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こんにちは。伸学会の菊池です。
人生において、成績や収入や社会的な成功に影響を与えるものは、IQよりも性格の良さ、もっと言うと勤勉性・誠実性といった要素だという研究結果はこれまでにもこのメルマガでは散々紹介してきたところですね。
とはいえ、IQだって高い方が成功しやすくなるのは間違いない事実ですし、IQが高い人の方がIQが低い人よりも長生きだなんてデータもあったりします。
できれば我が子のIQは高い方が良いと思うのが親心ですよね。
しかし、「IQは生まれつき遺伝でほぼ決まっている」という説もあるのが悩ましいところ。
果たして私たち周囲の大人が子どもにしてあげられることは無いのでしょうか?
今回ご紹介する研究は、そんな悩める私たちにポジティブな希望を与えてくれるような内容になっています。
この研究はユニバーシティカレッジロンドンの研究者たちが行ったもので、10代の若者を4年間にわたって追跡調査を行いました。
その結果、ある被験者はその4年間でIQが大きく高まっていた一方で、別の被験者はIQが大きく低下していました。
その振れ幅は、IQ20くらいあったそうで、それによって人生がガラリと変わるレベルの変化ですね。
これらのパフォーマンスの変化は、局所的な脳構造の変化と密接な相関があったとのことで、分かりやすく例えると、「筋力がアップしていた人たちは身体もマッチョになっていた」というような感じで、IQに変化があった人は脳にも変化があったとのことでした。
参照;https://www.nature.com/articles/nature10514
肉体的な変化が同時に計測できているということは、このIQの変化はプラシーボとかその日のコンディションによる振れ幅といったことではなく、本物だということが言えるでしょう。
子どもを賢く育てたいと思う私たちにとって、なかなかに希望を与えてくれる研究ではないでしょうか。
私も現在筋トレを頑張っているのですが、40代になって、筋肉がつきにくくなっていることを実感する日々です。
30代の頃はまだいけたし、10代の頃なんてあっという間にウェイトがどんどん上がるようになったのに。。。
これは脳においても同じことが言えるようで、子どもの脳は刺激に応じて変化しやすく、たった4年でも脳がマッチョになり、IQが20も上がるということが起こり得るのだということです。
逆に、小さい頃とても賢かったとしても、その後怠けたりするとIQが激しく下がるということも起こり得るでしょう。
別の幼児教育の研究でも、貧困層の家庭の未就学児の子どもに教育的サポートを行い良質な幼児教育をしたらIQが高くなったけれど、小学校に入りサポートを終了したら他の子たちに追いつかれたなんて話がありましたね。
10代でもきっと同じでしょうね。
中学受験が終わった後で中高サボったらえらいことになります。
まさに私はこのパターンで、高3になって受験勉強を始めたときに、自分の頭がさび付いていることをとても痛感しました(苦笑)
必至に頑張って磨き直しましたけど、取り戻しきれてないんでしょうね(>_<)
教え子たちには同じ轍は踏ませたくないものです。
いずれにせよ、「どうせ大して変わらない」と思って取り組むより、「頑張れば激しく変わるかも」と思った方がやりがいがあるし楽しいですよね。
「変わらない」という説、「変わる」という説、どちらが正しいのかはまだ分かりませんが、「変わると信じた方が良い」というのは間違いないことです。
あなたも、我が子の才能は生まれつき固定されたものではなく、努力によって変えられるのだと信じて前向きに子育てに取り組んでくださいね(^^)
それでは。
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