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受験が近づいてきて緊張してしまっているお母さん。
心を乱さず冷静に子供を支えなければいけないのに、それができていないお父さん。
不合格になったらどうしようと不安で仕方ないお母さん。
もしダメだったらなぐさめなきゃいけないのに、一緒に落ち込んでなぐさめるどころじゃなくなりそうなお父さん。
受験に向けて親が平常心でいなければいけないとわかってはいますよね?
ここ最近更新した記事の、「合格のためには大人にも平常心が必要」とか「不合格をどう乗り越えるか」とかでも親の役割について書きました。
でも「こうしなければいけない」と言われても、「どうやって?」と悩んでしまいますよね。
気持ちは大人でもコントロールするのが難しい。
不安や焦りは心の中に勝手に生まれてしまいます。
その一番の原因は、先のことがわからないから。
「不合格になったらどうしたらいいの・・・?」
その答えがわからないからです。
そこで、そんな皆さんに、冷静になれる良いことを教えましょう。
私の受験指導の経験上98%の確率で当てはまる、客観的な事実と言って差し支えない2つの受験の真実です。
まず1つ目。
どこの中学校に進学するかで、あなたのお子さんの人生は変わります。
それは間違いありません。出会う人が変わり、履歴書に書く経歴が変わるわけですから。
しかし、どこの中学校に進学するかでは、あなたのお子さんの幸せ度は大して変わりません。
そもそも中学受験は4人に1人くらいしか第一志望の学校には受かりません。
第2志望・第3志望…の学校に進学する子の方が圧倒的に多いのです。
では、あなたが街で見かける私立中学の制服を着ている子達の4人に3人は毎日暗い表情でいるでしょうか?
朝のラッシュの時間とかであれば苦悶の表情かもしれませんが、帰り道の子たちはまぁだいたい友達同士楽しそうにしているものです。
私のこれまでの第一志望には受からなかった教え子たちも、だいたいそれぞれの学校で、みんな楽しそうに充実した学生生活をおくっています。
結局大事なのは、どこの中学校に進学するかよりも、それぞれの場所でどういう自分であるか、なのです。
だから、あなたのお子さんの幸せ度は、どこに行っても大して変わらない。
どこに行ってもちゃんと幸せになれると言えるのです。
2つ目。
もしあなたのお子さんが不合格になったとして。
お子さんはきっと泣くでしょう。落ち込むでしょう。
それを見て、あなたの胸は押しつぶされそうに、あるいは張り裂けそうになるでしょう。
そして。
しばらく経つと、あなたが驚くほどにあっさりと、お子さんは立ち直るでしょう。
ケロっと。
その姿には嬉しさよりもむしろムカつきを覚えるかもしれません。
一緒に悲しんだ私の気持ちを返せ!と。
そう、私もこれまで掃いて捨てるほどそういう経験をしてきています。
1つ目で書いたように、彼らは第2志望とか第3志望とかのそれぞれの進学先で楽しい中学生生活をおくります。
ここに来て良かった!となります。
そして、不合格の悲しさを忘れてくれます。
良いことです。
悲しみはいつまでも続かないので安心してください。
ついでにちょっとしたボヤキを書いておくと、悲しみを忘れるだけなら良いのですが、それにあわせるかのように、悔しさや決意までどんどん減退していきます。
第一志望の学校に合格できず、悔し泣きをし、もうこんな思いはしたくないからこれからはもっと勉強頑張る!!と決意をした子が、その決意をあっさり忘れます。
悲しさは忘れて良いんです。でも、セットで悔しさや決意まで忘れんといてくれよ!と思いませんか?
だからここでもきっとあなたはムカつきを覚えることでしょう。
ただまぁ仕方ないですね。子供の決意なんで2~3ヶ月持てば上出来。
不合格になったときこそさらなる成長のチャンスなので、忘れるまでの間にきっちり勉強させるのが良いと思います。
第1志望に受かったやつはだいたい浮かれて緩むので、ここで追いつき追い越しましょう。
ということで。
どこの学校に進学しても、一生勉強は続きますし。
どこの学校に進学しても、あなたのお子さんは幸せになれますし。
不合格になったらかわいそう?いや、すぐに立ち直りますよ。ほんと。
それがわかってたら、受験に対して変に不安とか焦りなんて感じなくて良いんだって思いません?
気楽に見守っていきましょう。
合格を目指すことと、合格に心が囚われることとは別物です。
不合格を恐れ、合格に心が囚われれば良い行動はできず、結果長い目で見たときに勝ち続けることからは遠ざかってしまいます。
まずは私たち周りの大人が平常心でいましょう。
そうすれば、お子さんも受験に向けて平常心で勉強に打ち込んで、ちゃんと成長します。
そして、受験を終えれば合格も不合格も糧にして、さらに成長してくれます。
その先に、きっと人生においての成功が待っています。
お子さんの成長を楽しんでくださいね。