日は子供をつぶしてしまう声かけ12のパターンをお教えしようと思います。
これはトマス・ゴードン博士の『親業』という書籍に載っている話で、
子供が育つ上で親がいかに関わるかについて焦点を当てた内容です。
この『親業』によれば、
【親子関係を破壊する12種類の言葉】
というものがあるそうです。
そう、ご存知のように、ちょっとした言葉が
子供の成長を阻んでしまうことが多々あります。
ですから、もしあなたが
お子さんを伸ばしたいと思っているのであれば、
こんな悪い声かけをしていないか、ぜひチェックしてみてください。
【1.命令・指示】
子供に何かをするように(しないように)言う。
例:
「宿題を早くやりなさい!」
「母親にそんな口のきき方をしてはいけません」
【2.注意・脅迫】
子供にあることをすればどんな結果になるか言う。
例:
「そんなことじゃ受験に受からないぞ!」
「ちゃんと勉強しないと塾を続けられないぞ!」
【3.訓戒・説教】
子供に何をすべきか、しなければならないかを言う。
例:
「宿題が終わっていないのにテレビを見るんじゃない!」
【4.注億、解決策の提案】
どうしたら問題が解決できるか助言する。
子供に代わって答えを出してやる。
例:
「早く塾に行って自習したら?」
【5.講義、論理の展開】
事実、情報、論理、親自身の意見で子供の判断に影響を与えようとする。
例:
「私がお前ぐらいのときは、今お前がやっている倍くらい勉強をしたよ」
【6.批判・非難】
子供に対し、否定的判断、評価をくだす。
例:
「お前は勉強のやり方というものがよくわかっていない」
「それは未熟な考え方だ」
【7.称賛、同意】
肯定的評価、判断を示す。同意する。
例:
「お前はできる能力を持っている」
「私もそう思う」
【8.悪口を言う、ばかにする、辱める】
例:
「お前は根性無しだ」
【9.分析、診断】
子供がなぜその言動をするのか原因を分析する
例:
「ちゃんと勉強しないのは目標設定があいまいだからじゃないのか?」
【10.激励、同情】
子供の気持ちをよくしようとする。
子供の今の感情は強いものではないと否定する。
例:
「明日になれば、きっと気持ちが切り替えられるさ」
【11.質問、尋問】
親が自分で問題を解決するのに役立つ情報を子供から得ようとする。
例:
「誰がお前を遊びに誘ったりしたんだ?」
【12.中止、注意をほかへそらす】
問題から子供を逸らそうとする。
親自身が問題から逃げる。
例:
「そんなこと忘れなさい」
「まぁいいじゃないか。もっと楽しいことを話そうよ」
きっと途中からこう思いましたよね?
『、、、いったい何をしゃべれと?(笑)』
もし、あなたにお子さんがいるのであれば、
1つも言ったことがない…なんてことはないと思います。
というより、
これらが全部ダメなら、いったい子供と何をしゃべれというのか…
と思うほど、グゥの音も出ない内容だと思いませんか?(苦笑)
では、いったいどうすればいいのか?
そう、正解は、「しゃべらないこと」
それが子供からの感情・問題のメッセージに応じるのに、
一番適切で建設的な方法なのです。
その方法はは、「ドア・オープナー(扉を開く言葉、呼びかけの文句)」
または「もっと話すことへの招待」とも言われるんだとか。
つまり、親が自分の考え・判断をしゃべるのではなく、
子供自らが考え、判断・感情を表現するように促すのです。
どんな言葉をかければいいか?
たとえば、
「そうだったのか」
「本当かい!?」
「なるほど!」
「面白いね」
というように、子供がもっと話すように、
子供に会話のボールを持たせてあげることです。
この時、注意すべきは、質問・忠告・教訓などを口にして、
子供から話のボールを奪わないようにすることです。
そして、その次に欲しいのが「子供自身に考えさせる問い」です。
(聞く(訊く)力を育てたい:第13回親ゼミ資料より)
「例えばそれってどういうこと?」
「つまり、まとめるとどういうこと?」
「なぜそうなったんだろう?君の意見は?」
「ほかのときとの違いは?」
「その行動をするとどういう良いことがあるかな?」
「どうしてその行動をしないといけないんだろう?」
「どうすればそれを出来るようになるかな?」
(生徒の実例:第13回親ゼミ資料より)
これらは、子供の自律性を支援し、子供の自立を促すための手段となります。
それは同時に、意見や感情を持った1人の人間として君を尊重しているよ、
私は君に関心があるんだよ、ということを伝える合図にもなります。
大人同士の関係でも、相手をリスペクトすることなく、
相手の悩みや問題を聴くこともなく、
自分の都合で話している人は信頼なんてされません。
これは子供が相手の場合だって同じです。
忘れがちなことですが、子供も1人の個人として、人格があるのです。
最初から自分の言いたいことをいうのではなく、
まずは子供の話を傾聴して信頼関係を築くこと。
このことを忘れずにいたいものですね。
とはいえ、実際にうまくやるのは、
私たち大人の側にも技術が必要で、難しいものです。
かくいう私も、先日叱り方が一方的になってしまい、
うまく伝えたいことをわからせることができませんでした。
(自律的な行動を促す関与:第13回親ゼミ資料より)
私たちプロでも、そんなものです。
だから、安心してください。
ちゃんと聞くことが「ときどきできる」でも十分すごい親です。
「毎回できる」だったら神様です(笑)
それくらいの気楽な気持ちで、聞くことに徹しようとここがけてみてくださいね。
以上、「子供の成長をつぶす声かけ12選 」ですが、
結論としては「しゃべるな」「聞け」でした。
(傾聴のコツ:第13回親ゼミ資料より)
わかっていてもなかなかその通りにはできないものですが、
何度もやりながら、少しずつコツをつかんでいきましょうね。
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