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こんにちは。伸学会講師の秦です。
突然ですが、あなたにとって理想の先生はどんな先生ですか?
いわゆる「金八先生」のような熱血先生ですか?
「GTO」や「ごくせん」、「Rookies」のような熱血教師像は、若干スタイルを変えながらも現れ続けていますね。
でも、正直私はそういう熱血教師は嫌いです。
だって、暑苦しいし、うるさいし。無遠慮に土足で踏み込んでくる感じ。
「今時の若者は」と言われてしまったら言い返す言葉はありませんが、どの時代にもそういう「暑苦しいのは嫌い」という生徒はいたのではないかと思います。
————–
熱血は嫌い。
そんな私にとって、一人印象に残っている教師は?と問われたら。
最初に思い浮かぶのは、母校の数学の先生です。
「聞きたくなかったら聞かずに他のことをしていて構わない」
と、そう言い放つ先生がいたのです。
「他人に迷惑をかけないこと。他人の意志の邪魔をしないこと」
注意はそれだけでした。
誰も授業を聞かなくなるのでは?
そう思いませんか?
完全な放任です。
自分の授業という道具を使うか、使わないか。
完全に生徒に投げているのです。
それでも、多くの生徒が授業を聞くのです。
全員が内職せず、ゲームもせず、なんてあり得ない学校でした。
そんな中にあって、当然トップクラスの「視聴率」です。
私は、白状すると普通は授業を寝て過ごすことが多い生徒だったのですが、そんな私も毎回聞いていました。プリントも全部取ってあります。
————–
私が授業を聞いた理由は単純です。
その授業は聞いた方がいい。この機会を取らないのはもったいない。
そう思わせる説得力が確かにありました。
先生の実力がこのセリフを言わせたのかもしれません。
クールなようでいて、先生も「熱血」だったのかもしれませんね。
完全に放任するようでいて、毎回4-5問のの小テストを行なって列ごとに点数の合計を比較するなど、競い合う形を作りながら生徒の理解度を探っていたあたりも周到でした。
でも、今ならもう一つ説明できます。
徹底的に選択肢を投げられたら。
主導権を完全に渡されたなら。
考えざるを得ないのです。
持っている選択肢と、それを選択して得られる結果がそれぞれ何なのか。
この一コマを聞いて得られる結果と、この一コマを寝て過ごして得られる結果。
選ぶのが自分になったからこそ、自分で考えるのです。
————–
「授業は当然聞くことになっている」
「学校は当然行くものだ」
「みんな受験するから自分も」
最初はそれで良いと思います。
しかし、やがては自分で選択をしなくてはならない。
なぜ受験するのか。なぜ学校に行くのか。
なぜ他でもないこの学校に行くのか。
なぜ毎回の授業を聞くのか。
与えられた答えではなく、自分で見出すからこそ、投げ出すことのない自分の道のりにできるはずです。
子供たちには、自分で出した理由のために努力してもらいたい。
ならば、その子の人生にとってとって登場人物に過ぎない我々にできることは、「選択肢を示すこと」と「問うこと」だけでしょう。
問うこと「だけ」ではありません。
むしろ、問うこと「こそ」が最も価値ある関与なのです。
宿題はなぜやるのか。どういう学習法が良い学習法か。なぜ良いと言えるのか。
これからも生徒に問い続けていきます。
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