小3・4の子に勉強のやり方を教えるときの手順

こんばんは。伸学会の菊池です。
春期講習も終わって、もうすぐ学校も新学年がスタートしますね。

この春から受験勉強を本格的に始めた小3~4のご家庭は、そろそろ勉強のリズムはつかめてきましたか?
なかなか勉強のリズムがつかめないというご家庭も多いと思います。
そこで今回は、「子どもに勉強のやり方を教えるうえでの順序」について、お話しします。

勉強って、ただ「やればいい」ってものじゃないですよね。
でも子どもにやり方教えるときに、何からどういう順番で教えればいいのかは、なかなか難しいのではないでしょうか。
一気に全部教えてもできるようにはならないですし、優先順位をつけなきゃですからね。

私たち伸学会が指導している
① 宿題をやる→②ポイント発見→③解き直し
というステップに沿って、お子さんにどうやって勉強のやり方を身につけさせるかを、順を追ってご説明しますから、ぜひ参考にしてみて下しさい。

① まずは「宿題をやること」からスタート!

授業を聞いただけでは、実は「わかった気になってるだけ」のことも多いんです。
だから、宿題を解いてみて、本当にわかっているかを確認する必要があります。
また、解いてみてできたら、じゃあ無駄だったねということではありません。
本当にそのときは理解できていたとしても、人間は放っておくと忘れてしまうんですよね。
「宿題をやる」ことは、知識を定着させるうえで欠かせません。
そのことを子供に理解させ、宿題をやるように導くことが最初のステップです。

でも実際には、多くのご家庭でここにつまずいています。
「宿題をやらない」っていう子ども、ほんとに多いんです。

そこで、まず確認してほしいのは、
「うちの子は、なぜ宿題をやらないのか?」
という点です。

理由は大きく分けて2つあります。

◆その1:「やる意義を感じていない」
・「宿題なんてやらなくても、できるし」
・「やったほうがいいのは分かってるけど、別にできるようになりたいと思わない」

そんなふうに思っている可能性があります。

こういうときに「なんでやらないの!?」と責めても逆効果。
まずは、本音を聞いてみることから始めましょう。

◆その2:「やったほうがいいとは思ってるけど、できない」
このパターンは、意外と多いです。

たとえば…

・スケジュールが立っていないから、つい先延ばしにしてしまう
・スケジュールは立ててるけど、サッカーから帰ってすぐとか、無茶な予定になってる
・そもそも、ゲームやYouTubeなどの誘惑が強すぎる

――などなど、実行できない「理由」や「障害」があるんですよね。

だから、「やらない」んじゃなくて、「やれない理由」がある。
そこに気づいて、原因に合わせてサポートしてあげることが必要なんです。

② 宿題ができるようになったら、「ポイント発見」!

ポイント発見は、私たち伸学会の用語で、「間違えた問題を、次は正解できるようにすること」を指します。

具体的には
・知識や解き方をちゃんと覚えなおす
・ケアレスミスなら、どうやって防ぐか具体策を立てる
 (例:問題文の「誤っているものを選べ」に線を引く、ひっ算を大きく書く…など)

せっかく宿題をやっても、ただやりっぱなしだと非常にもったいない!
「宿題をやるだけ」でも意味はあるんですが、ここでポイント発見を加えるだけで、効果がぐんと高まるんです。

特に小4の段階でここができるようになると、周りの子と差がつき始めます。
まだあまりできてる子がいないから、今から始めるとチャンスです。

③最後に「解き直し」!
ポイント発見しても、それを「やって終わり」にしてしまう子がとても多いです。

でも、忘れないためには…そう、もう一回やる=解き直しが効果的です。

ここでもよくあるのが、
「もう一回やったらできた。だからやる必要なかった」っていう勘違い。

でも、それじゃダメなんです!
先ほどもお話ししたように、「やるから記憶が長持ちする」んですよね。
だから、ポイント発見をしてもうわかったと思っても、もう一回やってください!

小5ぐらいになると、ポイント発見まではできるようになる子が増えてきます。
でも、解き直しまでちゃんとやってる子は本当に少ない。

だからこそ、ここまでやれたら差がつく。
小4のうちにこれまでやれるようになれば、急カーブで成績が上がっていく可能性大です!

【まとめ】
子どもに勉強のやり方を教えるさいには、

① まずは宿題をやる
② 次にポイント発見をする
③ その次に解き直しをする

という順にやっていきましょう。

ほかの子よりも早い段階で身につければ、それがそのままクラスアップ・成績アップにつながりますよ。

最後に、実行のときに気をつけてほしいことがあります。

それは、「やれ!」って命令しないこと。

命令されて素直に動く子なんて、ほとんどいません。
むしろ、へそを曲げてやらなくなることが多いです。

「やらせる」のではなくて、「やりたい」と思わせるにはどうすればいいか?
それを考えるのが、大人の仕事だと思っています。

「できてないとしたら何が原因なのか?」を丁寧に見つけて、子どもに合ったサポートをしてあげてください。

私も、指導を始めたばかりのころは、宿題をやっていない生徒を怒鳴りつけたりして、
「怒られるのがイヤだから宿題をやる」ように仕向けてしまっていました。

今振り返ると、本当に申し訳ないことをしたと思っています。

でも、教育関係の本を読んだり、指導の実践を重ねたりしていく中で、
「もっと良いやり方がある」ことに気づけました。

もしかしたら、今この記事を読んでくださっている親御さんの中にも、
「他にやり方を知らなかったから」叱ることしかできなかった…
そんな気持ちで苦しんでいる方がいるかもしれません。

私も同じだったから、気持ちがよく分かります。
そして、そんな親御さんを一人でも多く助けたいと思っています。

これからも、親子で楽しく勉強に取り組める家庭を増やすために、
もっといいやり方を発信していきますね!

それでは。



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