【受験体験記】三輪田中学校進学Mさんの保護者さまより


伸学会は上の子の転塾先に悩んでいた時に菊池先生のブログに辿り着いたことがきっかけで知りました。
その後超親ゼミにも参加して、下の子の受験は伸学会でお世話になろうと決め、小4から入塾しました。

伸学会に決めた理由は、授業にHRの時間があり時間管理や勉強の仕方を子供自身が学べること、模試の解き直しが授業に組み込まれていること、親自身も成長できるのではと思ったことです。
コロナと同時のスタートで、オンライン授業等思うようにいかない時期も長くありましたが、塾でお友達もでき楽しく通うことができました。
娘はあまり親が介入することを好まなかったので、週間スケジュールを一緒に考えたりする程度で勉強面はほぼ伸学会にお任せしていました。

小5になり宿題の量が増えるとなかなかこなしきれない日々もありましたが、ようやくやる気が出てきた夏期講習。
皆勤賞を目指すね!と言った数日後、まさかの緊急入院となりその後2か月半の入院生活を余儀なくされました。
起き上がることすらできない寝たきりの入院生活では、中学受験はおろか元の生活に戻れるかもわからない状況で、娘は気丈に振る舞いながらも不安と必死に戦っていました。
結局通塾を再開するまで8か月を要しましたが、算数だけは遅れが出ないようにと退院後は週2回オンラインで個別指導を受けさせていただきました。
普段は感情をあまり表に出さない娘ですが、この個別指導が始まる前日夜には心の奥に押し込めていた不安が一気に噴出し、「今から勉強をやってもできるわけがない、受験なんて無理、もうやめたい」と大泣きしました。
このことを菊池先生に相談すると、週1回先生と本人でミーティングの時間をとっていただくことになりました。
今の自分の状況や、やるべき課題を振り返りで明確にすることで、少しづつ落着きを取り戻し、6年生の授業から復帰することができました。

小5の後半がまるまる抜けている状態でどこまでできるかという思いはありましたが、小6の夏期講習は皆勤賞のリベンジも果たし、波はありながらも模試で少しづつ結果を出せるようにもなっていきました。

2/1 第一志望校の試験開始のチャイムを聞き、元気にこの瞬間を迎えられたことにまずは感謝の気持ちが溢れました。
試験終了後、娘は開口一番「全然できなかった、ダメだと思う。明日の試験でがんばる。」と言い、移動中はやや疲れた様子でした。
午後の三輪田学園近くのお店で入試休みの兄と父が席取りをしながら待機していました。
周りは必至に勉強している受験生だらけでしたが、ここで家族全員でなごやかに笑いながら食事ができたことで気持ちがとてもリフレッシュできたようでした。
(ちなみにこの家族全員集合ランチは3日間続けました。)
2/1午後での合格が第一志望校を3回受験する絶対条件でしたので、この三輪田学園の試験が最大の勝負でした。
模試や過去問では合格圏内でしたが、唯一午後入試だけは過去問で数点届いていませんでした。
今年の倍率の高さもあらゆる場面で耳にしており、直前まで本当に悩みましたが、最後に尾本先生に「行けるでしょう」と背中を押していただき挑んだ午後入試でした。
試験会場から出てくるなり、娘は興奮しながら言いました。
「算数100点かも!」算数の試験中、全問解けた嬉しさから思わず笑みがこぼれてしまい、試験官の先生と目が合うと、先生もにこりと微笑み返してくれたそうです。
このエピソードを聞き、漠然とこの学校に行くのではとご縁のようなものを感じました。
その晩合格の文字を見て私は安堵から泣き崩れてしまいましたが、翌朝結果を見た娘は「やっぱりね!!」と満面の笑みでした。

第一志望校は3回の試験全てにチャレンジする併願スケジュールを組んでいました。
早々に娘が第一志望に決めていましたが、模試でも過去問でも合格圏内には届いていませんでした。
でも上の子の時に入試期間の数日でも子供は大きく伸びるということを実感していましたので、チャレンジする価値はあると考えました。
とにかく「これでもう力は出し切った!といえる入試にしよう」ということを合い言葉に3度の入試に挑みました。

1回目、2回目と不合格となり、手応えのあった他校も含め不合格が続いた2/3の夜、初めて娘の心が折れました。
「どうして私ではダメなのかな・・」と泣きながら落ち込んでいて、励ましの言葉もなかなか耳に入らないようでした。
そこで寝る前に、三輪田学園を併願校に選んだ理由や、三輪田学園のよいところを娘に話しました。
(実はその前に、私自身も同じ作業をしました。受験期間は上位校への合格に気を取られてしまいがちですが、なぜこの学校を選んだのかという原点に戻り自分自身の気持ちも着地させなければ娘にも伝わらないと思ったからです。)
こんなに素敵な学校があなたにぜひ入学してほしいと言ってくれているなんてとてもすごいことだねと、娘の自己肯定感が上がるように伝えました。
すると娘に笑顔が戻り、翌日の最後の第一志望入試に元気に向かうことができました。

2/4、最後の入試から出てきた娘はこう言いました。
「今回は自信がある。過去問も含めて、今までで一番できたと思う。もしこれでダメならもう悔いはない。」
力を出し切る入試をしようを合い言葉で頑張ってきたので、この言葉を聞き、娘の「中学受験」はこれで合格、と思いました。

結果は不合格。
力を出し切った娘に涙はなく、すっきりとした表情で「三輪田学園に行きます。」と言いました。

伸学会の過去問演習は、教材の準備からスケジュール作成まで本当に親の出番は全くなく直前期まで完全にお任せできました。
唯一やったことは最後の1週間に算数の過去問で大問1と2の間違えた問題と3以降の絶対に落としたくない問題に絞り、表に問題、裏に答えと解説を貼ったリトライノートを作ったことくらいです。
この期間は娘からもリトライノートを作ってほしいと言われ、これを中心に勉強しました。
その他は生活リズムと体調の管理に専念しました。
1月中旬からは入試と同じ時間帯に起き、毎日8:30~過去問を始めるというリズムで過ごしました。
試験3日前からは当日と同じ時間に家を出て駅まで散歩し、2/1の朝が4回目のルーティンとなるように練習しました。

反省点としては我が家は第一志望と三輪田学園は早々に決まりましたが、終盤まで悩んだ併願校は実力以外の不安定な要素のある2校となってしまい、結果として不合格が続いてしまいました。
このことで娘の自己肯定感が下がってしまい可哀想なことをしたなと感じました。
日程との相談とはなりますが、もう少し自己肯定感を上げる併願スケジュールを組めれば良かったです。

最後に伸学会に決めた一番の理由、勉強のやり方と時間管理を学ぶ、について。
勉強のやり方の集大成は志望校特訓だと思います。
過去問を解き、○つけをし、ポイント発見、リトライ、次回への戦略、類題演習という16印をもらうまでのルーティンで、まさに勉強のやり方を身に着けられたと思います。
また時間管理については、学習記録もまとめ書きをしていたりと、せっかく伸学会に入れたのに身についているのかな・・と正直感じていたこともあったのですが、先日それを覆すエピソードがありました。
たまった仕事や入学準備等で私が「やることがたくさんで頭がパニックだー」と話した時のこと、娘から「じゃあまずやることを全部書き出してみようか」「それにどれくらいの時間がかかる?」「優先順をつけて何からやるか決めようか」「どの時間でそれをやるか考えてみよう」と次々質問されたのです。
「さすがMちゃん、伸学会育ちだね!」と思わず言ってしまいましたが、伸学会で学んだことが身についていると実感した瞬間で、とても嬉しくなりました。
残念ながら「親の成長」だけが、目標達成できませんでした・・。

我が家は第一志望校合格は叶いませんでしたが、娘の成長ゾーンの学校へ進学させたいという希望は叶ったと思います。
伸学会で身に着けた勉強のやり方と時間管理術により、この先娘の可能性が大きく花開いていくことを期待しています。
3年間、先生方には大変お世話になり心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。