不合格をどう乗り越えるか

首都圏で第1志望に進学する子は4人に1人と言われています。

4人に3人は第1志望には受からない。

不合格を経験するのです。

うちの太田のように、「開成には受かったけど聖光は落ちました」みたいな輩が世の中にはけっこういることを考えると、1度も不合格を経験していない子は4人に1よりももっと少ないことでしょう。

その不合格をどう受け止めれば良いのでしょう?

これは受験をする上で最も大きな課題の1つです。

あらかじめ心の準備をしておかなければいけません。

そうしないと、傷ついている子を一層傷つけてしまうことになるかもしれません。

私は「不合格」それ自体に悪い要素は何一つ無いと思っています。

もし悪い点があるとしたら、それは「不合格」に至るまでの過程、例えば「計画不足」や「本人の努力不足」などです。

だとすれば、「不合格」はそれらの悪い点をあぶりだしてくれる良いものであるはずです。

「計画不足」もなく、「努力不足」でもない。

ただ、大きな夢を持ってチャレンジし、結果として夢破れたという場合もあるでしょう。

であればなおさら「不合格」は悪いことではありません。

ナイスチャレンジ!

その過程で、子供はきっと大きく成長したはずです。

「やらなければ良かった」なんて思わないで下さい。

そして、子供に思わせないで下さい。

人生において1度も失敗せず成功することなどありません。

目標が、夢が、大きければ大きいほど、失敗の先にしか成功はありません。

だから、子供には失敗の乗り越え方こそ、真っ先に教えなければいけないのです。

失敗したときこそ、「ナイスチャレンジ!!」

そうやって励ましてあげること。

失敗したときの拠り所になってあげること。

それが次のチャレンジにつながり、次の成長を呼ぶのです。

もし不合格になった場合、それをいかに意義のあるものにするか。

指導者と保護者の腕の見せ所です。


冬期講習中につき過去記事の再投稿でした